これはとりあえず次の目標である600記事へ到達するまでの四分の一の行程を過ぎたことになりますが、まだまだ先は随分長いように感じられます・・(苦笑)。
とはいえ、一歩ずつ進めていく以外、方法はありませんので、今回もまた記事を書いているというのが一面における現状であるといえます・・(笑)。
さて、昨日投稿の記事冒頭での「探していた書籍」とは北杜夫著「どくとるマンボウ医局記」であり、当著作は、これまでに何度か読んでいるものの、現在読んでみてもなかなか面白い著作であると云い得ます(笑)。
現在、テレビドラマ、マンガなどで「医療もの」が流行しているようですが、それでしたら、この著作をドラマ、映画化してみるとなかなか面白いかもしれませんが、如何でしょうか(笑)?
しかし、現代のこうした大学医局、医療の現場においては、おそらく、この著作に書かれているほどの破天荒な行動、言動は出来ない、為されていないことから共感を得るに至らず、あるいは舞台を現代に移し別種の(現代に合わせた)そのような(破天荒な)ことが描かれるにしても、その場合においても、おそらく現実感がないことから同様にあまり共感を得るに至らず、あるいはそれ以前に(特に現代においては)そうしたことを映画、ドラマとして配給、放送することには、さまざまな意味での困難さが伴うのかもしれません・・(笑)。
またしかし、その意味において(こそ)、この著作を稀有、面白いものとしているのではないかと思われるのです・・。
加えて、当著作末尾に示されている著者と同医局に所属していたなだいなだによる解説では以下のように述べられています。
「医局記は北杜夫が医局員として生活していたころの回想である。それは彼が大学を卒業してから芥川賞を受賞し、エッセイ「どくとるマンボウ航海記」も馬鹿売れというほどの超ベストセラーになり、作家としての地位を固めるまでの時代に重なる。彼は彼の創りだしたユーモラスな饒舌的文体、法螺と思えば真実、真実と思えば法螺という、読む者をして牛若丸に翻弄される弁慶のような気分にさせる、いわゆるマンボウものの語り口でこの回想も書いた。だから読者が、ここに登場する人物も事件も、文体上の真実つまりは作家的に誇張されたリアリティーだと思われても不思議ではない。だが彼の三年後に同じ医局に入り、その時代を共に生きた仲間の一人として証言するが、この医局記には不思議と嘘がないのである。誇張も少ない。」
どうです、当著作を「おもしろそう・・」と興味を持たれた方々も多少はいらっしゃるのではないでしょうか(笑)。
ともあれ、今回もここまで興味を持って読んで頂き、どうもありがとうございます。
昨2016年に熊本、山陰東部、福島周辺にて発生した大地震により被災された地域の出来るだけ早期の諸インフラの復旧、そして復興を祈念しております。」