この時、熊本城は修復途中であり、石垣にシートが大きく被せてありましたが、熊本市街はそこまで大きな被害の痕跡が見当たらず、活気があって賑わっていたと記憶しています。
そして、この時に市内を散歩をしていて偶然見つけたのが桜山神社であり、ここでは、維新回天期に殉じた当地出身の志士、1876年に生じた神風連の乱にて決起して亡くなられた方々を祀っており、それら墓前には新しい花々が供えられ一種独特な静けさに包まれていました。
また、以前の投稿ブログにて書きましたが、2016年の熊本大地震は、さきの神風連の乱から140年後に起きた出来事なのです。そして、その中間地点が1946年であり、1年前にずらしますと、太平洋戦争敗戦の年となります。
とはいえ、地震などは典型的な自然災害であり、それを他の歴史的出来事などと並べて考えることは、必ずしも科学的な意味では適切とは云えないのかもしれませんが、それでも、これらを並べて考えてみますと、何と云いますか、近現代日本の動きの様相・概要が、ある程度理解出来るようになるのではないかとも思われるのです・・。私見ではありますが、こうした視点・視座を定めて考えることにより「歴史」というものは、徐々にその流れを見せてくれ、そして理解出来るようになるのではないかと考えます。
そして現在、熊本の復興はさらに進み、今度は世界規模で新型コロナウィルス感染症の拡大が進んでいます・・。そして、そのように考えてみますと、我が国を含めて、世界の人類の文明全体は、果たして良い方向へ向かっているのでしょうか・・。
あるいはまた、その行く先を良い方法に方向を修正するためには、どのようなことを行えば良いのでしょうか・・。その抽象的な答えは、やはり歴史の中にあるのではないかと考えます。
さて、ハナシは変わりまして、今月に入ってからはブロガーのみでの記事投稿となっており、以前から続けていたアメーバブログの更新が遅れていますが、これは先にも書きました通り未だ体調が不安定であることから、日毎の更新作業が出来ないからであり、これについては、今後、出来るだけ近いうちに、再び投稿したいと考えています・・。
また、ここまで書いて不図、思い出したのが矢玉四郎による「はれときどきぶた」という絵本であり、案外この絵本のテーマは、さきに述べた内容、そしてトーマス・マンによる「トニオ・クレーゲル」とも近い部分があるのかもしれないと思われました・・(笑)。
今回もここまで読んで頂き、どうもありがとうございます。
日本福祉大学
祝新版発行決定!
ISBN978-4-263-46420-5
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