A「昨日投稿分の記事に書きました著作は、その後かなり読み進み、おそらく本日の就寝間際の読書にて読了に至るのではないかと思われます。
その著作とは武田泰淳著『貴族の階段』であり、これは丁度2・26事件の頃(1936・昭11)の主に華族社会を舞台としたものであり、また、その書かれている世界とは、さきのブログ記事にも書いた野上彌生子著『迷路』とも類似するものであり、再読の際に、その比較を行うこともまた面白いのではないかと思われます(笑)。
ともあれ、この『貴族の階段』では、主に若い女性の登場人物たちを軸として物語が進行されるのですが、こうしたいわば『女の世界』の描写を何故、男性作家である武田泰淳が為し得ているのか、自身にはいささか不思議に思われました・・(笑)。
おそらく、これは自身の人生経験および観察力の不足によるものであると思われますが、いずれにしましても今後、自身がこうした物語を書くことはまず不可能であるように思われます・・(苦笑)。
また、2・26事件をも題材とすることから、軍隊(帝国陸軍)内の様相もまた著作内に書かれてはいるのですが、これに関しては、大西巨人著『神聖喜劇』あるいは山本七平による一連の軍隊(帝国陸軍)ものと比較しますと幾分精細に欠けるようにも思われます・・。
とはいえ、この著作とは、物語としては大変面白く、同時に、この時代の一つの様相を知る上においても有益であると思われます。
加えて、このことに多少尾鰭をつけてハナシを進めてみますと、1920・30年代(大正末~昭和初期もしくは戦間期)の概括的な歴史の流れを知るための一つの方法として、先ずマンガ『はいからさんが通る』を読み、次いでさきの『貴族の階段』に至り、そして『迷路』を読んでみるというのは、あるいはそれなりに有効ではないかとも思われますが如何でしょうか?
このことを書いてみますと、私はかねてより、こうした、どちらかというと帰納法的な方法にて歴史の流れを把握しようとする癖があるように思われます・・(笑)。
とはいえ、こうした方法によっても、ある程度の認識に達しますと、その分野の専門・学術書も特に無理なく読みこなすことが出来るようになり、またその継続によって、今度はいくつかの時代・地域に対しての認識に達しますと、次はより歴史を概括的に捉えた抽象的ともいえる哲学・思想関連のいくらかの著作をも特に無理なく自然に読むことが出来るようになるのです・・。
無論、こうした方法は時間も掛かり、面倒ではあるのですが、それでも自身としては、これが一つの歴史を知るうえの正当な手段ではないかと考えております。
また、ここまで書き、記事に登場する書籍・著者・マンガ等をリンクさせるため、インターネット検索をしていて不思議に思われたことは、さきに挙げたマンガ『はいからさんが通る』が今年の11月に新たなバージョンとしてアニメ映画化されることです・・(笑)。
あるいは私はこうした情報をどこかで見ており、ほぼ無意識ながら、このことを認識していたのかもしれません・・。
そして、こうしたこともまた、昨日投稿分の記事に書いた『シンクロニティ』と関連するものなのでしょうか(笑)?
さて、今回もここまで興味を持って読んで頂き、どうもありがとうございます。
昨年より現今に至るまでに発生した一連の地震・大雨・水害といった大規模自然災害により被害を被った地域での諸インフラの復旧そしてその後の早期の復興を祈念しています。』
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