2018年5月5日土曜日

20180504 自分の文章にて書き続ける意味について・・(昨日投稿分記事から思ったこと)

昨日投稿しました書籍からの抜粋引用部は、おかげさまで投稿翌日にしては、かなり多くの方々に読んで頂けました。また、その閲覧者数は過去最高とはいきませんでしたが、これまでの全投稿記事のなかでも五本の指に入ると思われますので、あるいは『バズッた』と評しても良いかもしれません・・。これを読んで頂いた皆さま、どうもありがとうございます。


とはいえ、この多くの方々に読んで頂けた記事が、書籍からの抜粋引用であることは、その引用部選択のセンスにいくらかの自信を持って良いのか、あるいは、自身の文章でないことを悔しがるべきであるのか分かりませんが、何れにせよ、時には、こうした先哲が遺した興味深いと思われる文章をキーボード上にて書き写す作業も、全くの無意味であるとも云えませんので、今後も機会を見つけ、こうした記事を随時追加していきたいと考えています。

また、面白いことに書籍からの抜粋引用を用いた記事が多くの方々に読んで頂けますと、その反応としてか、他のそれに関連すると思しき書籍の記述が想起されるようであり、本日に関しても昨日と同様、書籍からの抜粋引用を以て記事にしようと考えましたが、それが癖となり、スムーズに自身の文章を作成出来なくなるおそれもあることから、本日は斯様に自身の文章にて記事を作成しています・・(苦笑)。

そしてまた、多少牽強付会の気味がありますが、こうしたことは創造性に関与する教育においても同様であり、たとえどんなに優れた手本となり得る既存の存在があったとしても、その『完コピ・複製』の作業を続けるばかりであっては、さまざまな進化発展の機会・契機は損なわれてしまい、また、そうした傾向を持つ社会においては次第に活気も創造性も失われていくのではないかと思われるのです・・。その意味において、現在も進化発展を続けているさまざまな情報機器は、まさに諸刃の剣であり、我々はそうした機器を全く拒絶するのでもなく、またそれに呑み込まれるのでもなく、それをあくまでも道具として用い、精神を駆動させ、能動的な活動を行うことにより、活気そして創造性をも保持することが出来るのではないかと思われるのです・・。

さらに、社会レベルにおいて、全く異論の余地がない権威・手本といったものが存在することも、ある程度長い期間(数十年くらい)にて考えてみますと決して望ましいものではないようであり、またこれは昨日投稿分の抜粋引用部ともいくらか関与することであるように思われます・・。

そして、ここまで書いて不図思い起こしたのは、ニーチェによる『ツァラトゥストラかく語りき』に登場するツァラトゥストラの口真似をする『ツァラトゥストラの猿』のことであり、それはもちろん自身に対しての警句であり、また次いでコスプレやカラオケといった『完コピ・複製』文化全般についてあまり警戒をしない、特に昨今の我々の社会傾向・文化に向けられても、それは必ずしも不当な批判ではないようにも思われるのですが、さて如何でしょうか・・?

そして最後に短いですが、書籍からの抜粋引用にて本日投稿分の記事を終えようと思います。

『でき上ったものが硬化しないように、
作りかえるために、
永遠の生きた活動が働いている。
・・・・・・・・・・
それは活動し、創造的に行動し、
先ず形をなし、ついで形を変える。
瞬間とどまることはあってもそれは外見だけである。
永遠なものは一切のもののうちに活動し続ける。
万物は存在に執着するならば、
崩壊して無に帰するほかはないのだから。』

ゲーテ 『神と世界』1821年10月作詩

『芽ばえつつある才能にとっては、シェイクスピアを読むことは危険である。シェイクスピアは否応なしに彼らをして自分を模作させる。それで彼らは自分の創作をしたつもりでいる。』

ゲーテ 『格言と反省』から 1809年

今回も、ここまで読んで頂き、どうもありがとうございます。近年より現在までに日本列島にて生じた、現在も継続して生じているさまざまな大規模自然災害によって被害を被った地域の諸インフラの復旧および復興を祈念します。

~書籍のご案内~
昨年暮に師匠による著作が医歯薬出版より刊行されましたのでご案内いたします。どうぞよろしくお願いいたします。
著書名:『CAD/CAMマテリアル完全ガイドブック
ISBN978-4-263-46420-5








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