先日来から読み進めている「ウンベルト・エーコの世界文明講義」は、ここ最近では珍しいほどに読書に身が入り、本日で230頁ほどまで進みました。ここ最近は、年齢のためであるのでしょうか、ハードカバー書籍を電車内にて読むことは、以前と比べ、少なくなりましたが、当著作については、身が入っているためかリュックに詰めて持ち歩き、電車での移動時にも読んでいます。
当著作については、過日投稿の記事にて述べましたが、著者の特徴的な「読ませる文章」で書かれ、さらに、その述べるところは、全体的に、さまざまな事象を低倍率(形而上的)にて観察しているような書きぶりではありつつも、それら記述に符合する具体的存在の図像等が豊富に示されており、さらに、読んでいる際に新たな興味深い発見があるのです。
事物を低倍率にて観察した際の文章は、おそらく多くは概要的となり、また同時に、抽象的になり易いとも云えます。あるいは、そうした文章は、一般的に「ベタな能書き的」なものになり易い傾向があると思われることから、そうであってもなお、その記述に惹かれるということには、やはり興味深く、新しい「何か」があるからであるように思われるのです・・。
さて、その「何か」につきましては、また後日に機会を見つけ、何らかのカタチの記事として作成・投稿出来ればと考えていますが、また、その意味からも、やはり、当ブログが現在に至るまで(どうにか)継続している背景には、私の場合、読書があるのだと云えます・・。
つまり、未だ判然とはしていませんが、読書の際に入っている精神のギアと、ブログ記事を作成している時のそれは、同一ではないにしても、似通ったものと思われ、双方行為を継続することにより、習慣的に、そのあたりに精神のギアが入れ易くなっていくのかもしれません。
しかし他方で、記事作成に関しては、慢性的にスランプ気味であると云えますが、そうであっても(どうにか)当ブログが続いていることの背景には、やはり、さきに述べたような事情があるのではないかと思われるのです・・。
また、そういえば、さきほど「低倍率にて観察した」と書きましたが、歴史などを検討するに際して、この「倍率云々」といった表現もしくは(まさしく)視座の置き方は、一般的ではないものの、いくらかは理解を助けるのではないかとも思われました。
ともあれ、さきのウンベルト・エーコの著作を読み進めている影響からか、上述のようなことを、あまり意識や躊躇せずに書くことが出来ているのではないかと思われるのです。さらに、ここ直近の数記事に関してもまた、その影響下にて作成されたものであると云えますが、これらについては後日、また何か新たなことが分かるようになるのでしょうか・・。
ともあれ、今回もまた、ここまで読んで頂き、どうもありがとうございます。
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