昨日と同様、継続的に読んで頂いている記事に関してですが、ほかのそうした記事として、以前よりたびたび抜粋引用したトーマス・マン著『魔の山』内の記述、およびそれを題材として作成した記事が挙げられます。
それらがどのようにして読まれているかは分かりませんが、何れにせよ継続的に読んで頂けているという事実は大変に興味深く、そして読み手の方々がそこから何かしら得るものがあれば、記事として作成・投稿した自身としては、まさに僥倖と云えます・・。
そして、そこから多少調子に乗って言葉を継がせて頂きますと『どうです、最近の小説も面白いかもしれませんが、こうした近現代西欧文化を濃縮したようなコッテリとした小説もまた、なかなか面白いのではないでしょうか?』といった感じにもなります(笑)【また、こうした著作を和訳して読んで楽しむことが出来る我が国の文字文化とは、やはり捨てたモノではないと思われます。つまりは扱う側の問題ということでしょうか・・(苦笑)】。
また、さらにそこから思う、いや願うことは、こうしたことがわずかではあれ一つの契機となり、それぞれの内発的、能動的な興味を持ち得る分野の大学院(修士・博士問わず)への進学を希望される方々が増えることです・・。
くわえて、それはこれまでのような純粋培養・単線的な経路によるものばかりでなく、学部・学科横断的ないわば学際的な知見を備えた方々が今後一層増えていき、そしてそれぞれのフィールドで活躍されることにより、世の中とは賑やかになり面白くなっていくのではないかと思われるのです・・(笑)。
つまり、本質的に学問や研究に関しては、もちろん苦しいことも多々あるでしょうが、あくまでも『興味本位』もしくは『嬉戯』といったスタンスを保持し続けることが重要であるように思われるのです・・。
そして、そこから敷衍して考えますと、さきのトーマス・マンも然りですが、総じて教養と称されるものが持つ価値を理解することが出来るのではないかと思われます・・。
その意味において、現在の我が国における『何でもマンガにすれば良いといった風潮』は、やはりどこかオカシイのではないかと思われるのです・・(マンガそのものを批判しているのではありませんが・・)。
しかし、こうした意見とは、これまでに当ブログにて述べてきた『人文社会科学系分野の人員(学生数)を削減してでも医療・介護系職種の養成機関を四年制大学化して拡充すべき』といった意見と矛盾するのではないかと考えられる方々もおられるかもしれませんが、ここで極めて重要であると思われることは、冗談ではありませんが『教養とは強要出来るものではない』ということです・・。
おそらく19世紀後半には西欧的な近代化、そしてその後の20世紀半ばには米国的な社会への復興を目指した我が国には、この感覚はそれぞれの導入・実施の段階においては、ある程度所与のものであったのでしょうが、所与であったが故にその後、この部分からどうも大きな誤差が生じるのではないかと思われるのです・・。
それは西欧文化そしてそこから派生した米国文化が共に個人主義を基調としたものであり、対して我が国においては個人主義といったものが広汎に社会において確立した時代とは、現在も含めてないことが、何かしら有意な影響を与えているのではないかと思われます。
つまり、我が国においては、とりあえず集団主義的な社会に適応出来るような実用的な学問体系を身に着けた後、さらに興味があれば、そうした教養的なものを深めれば良いのではないかということであり、そして、そうした方々が社会にて増えることにより社会が一層面白くなるのではないかということであり、特に矛盾らしきものはないと考えますが、さて如何でしょうか?
今回もここまで読んで頂きどうもありがとうございます。
近年、列島各地にて発生した地震・大雨・水害・火山噴火といった大規模な自然災害によって被害を被った諸地域の復興を祈念しています。
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以前より感じていたことではありますが、これまでに投稿した記事の中で、現在に至るまで継続的に読まれている記事がいくつかあります。
それらを読んで頂いている方々が、どのように読んで頂いているかは分かりませんが、これからも引き続き、長く読んで頂けるような記事を出来るだけ多く作成することが出来ればと考えています・・。
さて、そうした記事の一つが先月1月16日投稿分の『最近よく聞いたコトバから思ったこと:『メタ認知』から』であり、これは比較的細々とではありますが、現在に至るまで継続的に読んで頂いている記事と云えます。
そして、その中で述べられている『世界規模において近現代とは、機械・技術の進化発展により、我々をさまざまな身体を酷使する労働から解放するのと同時に、さきに述べた『メタ認知』の糧となる物理的な経験の機会が減少していったとも云い得ます。』は概ねその通りであると考えます。
また、それにくわえ、近年しばしば聞くことがある『インターネットの進化発展により文系学問はその存在価値を大きく減じた。』という意見を重ねてみますと、あくまでも自身の見解ではありませんが、たしかにそういった意見が出て来てもおかしくはなく、ある意味それは自然な流れでもあり、そして、そうした方々が増えることにより、既存の学問分野に包摂されない、また新たな学問分野が生じてくるの可能性もあり、あるいは、その他の流れとしては、四年制大学と専門学校双方の養成課程が併存している医療・介護系資格養成機関の四年制大学化の強化といった流れが生じる可能性もあるのではなかかということです。
そして、ここからは個人的な見解になりますが、現在、その活躍の場が増えつつある歯科衛生士に関しては、各都道府県に歯科大学・歯学部、看護学科・学部もしくは社会福祉介護系学科・学部との併設の学科、学部にて定員30~50名ほどで新設しても特に悪い影響は生じないのではないかと思われます【設立母体はそれぞれ地域の事情を考慮し国立・公立・私立・官設民営・半官半民とさまざまであって良いと思います】。
また、もう一つの歯科系職種である歯科技工士に関しては、まさに現在、進化発展を遂げているコンピューターと関連付けられたさまざまな切削加工技術により、その職務内容が大幅に変容しつつある時期と云えます。
そのため、その養成機関(概ね縮小気味)においてもさまざまな模索が為されているのでしょうが、いずれにしても、この職種が現在のままで継続していくことは一面においては我がことながらかなり少ないと思われます・・。
そして、この昨今の歯科技工士を取り巻く状況は顕著な具体例であると云えますが、こうした周辺技術の進化発展あるいは技術革新などにより、既存のメタ認知の仕組み・構造が大きく変化する、せざるを得ないことがあります。こうしたことが生じる他の要因とは、たとえば異なった文明との接触であるとか戦争の敗北などがそうであると云えます。
こうした時期とは、おそらくオセロにて盤上の色が大きく変わっていくように、さまざまな価値観・常識がたて続けに変化していくのではないかと思われます・・。
その意味で、我が国の太平洋戦争敗戦直後の時期とは、おそらくこのメタ認知の仕組み・構造が急激に変化した、せざるを得なかった時期であり、そして現在もまた、今世紀以降あたりからのコンピューター技術の進化発展により、敗戦直後に比べれば漸進的ではあれ、そうしたメタ認知の仕組み・構造の変化が世界規模にて進行している時期であると云えます。
【おそらく明治近代化もそうであったと思われる。】
そして、この現今進行しつつあるメタ認知の仕組み・構造の変化とは、おそらく、あまり我が国を利することはないと思われるのですが、それをどうにか良い方向へ舵を切るための一つの方策が、さきに述べた各都道府県での四年制歯科衛生学科の新設であり、あるいは医療・介護系の各コ・メディカル職種養成機関の統一的な四年制大学化(それらは当初、学士編入をある程度大々的に行った方が良いと思われる。)であると考えるのですが、さて如何でしょうか?
【総合的な意味で医療・介護立国を目指す。】
そして、やはりそのためには、社会全般に、ある程度人文社会科学系の学問が根付いている方が望ましいのかもしれないが・・しかし、そのように考えてみると、それは前世紀後半の我が国高度経済成長期における工業も同様であったのかもしれない・・。
ともあれ、今回もまたここまで読んで頂き、どうもありがとうございます。
昨今、列島各地において生じた地震・大雨・水害・火山噴火などの大規模な自然災害により被害を被った諸地域の復興を祈念しています。
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