2024年8月6日火曜日

20240805 ワクチンとしての悲観(現実)的視座の重要性・・

 2020年初頭からの新型コロナウィルス感染症の世界的流行にはじまり、2022年2月のロシアによるウクライナへの侵攻、そして2023年10月のイスラム原理主義武装組織ハマースによるパレスチナ・ガザ地区からのイスラエル領への越境攻撃と、ここ直近の数年間は、世界情勢がラチェット式に悪化している観があり、私の方も、気が滅入ることも少なからずありますが、それでも、情勢の推移を出来るだけ精確に認識したいと考え、関連する著作を読み、動画などを視聴しています。そして、先日来のイスラム原理主義組織によるイスラエル領へのミサイル攻撃から、イスラエルによるレバノンおよびイランでのイスラム教指導者の暗殺により、中東情勢の危険度がまた一段と高まり、あるいはその延長として、第五次中東戦争の勃発にまで至るのではないかとも考えられます・・。また、それらの主戦場となる地域は、我が国からは遠い中東地域ではあるのでしょうが、もしも、今後、中東地域においてまた、全面戦争が勃発しますと、おそらく西側諸国のいくつかの国々は、双方の和平・早期停戦のため、少なからぬ兵力を当地に割くことが予想されます。そうしますと、かねてより緊張の度合いが高まってはいるものの、未だ戦争には至っていない南シナ海での領海をめぐる中国に対する台湾・フィリピンの状況にも変化が生じ、あるいは「鬼の居ぬ間の洗濯」とばかりに、中国が、これらの領海問題を武力によって強引に解決しようとする可能性も相対的に高まってくると云えます。そうしますと、台湾に南西諸島を介して隣接する我が国もまた、物理的な呼称としては「対岸の火事」であるのかもしれませんが、しかし、その意味が全く異なってくると云えます。つまり、我が国が戦火に巻き込まれることが現実味を帯びてくるのだと云えます。私としては、そうした事態に至って欲しくないと考えてはいますが、しかし同時に、我が国は1945(昭和20)年の太平洋戦争の敗戦から昨今に至るまで、大規模な周辺の紛争・戦争に巻き込まれることはなかったため、私も含めて、多くの日本国民は、さきに述べた状況を現実感をもって認識することが出来ていないのではないかと思われるのです・・。そして、そうした状態を現実のものとして認識して受容するためには、信頼できる情報を出来るだけ多く集め、そして多面的な視座を保持しつつ、各々で少しづつ、我が国の現状を認識することが重要であると考えます。あるいは換言しますと、いまだ戦争に至ってはいないため、辛いかもしれませんが、我々はもう半ば戦時状態にあることを、強要されたものとしてでなく能動的に意識することが重要であると云えます。そして、こうした心構えが我が国内にて広がれば、これから数年後に昨今の平和に対する危機の要素が除かれて、また平和が訪れた時に、平和のありがたさを満喫することが出来、またたとえ、悪い方へと事態が推移しても、比較的冷静に、その状況に対峙することが出来るようになるのではないかと思われるのですが、さて、実際のところは、どのような方向へと事態は進展するのでしょうか・・。

今回もまた、ここまで読んで頂きどうもありがとうございます!
一般社団法人大学支援機構


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ISBN978-4-263-46420-5

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