さて、ここ数日も『思想・観念』を題材とした記事を作成してきましたが二年程前を思い返してみますと、こうした題材にて記事を作成、投稿してみても、あまり多くの方々に読んで頂けることはなく、また、たしかに当時作成した記事を現在読んでみますと、そこには何かしら面白いことが述べられていることもあるのですが、多くの場合、昨今作成されたものと比べ、いさかさか内容が散漫であり、また文章自体も読み難いように思われるのです。
しかし、であるからといって『昨今作成した記事の方が以前のそれに比べ面白いのか?』と考えてみますと、その判断は難しく、さらにまた、ブログをも含めた継続的な文章の作成の場合、その最先端とも云えるより現在に近い文章の方が、作成している本人からすれば読み易いのは当然であり、それは厳密には、もしくは客観的には、文章作成技術の向上とは云えないように思われます。
とはいえ、他方、さきに述べた閲覧者数の増加が現象として認識されますと『自信の作成する文章が向上したことにより多くの方々に読んで頂けるようになったのではないか?』とも考えられるところですが、ここをもう少し考えてみますと、それは文章作成技術の向上よりも、それ以前にある継続的な文章の作成により多く帰するのではないかと思われてくるのです・・。
また、それは実名にて作成し、さらに公表を前提とすることから生じる緊張感らしきものにより、何らかの効果も生じているのではないかとも考えられます。
つまり、継続的な文章作成であっても、それが個人的な日記のように公表を前提としないものであれば、こうした変化とは感知・認識することが困難であり、それ故、以前に述べた『ある程度の期間、自身を何かに投じること』とは、こうしたこと(実名による継続的なブログ記事の作成)もまた含まれるのではないかと思われるのですが、さて如何でしょうか?
ともあれ、本日もまた、どちらかと云えば抽象的なことがらを題材としてきましたが、ここ数日は先日購入した我が国古代史に関する(ある程度)専門的な概説書を読んでおり、この著作は1984年の島根県出雲市の荒神谷遺跡の発見および1996年の同県雲南町での加茂岩倉遺跡の発見以前に執筆・刊行されたことから、古代の西日本における勢力図の様相の記述において、現在所与のものとされる歴史像とは多少異なるところがあるのですが、それでも、その全体としての記述には、現在においても十分に通じる価値があるように思われるのです。
そして、その要因について考えてみますと、その文章を読み、当時所与とされた知見を以て真摯に歴史像を述べていると認識されるからであると考えます。また、こうしたことは何も歴史像の記述のみならず、他のさまざまな文章においても同様の構造・事情といったものがあるように思われるます・・。また、我々の遠い祖先もこうした構造・事情を認識しており、そこに言霊なるコトバを充てていたようにも思われるのです・・。
ともあれ、今回もまた、ここまで読んで頂き、どうもありがとうございます。近年から現在までに列島各地にて生じた、現在も継続しているさまざまな大規模自然災害により被害を被った、被っている地域での諸インフラの回復および復興を祈念します。
~書籍のご案内~
昨年暮に師匠による著作が医歯薬出版より刊行されましたのでご案内いたします。どうぞよろしくお願いいたします。著書名:『CAD/CAMマテリアル完全ガイドブック』
ISBN978-4-263-46420-5