さて、本日もまた比較的長時間外出しており、移動中に渥美清が金田一耕助を演じた映画『八つ墓村』の中で金田一耕助が近畿各地を移動している光景が不図、脳裏に浮かんできました・・(笑)。
また、さきほど記事の閲覧者数を確認してみますと、一昨日投稿分記事の閲覧者数が200人を越えていました。
これを読んで頂いた皆さま、どうもありがとうございます。ここ数回の投稿記事は、それ以前の記事とは若干異なり、ある程度具体的な主張であったことから、多少不安に思っていましたが、とりあえず、その点に関しては杞憂であったと判断することが出来ました・・。
しかし一方で、ここ最近の投稿記事閲覧者数もまた併せて確認してみますと、先月2月26日投稿分記事の『現時点で分からないことにも『意味』があることが多いのかもしれない・・【物語から】』は、これまでに400人近くの方々に読んで頂いており、今更ではありますがこれには多少吃驚しました・・(笑)。
また、この記事は、文学・戯曲・物語などを題材として扱ったものであるにも関わらず、これだけ多くの方々に読んで頂けたことは、基本的に人文社会科学系人間である自身としては朗報と評しても良いと考えます。
ともあれ、さきの映画『八つ墓村』もそうですが、何かしらの活動をしている最中に、これまでに経験した読書・映画などの内容の筋あるいは場面・一節などがまさに期せずして脳裏に浮かんでくるといった現象とは、その内容の多くが可視化され得る、対象化し得ることから、ある意味『即物的な現象』であるのかもしれませんが、同時にそうした我々の精神の中で生じる『想起』のメカニズムを応用し、観念的な思想あるいは数式の概念といった抽象的なものもまた、必要に応じて『想起』出来るように、いわば身体化する訓練といったものが所謂『勉強』ではないかと思われます・・。
そして、おそらく、そのはじめの段階にあるものが、可視化・対象化し得る事物に関しての『想起』であると思われるのですが、そこから発達し、思想・概念などの抽象的なものを扱う段階に至った場合においても、時には、いや日常的にそうした刺激を自身に対して与えている方が、徐々にその反応が精確且つ深い意味を帯びたものとなるのではないかと思われるのです(そこに継続の意味があるのかもしれません・・)。
また、その意味において、そうした日常的な刺激の質および量とは、なかなか重要であるようにも思われるのです・・。
あるいは本質的な意味において『教養』とは、個人におけるそうしたものの総体・活きた様相を示すコトバであるようにも思われるのですが、さて如何でしょうか?
しかし、であるからといって世間一般にて高尚・良い趣味とされているものを、全くの虚栄心ナシで、刺激の対象として見做し得るかとは、また、かなり込み入った様相を示すのではないかと思われます・・。昨今我が国にて聞く『反知性的傾向』とは、おそらく、少なからずこうした事情に関連があるのではないかと思われます・・。また、そこに付け込む方々も同様に少なからずいらっしゃるのではないかと思われます・・。
ともあれ、そうした社会基盤の構造があるからこそ、我が国においては、あくまでも即物的な知見の集大成とも云える自然科学系学問が重宝され、一元的に価値が見出されるのではなかかと思われます・・。
良い悪いを抜きにして、これが我々の社会といったところではないでしょうか?
今回もまた、ここまで読んで頂き、どうもありがとうございます。
近年来より現在までに列島各地にて発生した、あるいは発生している地震・大雨・水害・火山噴火(特に3月1日からの新燃岳の噴火)といった大規模自然災害によって被災された(されている)諸地域の安全そして復興を祈念しています。
~書籍のご案内~
昨年暮に師匠による著作が医歯薬出版より刊行されましたのでご案内いたします。どうぞよろしくお願いいたします。著書名:『CAD/CAMマテリアル完全ガイドブック』
ISBN978-4-263-46420-5