そして、そうした中で興味深いものとして、徳島大学医学部の医科栄養学科を挙げましたが、その後、あるいは、こうしたことは他にもあるのではないかと思い、記憶を辿り、ネットにて調べ、書籍をあたったところ、20年近く前、私が大学院受験を決意した頃に読んだ大学・大学院のガイドブックが発刊された当時は、丁度、法科大学院の新設が相次いでいた頃であり、ガイドブックには、さまざまな大学の法科大学院についての記事があったことを記憶しています。また他方で、これまた当時は、民間資格ではあるものの、キチンとした学問的な背景があるものとして、臨床心理士の養成大学院も、さきの法科大学院と同様、新設が相次いでいた頃であり、それについて書かれた記事も少なからずありました。
さて、その臨床心理士に当時の私は少し興味をおぼえて、調べた記憶がありますが、それによると、臨床心理士養成大学院の多くは、心理学部のある大学であれば心理学部に、そして、それ以外であれば教育学部や文学部、福祉系学部などに多く設置されています。また現在でも、この概要に大きな変化はないと思われますが、その中で、当時、興味深く感じたことは、多くが、いわば人文学系統に設置されている臨床心理士の養成大学院のなかで、鳥取大学は医学部に設置されていたことでした。そして、さきほどまた、臨床心理士養成大学院についてネット検索したところ、新たに香川大学では医学部に四年制の臨床心理学科が設置されて、さらにその先に臨床心理士と、新たな同分野の国家資格(2019~)である公認心理師を目指す大学院も置かれたことにより、現在では、医学分野での学部教育から、そのまま院に進学して臨床心理士や公認心理師を目指すことが出来るようになっているようです。
そしてまた、こうしたことを書いていますと、不図、そういえば徳島大学の薬学部は、旧制の徳島高等工業専門学校の応用化学科・製薬化学部(1922年・大正11年)を起源としていたことが思い出されました。とはいえ、私は薬科大学や薬学部の設置における一般的な傾向や背景についてよく知りませんので、断定は出来ませんが、おそらく、この徳島での薬学部設置の事情も、さきの徳島大学医学部での医科栄養学科(管理栄養士養成学科)の設置、そして香川大学医学部に臨床心理士・公認心理師養成を目的とする臨床心理学科および大学院が設置されたことにも通底する、何らかの「動き・メカニズム」のようなものがあったのではないかとも思われましたが、こうしたことにつきましては、今後またしばらく動向を観察しつつ検討したいと思います。
今回もまた、ここまで読んで頂き、どうもありがとうございます!
祝新版発行決定!
ISBN978-4-263-46420-5
*鶴木クリニックでのオペ見学につきましても承ります。
連絡先につきましては以下の通りとなっています。
メールアドレス: clinic@tsuruki.org
電話番号:047-334-0030
どうぞよろしくお願い申し上げます。