2025年10月21日火曜日

20251020 総閲覧者数100万人と10年間の継続から思ったこと

 当面の目標としている2400記事の到達まで、当記事を含めて残り10記事の投稿となりました。また、開始からこれまでの期間は約10年4カ月となり、これは私の人生のなかでの継続的な活動の期間としては、最長の部類に入ります。さらに、つい先日、これまでの期間での総閲覧者数が100万人を超えました。この「100万人」という数は、これまでの私の全活動のなかでも経験したことのない規模であることから、それなりに大きな節目ではあると云えます。しかし面白いことに、この人数を確認した時、嬉しいとは思いつつも、高揚感や達成感は不思議なほどにありませんでした。その点では、むしろ現実感の乏しさの方が強かったのだと云えます。

 しかし、そもそも当ブログは、多くの方々に向けて発信することを目指して始めたものではありませんでした。日々、浮かんできた考えや、読書で見つけた興味深い記述や、そこへの感想を記述するといった備忘録として始めたのがその始まりです。それ故、開始当初の頃は、あまり閲覧者数を意識することはなく、また、そうした余裕もありませんでした。そしてまた、投稿記事数が増えることも、あまり重視していませんでした。しかし、継続期間の延伸に伴い投稿記事数は自然と増加して、また、それと随伴して閲覧者数も徐々に増え、やがて冒頭で述べたような状況に至っていました。

 他方、記事数や総閲覧数が増えたからといって、当ブログを起点として、私に大きな変化や出来事が生じることはありませんでした。いや、むしろ、そうした大きな変化や出来事が生じると、当ブログを作成している私の内面に何らかの変化が生じて、その結果、当ブログの継続といった、至極地味な活動を継続することが困難になってしまうのではないかといった危惧さえあります…。そこから、当ブログを継続するうえでの私の本音とは、あまり注目を集めることはなく、また、当ブログを起点とする反応からは、今しばらくの当ブログの継続といった観点から、出来るだけ距離を置きたいと考えています。

 とはいえ、こうした現在の姿勢に至るまでには、決して健全な動機のみで当ブログを始めたわけではありません。開始当初には、ネット上で目にする「アルファブロガー」や「ブログで人生が変わる」といった言葉に少なからず影響を受け、また、率直に云えば「モテたい」という下心も少なからずあったと云えます。新たなことを始める際、多くの場合、その背景には、ある種の虚栄心や憧れと云った、決して理性的とは云えない衝動が働くのだと思われます。確かに、当ブログを始めた直接の契機は、以前にも述べましたように、ほぼ同時期に、周囲の方々(それぞれ異分野)から、何らかの文章の作成を勧められたことでしたが、それを聞く私の内面では、それに加えて、先述の欲望の層が堆積して、それがある閾値を超えた時にようやく「始める」に至ったのだと今振り返れば理解することが出来ます。

 さて、そこから10年以上が経過した現在、当初抱いていた憧れなどは、ほとんど影を潜めて、その代わりに、日々思い付いた考えを言語化する営みの場として当ブログが定着してきました。これは、大きな変化や出来事が生じなかったことにより、かえってブログ自体が私にとっての安定した「思考の道具」として機能し続けることを可能にしたとも云えます。そしてその継続により、思索や言語の精度といった内面の層は徐々に変化してきたのだと思われます。

 そこから、総閲覧者数100万人や継続期間10年以上と云ってみても、それらはいずれも通過点に過ぎないのだと云えます。むしろ、これらの背後にある本質は「どうにか継続してきた事実」そのものにあると考えます。大きな変化や出来事を求めず、また反応からは一歩身を引いて、何らかの文章を作成し続けることが、現在の私にとっての表現であり、また自己を保つ方法でもあります。今後も、あまり変化や出来事を期待するのではなく、日々思い付いた考えなどを、出来るだけ精確に言語化することは継続したいと考えています。

今回もまた、ここまでお読みいただき、どうもありがとうございます。

一般社団法人大学支援機構

~書籍のご案内~
ISBN978-4-263-46420-5

*鶴木クリニックでのオペ見学につきましても承ります。

連絡先につきましては以下の通りとなっています。

メールアドレス: clinic@tsuruki.org

電話番号:047-334-0030 

どうぞよろしくお願い申し上げます。