2018年12月4日火曜日

20181204 自発的な行動を促すもの・・心の持ちよう?

本日の徳島は12月とは思えないほどの陽気になりました。また、ここまで陽気の良い12月の日はあまりないように思われますが如何でしょうか?さて、おかげさまで先日11月29日投稿分記事はその後も引き続き、わずかづつではありますが読んで頂いています。

さて、今から100年前、徳島の坂東俘虜収容所に収容されていたドイツ人捕虜たちは、一体どのような思いで、ここ極東の徳島でベートーベンの第九交響曲の演奏を思いたったのでしょうか?また、そのように考えてみますと、不図想起されるのはフランシス・フォード・コッポラ監督による1979年公開の『地獄の黙示録』(Apocalypse Now)作中の米軍ヘリコプター部隊によるベトナム村落の襲撃シーンですが、この時、米軍が大音量で流していたのがリヒャルト・ワーグナー作『ワルキューレ』中の『ワルキューレの騎行』であり、この状況もまた、クラシック音楽を介在させた東洋と西洋の交錯という意味において1918年の坂東俘虜収容所での出来事と共通はするのですが、そこで大きく異なることは、音楽を流す、演奏する側の心の持ちようであると考えます。

おそらく1918年の坂東俘虜収容所のドイツ人捕虜たちは、皆が皆、合唱あるいは楽器の経験者ではなかったであろうから、四楽章からなる交響曲の演奏・合唱には、それなりに練習を要したのでしょう。それでも、この自国文化の精華の一つとも云える楽曲を自身等で演奏・合唱し、この地の人々に聴いてもらいたいと思った彼らの心の持ちようは、100年を経ている現在であるからこそ、何と云いますか、時代を越えてもあまり変わることのない、我々の心に何かを投げかける、普遍的なものがあるのではないかと思われるのです。

そして、ドイツ人捕虜達にそうした心の持ちようを自然に惹起させるに至った坂東俘虜収容所周辺の当時の地域社会は一体どのようなものであったのだろうか?といった興味もまた惹起させられます。さらに、その地域社会の特質・傾向のようなものが、今なお、この地に息づいているのであれば、それはかねてより、この地にて続けられている阿波踊りとも、何らかの関連性を見出せるのであろうか?と考えることは、そこまで無理があるようには思われないのですが、さて如何でしょうか?

くわえて、ここまで書いていて不図思ったことは、1918年、この地のドイツ人捕虜たちが比較的自由な収容所生活の中で気が付いたことは、踊りなどの体の動きから示される楽器、鳴り物などの音に対する、この地の人々の鋭い感受性・感性であり、これを見て取ったドイツ人達が『よし、皆でベートーベンの第九交響曲を演奏してみようじゃないか・・』となったようにも思われます・・。

これもまた阿波踊りと第九交響曲を徳島にて結びつける考えようではありますが、さて、その意味で現在の徳島は変わっていないのでしょうか?あるいは、どのように変わったのでしょうか?

そういえば、現在の徳島を考えるさいに、かねてより面白いと思っていたことがありますが、これはまた、別の機会に書こうと思います。

今回もここまで読んで頂き、どうもありがとうございます。


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