2020年11月1日日曜日

20201101 現在読んでいる著作から思ったこと

 ここ数日間はあえてツイッターをはじめネット環境から遠ざかり、手持ちの書籍を読み進めることに注力してきました。そのおかげもあってか、何冊かの未読であった文庫本は概ね通読に至り、また、かねてからの宮地正人著「幕末維新変革史」上巻は200頁過ぎまで読み進むことが出来ました。

やはり、ツイッター・SNSを行っていない方が、多少は書籍を読み進み易くはなるのでしょうが、しかし、それであれば、以前の自身と変わらないことになりますので、書籍を読み進めつつ記事作成を継続的に出来るようになることが現在では重要であるように思われるのです。ともあれ、こうした数日間程度の休みもまた、適度にとった方が良いとは思われますが・・。

さて、さきの「幕末維新変革史」上巻では、19世紀頃から、我が国に西欧諸国船舶の来訪が相次ぎ、また欧州での国家間戦争(ナポレオン戦争・クリミア戦争)の影響から、それら来訪も極東戦域での戦略上の必要性から、有無を云わせない、強硬な姿勢のものとなり、徳川治世下の日本は、無二念の外国船打払いなどは到底不可能であることを悟った。

また同時に、艦砲などの武力を背景とした強硬姿勢の欧米諸国に対し、港を開き、上陸を許し、そして交易をも許可するといった弱腰とも見られる幕府の対応から、本来、征夷大将軍の府として圧倒的な武力を背景として、国内平和を保ち続けてきた徳川幕府による支配体制にも疑問が持たれるようになり、それに対し幕閣は支配強化のため、公武合体が図られたり、あるいはフランス式陸軍の採用・訓練などが行われたりしたが、それらにより再び国内が徳川支配のもとで安寧に帰することはなく、維新回天期に向かったと云えます・・。

くわえて、当著作にて興味深く思われた点は、19世紀頃からの船の遭難などによる邦人海外漂流者について、比較的多く頁を割いていることです。こうしたことは、今まで新書程の専門書籍をも読んだことがなかったため、大変新鮮であり、また、彼等邦人漂流者に対する幕府など施政者側の対応の変化が、まさしく時代潮流の変化を示しているのだとも云えます。

とはいえ、当著作は未だ上巻の半分(全体の4分の1)にも至っていないことから、今後も引続き出来るだけ積極的に読み進めて行こうと考えています。そして、後日、当著作上下巻を読了することが出来ましたら、次に、以前に読了した岡義武著「明治政治史」上下巻を再度読んでみますと、また新たな発見があるのではないかと思われます。あるいは、今現在、こうした著作を通じて近代の我が国の成り立ち、所以を知ることは、思いのほかに重要であるようにも思われます。

またハナシは変わり、他の読んだ一冊である司馬遼太郎著「歴史の中の日本」では同著最後の方にある「異常な三島事件に接して」(文学論的なその死)が大変印象的であり、私見とはなりますが、当文章の著者である司馬遼太郎氏は、現在まで生を永らえ、そしてまた文章を著すことが出来る状態であったのならば、この文章を改めようとしたのではないかと思われました。

当文章は今後機会を見つけ、抜粋引用してみたいと考えています。

そういえば、昨日用事にて渋谷に行きましたが、あの騒ぎ様は、さきの読んでいる書籍による影響からか幕末期の「ええじゃないか」に通じるものがあるのではないかと思われました(笑)。

*今回もまた、ここまで読んで頂き、どうもありがとうございます!



ISBN978-4-263-46420-5

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