2024年4月28日日曜日

20240428 トクヴィル、ハラリそして宮崎市定から

ここ数日間は、久しぶりに自らの文章によるブログ記事を作成しましたが、数日続けますと、また自らの文章を作成する感覚が作動するのか、このように、あまり躊躇なく文章を作成することが出来、また同時に、そのさきに続く文章の主題についても、同様にあまり躊躇なく選択して、書き進めることが出来るようになるのだと思われます。

そういえば、ここ最近はアレクシ・ド・トクヴィルによる「旧体制と大革命」を読んでおり、それと並行して文庫版のユヴァル・ノア・ハラリによる文庫版の「21lessons 21世紀の人類のための21の思考」も読み進めてきたのですが、少し辛く感じられてきたため、ここ数日は片方を読むのを止めています。とはいえ、それにより、ここ2日間、自らによる文章のブログ記事作成が出来ていたのであれば、それはそれで問題はないと考えます。

そうした事情で「旧体制と大革命」は現在も読み進めており、またトクヴィルによる著作は、当著作を含め、これまで邦訳版しか読んだことはありませんが、おそらくは、そこからも知覚出来る、物事の変遷の推移などを説明する際などによくあらわれる、ある種の「トクヴィル節」のようなものがあり、これがまた、先述の「21lessons 21世紀の人類のための21の思考」の著者であるユヴァル・ノア・ハラリの文体とも何やら近しいようと感じられるのです。これは先日、ハラリの著作を読み進めることを止めたことによる、何らかの効果によって、そのように感じられるのか分かりませんが、他方で、双方著者ともに、それぞれの記述で事物の歴史的な変遷の推移を述べることが多く、そしてこれが、双方を近しいと考える主因であると考えます。

さて、ではほかに、こうした歴史的推移の説明が文中に多くあると思われる著者をと、考えてみますと、宮崎市定がそれに近いのではないかと思われました。また、そこから宮崎市定のような歴史家が戦前から戦後期も通じて活躍することが出来た社会とは、そこまで悪くなかったのではないかと考え、その背景を知るために「宮崎市定」とネット検索をしたところ、その経歴に「(旧制)大学を卒業後、1年志願兵として入営、そして除隊後の1932(昭和7)年、(旧制)高等学校教授職にある時に第一次上海事変の際に召集を受けて出征し…」と書かれていました。そこから、戦地の補給所所長などを務める応召の予備役下級士官の本職が高等教育機関の教授職であるという社会に、ある種、西欧社会に近しいものが感じられましたが、あるいはまた、こうした設定は、小説や映画やマンガの設定としても大変面白く、話の展開としては、学生時代に予備役士官の訓練課程を経て、その後、東洋史を専門とする研究者となり、(旧制)高等学校で教鞭を執っている主人公が、中国大陸での戦線の拡大により召集を受け、やがて戦火は概ね収まり、最前線からは少し離れた補給所の所長に落ち着いた頃から、度々、派遣軍総司令部などの上級司令部の幕僚達が補給所まで訪れるようになり、そこで、東洋史からの観点による中国諸組織との外交交渉の進め方や、その他文化全般についての助言などを求められるようになり、やがて今度は、逆に補給所所長の方が上級司令部にまで出向いて、幕僚を相手に講義形式で情報提供などを行い、はたまた変装をして敵地奥にまで潜入して、敵軍の規模、装備状況などの偵察といった特殊任務をもするようになり・・・といったシリーズものの背景としては、面白いのではないかと思われます・・。

と、このようなことを書いていますと、不図、実はこうしたことが思いついたのは、先日読了したトルストイの「セワ゛ストーポリ」からの影響であることに気が付かされました。この「セワ゛ストーポリ」の和訳文は、以前にも述べましたが、おそらく、視覚に重点を置いたものであり、あるいは現在であるからこそ、HBOなどの海外の優れた映画・ドキュメンタリー作成会社が当作品の再現を試みると意義深いのではないかと考えます。

ともあれトクヴィル、ハラリ、宮崎市定そしてトルストイと色々と話は飛びましたが、このようにあまり締りはないものであれ、文章を著していくうちにまた、新たな文章作成の感覚を見出していくのではないかと思われます。そのため、今しばらくは地の文章で書いてみます。

ともあれ、今回もまた、ここまで読んで頂きどうもありがとうございます!

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