何故であるかよく分かりませんが、この師匠は私を含めて何人かの弟子、あるいはかつての弟子をクラシックのコンサートや寄席、あるいはかつての名作のリバイバル上映などに呼び寄せ、それらの鑑賞後に昔から学生街にて営業しているような渋めの喫茶店にて、さきの11月29日投稿記事のようなハナシを延々とされるのですが、自身としては、こうした集まりは通常の大学や大学院の講義よりも得るものが多かったようにも思われます。
そして、そうした習俗に伝染した後の和歌山での生活においては、必ずしも私からの働きかけからというわけでもなく、どちらからともなく自然にそうした『駄弁り』文化が、ある程度の人々のなかに浸透していき、それが以前の投稿記事においても書きましたが教員有志も参加する自主研究報告会へといくらかバージョン・アップし、さらにその後、この集まりは公式な行事となったようです。こうした様相の背後には、非公式とも称し難い、いわば日常会話の延長線上のようなやりとりが徐々に加速、胎動をはじめ、時には教員を含む周囲の人々をも巻き込み、次第に大きく変容していったさまを読み解くことが出来ます。
また、そのように考えてみますと、昨今巷にて『コミュ力』の重要性が叫ばれていますが、当時は専攻の異なる院生に自分の研究内容を説明し理解してもらうため、時には勢い余って口論のようになることも少なからずありました。それでも相手が考えているある程度専門的な知見を理解し、そして、自分が持っている考え、知見をあまり誤解を招くことなく相手に理解してもらえるように説明するためには『コミュ力』と称して良いものか、それよりも時には勢い余るような内側から湧いてくる決して合理的とはいえないようなエネルギーの方が時としてより重要であったのはないかとも思われるのです・・。
そして、そのように考えてみますと、我々日本人は国際社会にて『議論が出来ない』『思想・哲学がなく、善悪の価値判断に絶対的な基準がない』と割合広汎に認識されているとのことですが、その所以には、かねてより我が国社会が持つ性質が深く関与していると云えるのではないでしょうか?それ故、おそらく、我々現代の日本人は、自らの言語をもう少し深くまで耕してみる経験が必要であるように思われますが、さて如何でしょうか?
そういえば、今回の記事投稿により総投稿記事数が1140記事となり、残り10記事にて年内の目標へ到達となりますが、今後も出来るだけ早く目標の1150記事まで到達するため、出来るだけ毎日、記事投稿を続けていこうと思います。
また、徳島の阿波踊りと第九交響曲につきましては、後日あらためて何かしら書いてみようと思いますが、こうしたハナシにつきましては、さきの文系の師匠の方が明らかに本物であり、こうしたハナシを題材として講演・特別講義などを希望される方がいらっしゃいましたら相談に乗らさせて頂きます。
今回もここまで読んで頂き、どうもありがとうございます。
~書籍のご案内~
祝増刷決定!
ISBN978-4-263-46420-5
医歯薬出版株式会社刊
~勉強会の御案内~
~勉強会・特別講義 問合せ 連絡先メールアドレス~
~勉強会の御案内~
前掲書籍の主著者である師匠による歯科材料全般、いくつかの歯科材料を題材とした勉強会・講演会の開催を検討されておりましたら、よろこんでご相談承ります。師匠はこれまで長年、大学歯学部・歯科衛生・歯科技工専門学校にて教鞭を執られた経験から、さまざまなご要望に対応させて頂くことが可能です。
*上記以外の他分野での研究室・法人・院内等の勉強会・特別講義のご相談も承ります。
conrad19762013@gmail.com
どうぞよろしくお願いいたします!
数年前より現在に至るまでに日本列島各地・特に西日本にて発生した、さまざまな大規模自然災害により被害を蒙った地域の速やかな復旧そして復興を祈念しています。
↑こちらもどうぞよろしくお願いいたします!