本日の首都圏は終日降雨ではありましたが、私については、休日ということもあり、8㎞以上を徒歩にて移動しました。歩いたエリアは、麻布十番、上野アメ横、神保町そして亀戸でしたが、中でも3回目の緊急事態宣言解除(6/20)後そして、未だ、まん延防止措置下にある上野アメ横高架下の飲み屋街での盛況ぶり(夕刻前)には驚かされるものがありました。
とはいえ、また来る7月12日から、東京都にて4回目の緊急事態宣言が発令されるとのことですが、果たして、来る12日からの緊急事態宣言下では、さきの飲み屋街を含めた都内繁華街の多くのお店にて営業時間の短縮および酒類提供の自粛などは、厳格に行われるのでしょうか・・。
テレビ番組での大まかな論調を観みますと、この新たな緊急事態宣言による、各種制限に対して遵うことを前提としたご意見が多いように見受けられるのですが、他方で、SNS上での反応を見てみますと、必ずしもそうではなく、むしろ、これに唯々諾々として遵うことは「思考停止」であるといった論調が強いように見受けられます。
そうした状況にて、体感としては、やはりSNS上での意見の方がナマの市井からの意見であると感じられるわけですが、これをさきに見た、まさにリアルな市井と云える、まん延防止措置下、上野アメ横の飲み屋街での状況と勘案してみますと「たとえ、まん延防止措置下であっても各条件を満たしていれば、飲食などは特に問題なく、そして、新たに発令される緊急事態宣言においても、更なる自粛や営業時間短縮などは必要ない」ということになると思われます。
しかしながら、上記の勘案した見解とは、私が目にしたSNS上での多くの見解(思考停止云々)の論調とは大分異なるように思われるのです。つまり、そこでは「示された各条件を満たしてさえいれば更なる自粛などは特に必要ない」にはならず「国が発令を決定する緊急事態宣言に対し、より、その根拠を示し説明し、そこからの議論を望む」といったものが多いと云えますが、施政側としては、おそらく、こちらの方が対応が面倒であり、市井であっても、さきの「各条件を満たしている場合での飲食は特に問題ない(処理的な対応?)といったご意見の方々の方が比較的扱い易いのだと思われます。
そして、こうしたことは、おそらく我が国においては面倒に思われ、端的に「ウザがられる」ところではあると思われるのですが、そこで論点をズラし情緒的にして流さずに、正面から意見をぶつけ合い、双方見解からの妥協点を積み重ね、より良いと思われる方向に物事を進めて行くことが、どうも我々は昔から苦手であるように思われるのです。見様にもよるかもしれませんが、あるいは我々は、自身の持つ意見に対し、どうも情緒的に執着し過ぎるといった傾向があるのかもしれません。また、それ故に、本質的に理論や理屈にて構成される理系学問分野以外にて議論を重ねて理論について考える訓練をする意味があるのではないかと思われるのです。
あるいはまた、施政側が、こうした議論全般を避ける傾向があるのであれば、それは施政側が自身で行っている施策の意味、背景などを理解していないからであると、とられる可能性も少なからずあると思われますが、それはかつての「問答無用の上意下達」が本格的に通用しなくなってしまった昨今においては、さらに施政側の威信や信用を損ねるものであるように思われるのですが、さて如何でしょうか・・。
他方で、悪意・底意のない鋭い議論の応酬には、一種のスポーツマン・シップのようなものが必要であるのかもしれません・・。
今回もまた、ここまで読んで頂き、どうもありがとうございます!
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