A「どうも、最近こちらに帰ってきたのですね。徳島と比べて首都圏はなかなかスゴイことになっていると感じたのではないですか?」
B「ええ、新幹線で東京に下車し、山の手線に乗り換えた時に「なんだかやけに人が少ないな・・」と感じましたね。その後、地元に着いてからも、人出が少ないことに驚きました。これまでにこうした現象・状況は見たことがありませんでしたので「これで大丈夫なのかな?」と思い、それが今日まで続いているといった感じです・・。」
A「うん、それはこちらでも同じでして、昔の戒厳令とまでは行きませんが、厳戒態勢にあることは度々感じさせられますね・・。あと、大学の方も、こうした状況ですので、キャンパスは普段に比べて閑散としていますね・・。これが何時まで続くのか分かりませんが、私としては、その後の講義などのシワ寄せがちょっと怖いですね・・。」
B「ああ、たしかに大学などの学校は自粛の対象になっていましたからね。それに東京にある勤め先の向かいにある大学や、その近くの商店街も人通りが少なく、また、そこにある飲食店の多くも店を閉ざしているのが目立ち、普段とは全く様相が違い、いつもの活気がありませんね・・。しかし、こうした状況は一体何時まで続くのでしょうか?」
A「いやあ、私は感染症分野の専門家ではありませんので、よく分かりませんが、今回の「緊急事態宣言」では一か月後までと云っていましたので、とりあえずゴールデン・ウィーク明けまではこの調子ではないでしょうか・・。しかし、この時期の一人暮らしの学生さんはツラいものがあるのではないでしょうかね・・。私の方も色々と考えてはいるのですが、それでも大学というところは、実際に人と会ってハナシをすることによって、色々な刺激を受けるところだと思いますので、いくらインターネットが発達しても、それに代わることは難しいのではないかと思うのですが・・。」
B「ええ、ここ最近、そうしたことは時折聞きますが、それでも実習のようなものは、分野を問わず大学教育などの高等教育において重要であると思いますので、さきにAさんが仰ったことは賛成します。それと、これは現在のような状況であるからというわけではなく、かねてから主張してきたことではありますが、我が国の大学教育における医療・介護系職種養成学部・学科の定員を大幅に増員するか、そうした大学を新設した方が良いのではないかと考えています。そうした大学の学部・学科においては、それぞれの職種において必要となる知識・実技と、実践的な英語、そして教養科目といった三点のみの習得に重点を置いた教育を行うのが良いのではないかと思います。大学で単位数取得のために多くの科目を履修するよりも、これら科目の血肉化が出来た方が、後になり有益であり、また持続可能性にも繋がるのではないかと思われるのですが・・。」
A「うーん、たしかにそれもそうであるかもしれませんが、多くの履修科目が有益であるかそうでないかを決めるのは、最終的には大学側でなく、それぞれの学生さんですからね・・。その意味で、何と云いますか、当初から可能性の芽を摘んでしまうようなことは出来るだけ避けた方が良いのではないかとも考えられませんか・・。」
B「ええ、それはたしかにそうであるかもしれませんが、また、こうしたことに関しては何であれ急な変革については懐疑的にならざるを得ないことは分かるのですが、しかし、これまでの人文社会科学系の学生がやけに多い大学での学部・学科の構成が、現在のさまざまな社会状況にも少なからず関与していると思いますので、さきに私が述べましたことは、たしかに賭けの部分もいくらかはあるとは思いますが、それでも有益な部分の方が大きいのではないかと思うのですが、如何でしょうか・・。」
A「うーん、それも一理あるかもしれませんんが、しかし、実際問題としては難しいのではないでしょうかね・・。」
B「ええ、そうであるかもしれませんが、その一方で、最近は専門職大学という新たなタイプの大学も設置されつつありますので、こうしたプラットフォームを利用すれば、そうしたことも出来るのではないかと思うのです・・。具体的なハナシになりますと、私個人としては、そうですね、まだ50代にも達していない、比較的若手で経営センスに長けていて、且つ学究肌の先生方が何人かで、歯科衛生士と歯科技工士の専門職大学が出来ればいいなあと考えています。しかし、考えてみてください。現在では老舗とされている私立の医科大学、歯科大学なども、設置当初は、そのような感じであったのですよ・・。そこから考えてみますと、さまざまな価値観が流動的になりつつある昨今の状況においては、そうした新たな大学の設置に関しては、一つの社会実験としてもお誂え向きの時代背景ではないかと思われるのですが、どうでしょうかね・・。」
https://www.mext.go.jp/a_menu/koutou/senmon/index.htm
https://www.mext.go.jp/component/a_menu/education/detail/__icsFiles/afieldfile/2019/01/11/1410450.001.pdf
A「うーん、少しハナシが大きすぎて、すぐには判断できず、また意見についても上手く云えませんが、少なくとも面白いとは思いますね・・。」
今回もここまで読んで頂き、どうもありがとうございます。
祝新版発行決定!
ISBN978-4-263-46420-5
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