2024年5月21日火曜日

20240520 混迷する国内外の情勢と未来への不安

2020年初頭から本格的に感染拡大が始まった新型コロナウィルス感染症に始まり、2022年2月からの第二次宇露戦争、そして翌23年10月にイスラム教原理主義組織ハマースによる奇襲攻撃を契機として勃発したパレスチナ・イスラエル戦争は、なおも収束することなく今なお続いています。くわえて、その期間の世界各地では、クーデターによる政権の転覆、あるいは内戦状態の継続、元首の暗殺(未遂も)そして地震、台風などの天災などが相次ぎ、それ以前と比べて世界情勢が不安定化してきていると云えます。

そして、この世界情勢から、普段、そうしたことに(そこまで)強い興味・関心を抱かなかった私をも注視せざるを得なくなり、また、皮肉なことであるのか、情報収集のために視聴していた海外報道動画から英語を学ぶ機会にもなりました。正直なところ、当初、私も「そこまで長い期間(1年以上)戦争は続かなないだろう」とタカを括っていましたが、東欧での戦争は既に2年以上が経過し、侵攻以来、世界情勢はさらに不安定化して、既存の国際秩序に対する挑戦とも見受けられる出来事も世界各地で頻発していると云えます。そこから、わずか3年ほど未来の世界も、それがどのような様相になっているのかを予測することは困難と云えますし、また、その予測され得る未来には、我が国にとって嬉しくない出来事も含まれますので、なおのこと未来について考えることが躊躇されます・・。

そうしたことから、たしかに昨今の世界情勢は、おそらく、私がもの心がついてから、もっとも厳しい状況にあると云え、さらに国内においても政界、財界、マスコミ、芸能界などでの不祥事が明るみになり、それらに対する信頼が大きく揺らぎ、そして、それが以前のように戻ることは相当困難であろうと思われます。

そして、さきの厳しい世界情勢よりも、新型コロナ禍以来、国内で明らかになった不祥事による混乱の方が、自らの日常感覚とも接点があるように思われ、あるいは、それらの多くは、以前から燻っていたものでもあり、ここに来て、火薬庫での火事のように次々と誘爆を起こしているといった観があります。

今後、それらがどのようなカタチで収束して、さらに新たな価値観が形成されていくのかは、興味深いところではあるのですが、しかしながら、世界情勢は前述のとおりであるため、様相としては「鬼の居る間の洗濯」であるように思われます。そして、こうした状況を我が国の歴史を遡り検討してみますと、近いところで、19世紀半ば過ぎからの幕末期が似ているのではないかと思われるのです・・。

とはいえ、幕末期では幸運なことに、日本以外の地域にて欧米列強間の植民地獲得などをめぐる紛争があり、あるいは国内で市民戦争があったりと、我が国のみに列強の武力が集中することはなかったため、外国からの大きな干渉を受けずに、何度か国際的な危機もあったものの政治体制を明治新政府にリフォームすることが出来て、どうにか近代国家として進むことが出来たのではないかと思われます。

その意味では、現在の方が危機としては深刻であると思われます。悲観的な見方をしますと、これから先、2030年に至るまでに、外国からの攻撃により、太平洋戦争以来の規模での人的被害が我が国になければ、それはかなり大きな僥倖と云えるのではないかと思われます。

と悲観的なことを書いてしまいましたが、これが杞憂であればと強く願います。また、それに加えて、こうした、いわば内憂外患の時期であるからこそ、次の時代フェーズにて我が国が実力を示し、出来るだけ良い国際的地位に立つためにも、教育、特に高等教育に注力することが、とても大事であるのではないかと考えます。

ともあれ、今回もまた、ここまで読んで頂きどうもありがとうございます!
一般社団法人大学支援機構


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ISBN978-4-263-46420-5

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