先日、以前から気になり、ブログ記事にも記した某著作の程度の良い古書を神保町の書店にて偶然見つけ、しばらく立ち読みしたのち購入しました。
この著作は上下巻、各々600頁程度の文庫本ですが、とりあえず購入したのは上巻のみです。
この作品の時代背景は昭和初期であり、徐々に戦時体制に傾斜してゆく我が国社会の様々な側面を描いております。
ちなみに私から見て作風、時代背景が類似していると思われるものとして映画「戦争と人間」あるいは加藤周一が自らの若い頃を綴った「羊の歌」あたりが挙げられると思います。
これもまた個人的な意見となりますが加藤周一の「羊の歌」は大変読みやすいと思います。
この著作は現代を一つの時代として相対的な視点で捉えてみたいと考える方々にとって、なかなか面白く読むことができるのではないかと思います。
さて、話はさきの作品に戻りますが、その著者は女性であり、これは私としてはかなり珍しいことではないかと思います。
おそらく女性著者の長編を読むことは初めての経験です。
とはいえ、この著作は読んでいると、かなり引き込まれてゆく感じがします。
その原因は、女性独特の情感の緻密な描写に加え、同時代を生きた人間としての確かな歴史認識が主要なものであると思われます。
また、こうした感じとは、ここ最近味わったことがありませんでしたので、私の知的好奇心とは、どうやらまだ枯渇はしてないようです・・(笑)。
また、それに加えて最近、以前学んでいた分野の周辺分野を学ぶ必要性が出てきました。
この分野も大変奥が深く時間がかかりそうですが、既知のものに結び付けつつ、ゆるりゆるりとやってゆこうと思います。
ここまで読んでいただいた皆様どうもありがとうございます。
この記事で250回目の投稿記事となります。
そして、次の目標は300回目の投稿記事とします。
今後ともどうぞよろしくお願いします。