2020年9月25日金曜日

20200925 村上春樹著「風の歌を聴け」読了近くになって思ったこと【偶然と必然?】

昨日から読み進めている村上春樹著「風の歌を聴け」は130頁過ぎまで至り、おそらく本日中には読了に至るのではないかと思われます。読んでみますと、意外にもアッサリと読むことが出来たといった感じがあります。

また、本日はブログ記事の作成を止めて、当著作と、少し前から再読している大岡昇平著「俘虜記」を読み進めた方が良いのではないかとも思われましたが、他方で、以前にも書いた通り、現今のスランプ気味の中では、記事作成が出来る状況の時は、なるべく作成しておいた方が良いとも思われることから、先ほど、読みかけの書籍を脇に置き、新たな記事作成を始めた次第です・・(笑)。

さて、昨日の投稿記事にて「風の歌を聴け」は30頁程度まで読み進めたと書きました。また、それとは別に同日、ツイッターにてスタンリー・キューブリック監督による「フルメタル・ジャケット」のミッキー・マウス・マーチを進軍しながら歌う最終シーンを共有しました。その後「風の歌を聴け」の頁が51頁まで読み進んだところ、偶然にも主人公がミッキー・マウスマーチを口笛で吹く描写があり驚かされました。

「家に帰る途中、ずっと口笛を吹いていた。それは何処かで聴いたことのあるメロディーだったが、題名はなかなか浮かんでこなかった。ずっと昔の唄だ。僕は海岸通りに車を停め、暗い夜の海を眺めながらなんとか曲名を思い出そうと努力してみた。

 それは「ミッキー・マウス・クラブの歌」だった。こんな歌詞だったと思う。

「みんなの楽しい合言葉MIC(エム・アイ・シー)・KEY(ケー・イー・ワイ)・MOUSE(エム・オー・ユー・エス・イー)。」

確かに良い時代だったかもしれない。」

当著作をこの頁まで読むことは初めてであるため、自身の意識上では、あくまでも、動画の共有が先であり、また「風の歌を聴け」内での描写に気が付くのが後であると云えますので、これは偶然としては少し出来過ぎの部類に入るのではないかと思われます・・(笑)。

とはいえ、これまた以前にも書きましたが、こうした偶然が何故生じるのかは、未だ分からず、また分かってしまったら、それはそれで(自身としては)味気ないメカニズムであるかもしれないため、その背景の深入り・詮索はせず、ただ、後になってその事態を想起出来るように書き記すだけは書き記しておこうと思い、このことを題材として記事を作成しています。

また、その関連性・脈絡の程度については不明ですが、ここまで書いていて不図、想起されたのが、これまでに何度か作中文章を抜粋・引用している北杜夫著「どくとるマンボウ医局記」内での以下の記述です。(pp266-267)

「マンボウは、「マンボウ航海記」のとき、一匹だけ釣れた。船員から、この魚は海の上に浮かんでいて、棒で突ついたくらいでは動じないと聞いたから、いかにも怠け者の私に似ているようだし、それと語呂の点から「マンボウ」と、ニック・ネームをつけた。

 マンボウは英名をサン・フィッシュ、或いはムーン・フィッシュとも言う。どういう訳かと思っていたら、ムツゴロウさんが海中に潜っていたところ、マンボウが凄いスピードで泳いでいたと聞いた。また内村鑑三の文章に、「マンボウ跳躍す」とある。つまり、マンボウもまた躁鬱病の魚だと言ってよい。サン・フィッシュのときが躁で、ムーン・フィッシュのときが鬱なのではあるまいか。そんなことを知らずして、「マンボウ」と名乗ったのは、我ながら、第七感、第九感まで有しているとしか思えない。」

ともあれ、想起はしたものの、当引用部と、さきに述べた自身の経験に何らかの類似性があるものか分かりませんし、また、さきの経験自体、偶然であったのか、あるいは何らかの必然性があったのか分かりませんが、ここまで書いていて、これまた不図思い出されたのが、ゲーテによる以下の箴言です。「大きな必然は人間を高め、小さな必然は人間を低くする。」

この箴言から敷衍しますと、どうやら、さきの経験は「偶然」にしておいた方が良いように思えてきました・・(苦笑)。しかし、実際問題としては、そのメカニズムが不明であるため、とりあえずは、どちらでも良いのかもしれませんが・・(笑)。

*今回もまた、ここまで読んで頂き、どうもありがとうございます!




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20200924 村上春樹氏の小説を読み始めるまでの経緯について・・

和歌山在住時に何人かの知人・友人から「村上春樹を読んでいるの?」と、訊ねられた記憶があります。彼等・彼女等は村上春樹氏の小説を読んでいたようであり、その後、何度か読むことを勧められました。そこで、メッサ・ガーデンパーク和歌山内の大規模書店に立寄り、文庫本を立ち読みしてみましたが、当時は特に興味を惹くことなく、途中数頁で読むことを止めて棚に戻した記憶があります。

 その後、鹿児島在住時にも、2012・2013年の学生さんから、さきと同様「村上春樹を読んでいるの?」と訊ねられたことがありました。その際は「いや、読んだことはないけれども、前に和歌山に住んでいた時も同じことを何人かに聞かれたことがありますよ。」と返事をして、さらに「でも、何でそのような質問をするの?」と付け加えたところ「何だか村上春樹の小説を読んでそうだから・・。」という返事がきました・・。

さらに丁度同じ頃、一つ上階にある研究室の院生と3階にある電子顕微鏡室で深夜に試料観察を行っていた際、何故だか小説の話題になり「村上春樹氏の良さが分からないのだが、あれはスゴイのか?」と聞かれたことがありました。

それに対し私は「読んでいないから分からないし、立ち読みした時は面白いとは感じなかった。」と返事をしました。すると、さらに彼は「作中に出て来た「レーゾン・デートゥル」というコトバの意味を知っているか?」と訊ねてきたため「多分、フランス語あたりの「存在する理由」といった意味だと思う。」と返事をしたところ、彼は納得したようで、作中で、そのコトバが出て来た背景・経緯を笑いながら話し「そんなことを気取って外国語使うなんて・・。」といった見解を述べ、これには私も笑いながら同感の意を表した記憶があります。

その後も、恒例の勉強会で会う友人等との会話にて、時折、村上春樹氏の話題が出ることがあり、その度に書店にて、氏の著作を手に取ってみましたが、面白いと感じることはなく、以前と同様、数頁にて読み続けるのを断念していました・・。

そして最近、YouTubeにて氏による著作が原作の同名映画作品「風の歌を聴け」の予告編を観てから、どうしたわけか興味を持ち、先ずは映画作品DVDを購入して視聴したところ、何故だか面白く感じたため、本日出向いた書店にて講談社文庫の「風の歌を聴け」を購入して読み始めました。

帰路の御茶ノ水から本八幡までの電車内にて30頁以上まで読み進みましたが、特に面白いと感じることはないものの、以前と違い、どうにか普通に読み進めることが出来ています。おそらく、氏の小説を読まなかった期間に私の何かが変わったのだと思われますが、それが一体何であるかは、未だに分かりません・・。

これを読了してみると、また少し風向きも変わるものなのでしょうか(笑)?

*今回もまた、ここまで読んで頂き、どうもありがとうございます!








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