昨日投稿分の記事であるトーマス・マン著『魔の山』からの抜粋引用もまた、投稿翌日であるにもかかわらず、多くの方々(120人以上)に読んで頂けました。読んで頂いた皆さま、どうもありがとうございます。
また、先日投稿しました同著作からの抜粋引用部も、本日に至るまで閲覧者数は増加し続け、同日に投稿した自身作成の記事の閲覧者数と併せ350人以上となりました。
そして、これを機会にわずかであっても、この著作がより多くの方々に親しんで頂けるようになれば幸いです。
くわえて、これまでに幾度か抜粋引用そして投稿した同著作内の記述を読んで頂くとお分かりになると思いますが、それら記述の『背景にある知識』とは、歴史・物理・文化人類学・医学などといった複数の分野にわたると云えます。
そうした事情が、この著作をいくらか親近感を持ちにくいものとしているのではないかと思われますが、しかし、この事情とは、おそらく年を重ねてもあまり良くなるものではなく、逆にさらに親近感を持ちにくくすることの方が多いのではないかと思われます。
また、この事情とは、おそらく他の所謂、長編の名著と評される著作においても概ね同様ではないかと考えます。
一方同時に、多少の偏差もあるとは思いますが、こうした著作とは、さきの『背景にある知識』が未だ伴わない若い年代(~高校生ぐらいか?)のうち読んでも、それもまた、あまり個人の内面にまで影響を及ぼすことは少なく、ただ『読み終えた』といった達成感らしきものを得るに留まることの方が多いのではないかと考えます。
以上のことから、あくまでも個人的な見解ではありますが、こうした著作を読むのに適した年代とは20代半ば前から20代末あたりまでではないかと考えます。
この年代に、出来るだけ多くのさきに述べたような著作を読むことが出来る環境であれば、あるいはそこから・その時に得られた考えとは、より一層発展し、普遍性を持つことが出来るのではないかとも思われます(残念ながら私はそうではありませんでしたが・・)。
さらには、そうした方々が増えることにより、我が国の人文社会科学系学問の研究も世界規模における普遍性を持ち、そして異分野との創造的な連携もまた更に活発に為されるようになるのではないかとも思われますが如何でしょうか?
また、ここに至るまで書くことを忘れていましたが、昨日記事として投稿した抜粋引用記述部とは、当ブログにて何度か述べました2012年秋に和歌山にて行われた勉強会のレジュメ資料として用いた部分です。
レジュメ資料においてはまず、この記述部を示し、次に当時自身が研究に取り組んでいた歯科用陶材・金属についての概論らしきことを述べ、そしてさきの記述部と陶材・金属材料の概論に共通する燃焼から我が国古代の土器・金属器全般に至り、そこから勉強会が開催された紀伊国・和歌山における銅鐸(金属器)の出土状況およびそこからの推論などを述べました・・。
今現在になりますと、こうして当時の発表内容の概容を書くことは出来ますが、一方で、その発表を勢いを以って行うパワー・気合いといったものが著しくではないものの、有意に減衰したようにも思われるのですが、さてそれは、単純に年を重ねたことによるものなのでしょうか?
これがイマイチよく分かりません・・。
ともあれ、今回もここまで興味をもって読んで頂き、どうもありがとうございます。
近年来、日本列島各地にて発生した地震・大雨・水害などの大規模自然災害によって被害を被った地域の復興を祈念しています。
昨年より再び活発な噴火活動をはじめた新燃岳周辺の方々の御無事も祈念しています。
そして、書籍の宣伝となりますが、師匠による新たな著作が医歯薬出版より刊行されましたのでご案内させて頂きます。
どうぞよろしくお願いいたします。
著書名:『CAD/CAMマテリアル完全ガイドブック』
ISBN978-4-263-46420-5