また、この疲れあるいはダルさのようなものは、おそらく、先日の投稿記事にて述べた、現在読み進めている、太平洋戦争を題材とした著作による影響も少なからずあるのではないかと思われます。現在読み進めているのは、捲土重来を期するマッカーサー将軍が指揮する米軍がフィリピンに上陸し、守備勢である日本軍との間に烈しい攻防戦が繰り広げられている件ですが、こちらもまた、他の南太平洋戦域での描写と同様に、いたましいものがあり、これを読んでいますと、自然と目が細くなり、そして眉間に皺が入ってきます。
つまり、愉快な気分で読み進めることがとても困難なのです。しかし、それでも我々は、この悲惨な戦争が行われた時代のことを、出来るだけ多く、深く知っていた方がよいと私は考えます。
どうしたわけか、私は幼い頃、小学校入学以前から、この時代を好んでいましたが、それは主に、当時の戦車や飛行機や軍艦といった各種兵器に付随する興味・関心であり、それら兵器が登場する戦いに興味を持っていたと云う方が、より精確であったと云えます。そしてまた、そうした興味は模型、プラモデルの作成などにも波及していくというのは、割と自然な流れであったのではないかと思われます。
戦争そのものよりも、兵器の方に興味を持っていた時期は割合と長く、おそらく、小学校高学年まではそうであったと記憶しています。そして、丁度この同じ時期に、人文系にて大学教員をしていた親しい親戚が、たしか研究資料のためとして購入したという第二次世界大戦当時の各戦域で撮影された動画を集め編集した全20巻ほどのVHSビデオシリーズを、私の一家が長期にわたって借りることになりました。そして、それらを最も視聴していたのは私でした。一連のビデオには、たしかに、さきに述べた各種兵器も多く映ってはいましたが、それと同時に、現在読み進めている著作にて描かれているような、いたましいと云える状況も少なからず映されており、これには驚き、ある種の衝撃を受けました。また、この一連のビデオを視聴したことから、もう少し異なった視座から第二次世界大戦をとらえることが出来るようになり、そこからまた、新たな分野の書籍をも自然に読むことが出来るようになったのではないかと思われます。その意味においても、各種映画や同時代を映した映像資料などはとても重要なものであると私は考えますが、しかし同時に、たとえ緩慢であれ、そこから先の内面での変化、そして、さらに先での展開といったものの方が、やはり、より重要であるように思われるのですが、さて、如何でしょうか?
今回もまた、ここまで読んで頂き、どうもありがとうございます!
順天堂大学保健医療学部
祝新版発行決定!
ISBN978-4-263-46420-5
*鶴木クリニックでのオペ見学につきましても承ります。
連絡先につきましては以下の通りとなっています。
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