また、訪独中は異文化の中にいるため、半ば無意識ながらも常時緊張しており、そして、その防御の姿勢によるものであるのか、若干躁気味になります。あるいは、普段とは異なる言語を用いる必要性があることから、その言語に合わせた精神状態、心の持ち様が、さきの「躁気味」となるのかもしれません。
たしかに多くの我々日本人は、普段日本語で話している時と、英語を含む外国語で話している時のテンションには違いがあるように見受けられます。そして、実感に基づく私見として、他の言語を口語として扱いますと、テンションが上がるためであるのか、その後の反動として、疲労の程度が比較的大きくなるのではないかと思われます。
また、今回の訪独に至るまでの経緯には、昨2022年2月末から始まったロシアによるウクライナ侵攻に関する情報を入手するために、海外の報道機関による英語のニュース動画を1年以上視聴してきたという背景があり、これが役立つのであるか不安でしたが、現地に行ってみますと、思いのほか意思疎通は出来ていたように思われました。もちろん、師匠や、研究室の諸先輩方は、私などよりも日本を含む世界の歯科医療事情に通じており、さらに英語の読み書きなども堪能であるのですが、それでも、以前と比較しますと、私も英語での意思疎通に関しては、いくらかは上達したのではないかと思われました。
そうしますと、宇露戦争に関しての情報収集のために、この一年間、(チンタラ)継続して英語での報道動画を視聴してきたことが、前述の上達に寄与したものと考えられます。そこから振り返ってみますと、私はもの心がついた後での留学経験はなく、一般的な我が国の学校制度での英語教育を受けてきました。そして、そこでの勉強が本当に必要になったのはホテルのフロント勤務になってからでした。この時は、私がホテルを代表して宿泊に関することを説明しなければならなず、それなりに苦労もしましたが、使い慣れた辞書と電子辞書があれば概ね、どうにか対応出来ていたものと記憶しています。また、慣れてきますと、それだけではちょっと格好が悪いと思ったのか、仕事に使えそうな言い回しが多いと思われる映画作品を近くのレンタル店で物色するようにもなりました・・。そして、これもまたさきと同様、どちらかと云うとチンタラとした勉強と云えます。なかでも英語字幕に目を通して、そこで気になった単語を辞書で調べるなどということは、当時としては、一種の遊びに近い感覚があったのではないかと思われます。そして、この遊びとしての娯楽の要素があったことから、その時も継続することが出来、そして、その伝で考えますと、今回の英語の報道動画視聴による英語の(期せずしての)上達もまた、かねてより近現代史や国際関係論に興味を持ち、また、時には関連する書籍を読むといった習慣があったことから為されたのではないかと思われるのです。そしてまた、多少不遜ではあるかもしれませんが、また人にもよるのかもしれませんが、社会に出てからの勉強とは、どちらかというとチンタラとしている方が継続することが出来るのではないかと思われました。
今回の訪独により気が付いたことの中には以上のようなこともありました・・。
そして、今回もまた、ここまで読んで頂き、どうもありがとうございます!
祝新版発行決定!
ISBN978-4-263-46420-5
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