2020年7月14日火曜日

20200714 内的な力の基底にあるもの・・経験・記憶?

先日来の大雨により、大きな被害を被った九州を主とする諸地域にて被害を受けたインフラの速やかな復旧と、被災された方々が以前の生活に戻られることを願っています。

さて、昨今、再び、首都圏にて新型コロナウィルス感染症の感染者数が増加傾向にあり、一時期は「収束に向かうのでは・・」との見通しもあったことから、その落胆の具合は、自身においても決して小さいものではありません・・。

また、去る6月22日に迎えた、丸5年のブログ継続期間後の安心感からか、ここ最近は、あまり積極的にはブログ記事作成を行いたいと思うこともありません・・。どちらかと云うと、6月22日以降の記事は、義務感のようなものにより作成されたと云えます。しかしまた、その後、10記事以上は作成していますので、さきに述べた内面の状態(安心感)からすれば、決して「不本意」というわけではありません。そして、出来れば、今月中に新たな10記事投稿投稿し、1350にまで到達出来れば良いと考えています・・。

さて、ここ最近、歯系・文系の以前お世話になった先生方からご連絡を頂きましたが、その中で文系の先生から「君が以前に研究した歯のことは、現在の役に立っているのか?」とのご質問を頂きました。

この質問は、現在の自身にとって悩ましいものであり、端的に述べますと「それはその後の現在までの自分にとって、なくてはならないものではありましたが、現時点においては、相対的に、その要素は軽く、希薄であるように思われます・・。」といった感じになります。

しかし「軽く、希薄」ではあるものの、それは同時に、これまで5年間にわたり、当ブログ記事の作成をどうにか継続することが出来た、いわば「内的な力」の基底にあるものとも云えます・・。それ故、その意味においては、少なからず「現在の役に立っている」とは云えるのではないかとも思われるのです・・。

また、去る4月末から作成をはじめた【架空の話】も、現段階ではあまり「歯のこと」に深入りしていませんが、今後の展開にて、ある程度、そうしたことにも触れて行くことが予想されます。くわえて、先の展開にて描くであろう歯科分野での研究については、その具体的な研究のハナシ以上に、さきと同様、そうした生活の「基底」にあった「精神構造」をどうにか描き出すことの方が文章の作成としては面白いのではないかと思われるのです・・。

また、この「精神構造」は、現在になり振り返ってみますと、文系時代においても類似したものがあり、多少、不穏当かもしれない表現にはなりますが「何人かの集団で、ある種の変性意識状態になっていたのではないかと思われるのです・・(苦笑)。」

さらに興味深いことに、こうしたことは、文系・歯系であれ、少し勘の良い方は気が付いていたようであり、そうした自らの変になっている様子を、共通して、マンガ「おーい!竜馬」内の血気盛んな若者たちが色々と無茶苦茶なことをしているシーンと結び付けて話されていたことが思い出されます・・(笑)。(小山ゆう氏作中の変になっている若者達の描写はセンスがあると思います・・。)

ともあれ、そうした「変になっている状態」で、何かしら自分の研究課題を追究してゆく中で、よく分かりませんが、ブログを5年程継続出来るような「何か」がインストールされ、そして内在化していくのではないかと思われるのです・・。また、それは自身のような変則的な経路を辿った人間であるならば、猶更であるようにも思われます・・。

*今回もまた、ここまで読んで頂き、どうもありがとうございます!

祝新版発行決定!
ISBN978-4-263-46420-5

~勉強会の御案内~
歯科材料全般あるいは、いくつかの歯科材料に関する勉強会・講演会の開催を検討されていましたら、ご相談承ります。また、上記以外、他諸分野での研究室・法人・院内等の勉強会・特別講義のご相談も承ります。

~勉強会・特別講義 問合せ 連絡先メールアドレス~
conrad19762013@gmail.com
どうぞよろしくお願いいたします!














2020年7月13日月曜日

20200712 ブロガーとツイッターの閲覧者数(インプレッション)について思ったこと

2015年6月から当ブログをはじめて、どうにか5年以上経過しました。この間の総閲覧者数は、丁度47万人程であり、これを1年に均しますと9万人程度になります。そして、それを更に1カ月に均してみますと7500人となり、さらに、それを1日に均しますと250人となります。

とはいえ、これはあくまでも平均値としたハナシであり、実際の1日での閲覧者数は、かなり偏差が大きいと云えます。そしてまた、ブログをはじめて5年で、この程度の閲覧者数というのは、そこまで多いものではありません。

他方、今年の1月あたりから、ツイッターを始めましたが、こちらの方では独自の投稿をすることはあまりなく、リツイート以外の自身からのツイートは、概ね、当ブログ記事からの共有となっています。そして、面白いことに、これまで、当ブログから共有したツイートの閲覧者数(インプレッション)が思いのほかに伸び、そのデータを信用するならば、この28日の期間で5万人の方々に閲覧して頂いたことになります・・。

冒頭にて、当ブログの1年間での平均閲覧者数が9万人程度であることを述べましたが、それと比較してみますと、この数値が現在の自身にとって、どれだけ大きいものとして認識されているかは、理解して頂けるのではないかと思われます・・(笑)。

とはいえ、さきの28日の期間においては、いわゆる「バズる」といった出来事もあったことから、今後、同等の閲覧者数(インプレッション)を得られるかどうかは、かなり疑問視されるところですが、他方で、先日の「バズり」後から、わずかではありますが、徐々に全体の閲覧者数(インプレッション)も増加していることから、今後、さらにこの活動を継続することにより、今しばらくの「伸びしろ」はあるのではないかと考えるところです・・。

また、ここ最近は、もう少し、書籍を精読しようと考え、色々と本棚から取り出し、頁を開いていたところ、一種、収拾のつき難い事態となり、そこから「ここから数日間は書籍からの抜粋引用を記事として投稿しようかな・・。」などと考えるに至りましたが、これも案外、原点回帰の良いアイデアであるのかもしれません・・(笑)。また、去る4月末から書き続けています【架空の話】も継続的に読んで頂いておりますので、こちらも折を見て、続きを作成したいと考えています。

おかげさまで本記事の投稿により、総投稿記事数が1340記事になります。そして今後は、今月内での1350記事への到達を目標にしたいと考えています。

*今回もまた、ここまで読んで頂き、どうもありがとうございます!
祝新版発行決定!
ISBN978-4-263-46420-5

~勉強会の御案内~
歯科材料全般あるいは、いくつかの歯科材料に関する勉強会・講演会の開催を検討されていましたら、ご相談承ります。また、上記以外、他諸分野での研究室・法人・院内等の勉強会・特別講義のご相談も承ります。

~勉強会・特別講義 問合せ 連絡先メールアドレス~
conrad19762013@gmail.com
どうぞよろしくお願いいたします!






2020年7月10日金曜日

20200710 現在読み進めている著作から思ったこと

ここ数日間は、新たな記事作成を行わずに過ごしました。また、その間に以前から読み進めていた複数著作も大分頁が進みました。

その中の一冊がジャレド・ダイアモンド著「危機と人類」上巻ですが、当著作にて述べられているさまざまな事例は、これまで、あまり知らなかったものが多く、興味深く読みましたが、同時に当著作の全体的なテーマは、同著者が編著にあたった「歴史は実験できるのか」とも通じるものであると思われました。
https://www.keio-up.co.jp/np/isbn/9784766425192/

とりわけ、後著作の第5章にて述べられいる「奴隷貿易はアフリカにどのような影響を与えたか」は、自身として初めて読む歴史上の出来事についての考察であり、また、こうした題材がそこまで学術的とも云えない、一般的な書店にて購入可能な著作にて扱われた意味や反響は思いのほかに大きく、あるいは、現今のコロナ禍最中、主に欧米にて生じている大きな動き、思想的な潮流にも影響を与えたのではないかと思われます・・。

とはいえ、こうした考え自体は決して新しいものではなく、特に同著者は、こうした問題(世界規模における文明の発展段階の地域毎の相違、およびその原因について)を著作の主題として多く扱ってきたと云えます。

それに加えて他の現在読み進めているユヴァル・ノア・ハラリ著「21 Lessons: 21世紀の人類のための21の思考」もまた、こうした歴史的な事例の考察の上に組み立てられた著作であると云え、その意味で、当著作は、同著者による前著の「サピエンス全史」や「ホモ・デウス」といった、歴史的事例が少なからず書かれている著作とは毛色が異なり、より抽象的あるいは観念的色彩と強いと云えます。

それ故、同著は読み進めるのに多少苦労するのでしょうが、また同時に、読書としては面白いと云えるのかもしれません・・。

ともあれ、こうしたことを書いていて、いささか不思議に思うことは「危機と人類」そして「21 Lessons: 21世紀の人類のための21の思考」などは、まさに現在の我々人類全体に生じている出来事、動きをある意味、予見しているとも考えられる著作でありながら、あまり、そうしたこと、そしてまた、その「意味」を、それぞれの著作を基軸として議論されていないということです。

こうしたことは他の国々においても同様であるのかもしれませんが、我が国においては、言語が違うということもあってか、そうした傾向がいくらか顕著であるように思われ、それが良くも悪くも我が国の通例である「ガラパゴス化」といった現象を生み出しているのかもしれませんが、さきのジャレド・ダイアモンド氏による我が国について扱った記述には「ガラパゴス化」というコトバは我が国に対しては用いられていなかったように記憶しています・・(笑)。

*今回もまた、ここまで読んで頂き、どうもありがとうございます!
祝新版発行決定!
ISBN978-4-263-46420-5

~勉強会の御案内~
歯科材料全般あるいは、いくつかの歯科材料に関する勉強会・講演会の開催を検討されていましたら、ご相談承ります。また、上記以外、他諸分野での研究室・法人・院内等の勉強会・特別講義のご相談も承ります。

~勉強会・特別講義 問合せ 連絡先メールアドレス~
conrad19762013@gmail.com
どうぞよろしくお願いいたします!












2020年7月7日火曜日

20200707 唯物史観・構造主義と野狐禅の違いとは・・

昨日は、今後の国家の有様(ありよう)、そして新たな大学の姿などについて書かせて頂きましたが、その後、またしばらく「国家」について考えてみました。150年ほど前の我が国には、現在の「国家」は存在せず、武家政権の元締めである「幕府」が実質的にその役目を負っていました。しかし、この「幕府」は1603年以来300年近く我が国を支配してきたものの、ある意味での国際化とも云える欧米列強の海外進出により、その統治体制が時代遅れのものであると内外にて認識され、かねてより「幕府」に対して反感を抱いていた西南諸藩勢力により、その統治権を奪取され、古代以来の形式的な統治機関であった「朝廷」に、それが正式に返還され、そして、それに基づいて我が国近代の国家は設立され、動き出したと云えます。

その後、この我が国初の近代国家は、順調に勢力を伸張し、そして欧米列強とアジア地域での覇権を巡り争うにまで至り、
これが第二次世界大戦・太平洋戦争となり、これに大敗を喫してから、紆余曲折を経て現在に至ると云えます。

してみると、我が国の近代国家と云っても、それは一度、第二次世界大戦・太平洋戦争にて敗北するまでのものと、その後では、大きく様相が異なると云えます。


また、それは当然「国家」の性質においても同様であると云えます。第二次世界大戦・太平洋戦争に負けるまでの我が国は、やはり「民主主義国家」であったとは云えません。憲法自体が欽定憲法であり、君主の意思に基づいて定められたものとされ、主権者は国民ではありませんでした・・。


これに対して現在の我が国は、一応、主権在民の「民主主義国家」ということになっていますが、しかし、その実態は、全体主義とまでは行かないのでしょうが、同時に「国家」と「国民」が互いに信頼し合っているとは云えず、他方で、双方が双方、騙しあっているのではないかと思われることが多々あります。


おそらく、以前であれば、こうした「騙しあっている」と思わせるようなさまざまな情報は、広く世に出ることは少なかったのでしょうが、先日投稿の記事において書きましたように、現在は「インターネットと主とする情報技術の進化発展により、生の情報が直ぐに広がり、拡散してしまうような時代であり、それらの背後にある思惑、考えなども比較的容易に看取されてしまうような時代であると云えます・・。


そうした中で「国家」を背景に持つ機関が、良くも悪くも昔ながらの強権的な姿勢、威圧的な態度で「国民」に臨めば、果たしてどうなるのかとは、まあ、火を見るよりも明らかであると云えます・・。


その意味で、現在は戦後社会によって築かれた「国家」の採点が為されているのだと云えます・・。また、さきにも述べましたが、戦後築かれた「国家」は、戦前の天皇主権であった国家と類似している部分も多くあるものの、全体としては、かなり異なると云えます・・。


そして、この特に戦後「国家」の実質的な行動指針になったものが「唯物史観」や「構造主義」ではないかと思われ、さらに、それに基づいて進化発展して行った社会が、絶頂期を過ぎて衰退期に至ると、現在のような社会になるのではないかと思われるのです・・(苦笑)。


*意外なことに、三島由紀夫氏の述べた未来の我が国社会についての発言は、概ね、あたっているのではないかと思われます・・。また、その意味からも、やはり経済学や社会学などと同様、あるいはそれ以上に文学もマジメに検討されるべきものであると云えるのかもしれません・・(笑)。

*今回もまた、ここまで読んで頂き、どうもありがとうございます!
祝新版発行決定!
ISBN978-4-263-46420-5

~勉強会の御案内~
歯科材料全般あるいは、いくつかの歯科材料に関する勉強会・講演会の開催を検討されていましたら、ご相談承ります。また、上記以外、他諸分野での研究室・法人・院内等の勉強会・特別講義のご相談も承ります。

~勉強会・特別講義 問合せ 連絡先メールアドレス~
conrad19762013@gmail.com
どうぞよろしくお願いいたします!









2020年7月6日月曜日

20200706 自分のためから人のためへの変容について・・

引き続き、今回の大雨によって深刻な被害を被った南九州地域にて、行方不明となられた方々の早期の生還・救出そして、負傷された方々の回復、被害を受けたさまざまな生活インフラの早期の復旧を祈念いたします。

さて、先月22日にブログ開始から丸5年を経過し、また、これまでの総投稿記事数も1336記事と区切りの良いものではありませんが、このままのペースにて記事作成を継続すれば、今月中には1350記事程度までは到達することが出来るのではないかと思われます。

また、さらに上手く行けば、涼しくなる前に、1400記事まで到達することが出来るのではないかと思われるところですが、もしも、そこまで、概ね予定通りに進むことが出来たのであれば、その先、来年初旬には1500記事に到達することも、あながち無理ではないようにも思えてきます・・。

そして1500記事まで作成すれば、たとえ、そこで止めても、文句を言われることはないと思われるのですが、ともあれ、踏ん切りがつくとは思いますので、そこまでは、遅くとも2~3日に1記事程度のペースにて継続しようと考えています・・。しかし、ここで不図、原点にかえり「なぜ、私はこのブログを継続しているのだろうか?」と考えてみますと、どうしたものか、すぐには明確な答えは出てきません・・(苦笑)。

他方で、これまで継続的に当ブログを読んで頂いた方々がいなければ、継続出来ていなかった可能性が高いように思われます。そうしますと、当初はそうでなかったのかもしれませんが、自分でも明確には気が付かないある時期から、読んで頂いている方々のために書き続けるようになったとは云えるのかもしれません・・。

また、このことは他の継続的な事業を行う諸組織においても、類似あるいは同様のメカニズムといったものがあるのではないかと思われてきます。

具体的には、大きなものであれば「国家」などにも、そうした性質があるのではないかと思われますが、その意味において、近年のインターネットを基盤とする情報技術の進化発展により、まさに「国家」が、その継続のための真価が問われているのだと云えます。

これと類似した歴史上での時代を検討してみますと、それは、活版印刷の普及により、同じフォントの聖書の大量印刷が可能になり、それまで、有無を言わさぬ権威を以て為されていたカトリック教会の行う諸活動に対し、文脈に基づいて異議申し立てが出来るようになった宗教改革の時代が近いのではないかと思われます。

おそらく、我々が好むと好まざるに関わらず、否応なく、今後、世界は更に大きく変化してゆくと思われます・・。

その中で私が関心を持っているのは、高等教育機関たる大学であり、その成立母体が「国家」(たとえ法人であろうと)といった大学は、特に大きく変化せざるを得ず、おそらく今後は、これまで「国家」に拠らずして、実践的な公共性を保持し続けてきた「国家」以外の諸組織・機関が大きく、これに関与するようになっていくのではないかと思われます。

また、その意味において「医療」分野の高等教育機関は好例になるのではないかと考えています。

具体的には、希望的観測に基づく私見となりますが、未だ50代にも至っていないような、活性の高い方々が、現今の官民を横断する、さまざまな組織と連携・協力して、歯科衛生士・技工士を養成する歯科医療分野の専門職大学が新たに設置されれば、かなり社会にとっても有益であり、また何より、面白いと思われるのですが、さて如何でしょうか?

*今回もまた、ここまで読んで頂き、どうもありがとうございます!
祝新版発行決定!
ISBN978-4-263-46420-5

~勉強会の御案内~
歯科材料全般あるいは、いくつかの歯科材料に関する勉強会・講演会の開催を検討されていましたら、ご相談承ります。また、上記以外、他諸分野での研究室・法人・院内等の勉強会・特別講義のご相談も承ります。

~勉強会・特別講義 問合せ 連絡先メールアドレス~
conrad19762013@gmail.com
どうぞよろしくお願いいたします!






2020年7月5日日曜日

20200704 この度の南九州での大雨災害から

先ず、このたびの大雨によって甚大な被害を被った南九州地域での行方不明となった方々の早期の生還・救出そして、さまざまな生活インフラの早期の復旧を祈念いたします。また、報道番組などで、当地域の映像が出てきますと、さまざまな記憶が思い起こされてきます。

今回、多くの被害を被った球磨川流域、人吉市は、鹿児島在住時に訪問したことがあります・・。さらに当地ご出身の学生さんがおられたことも思い出されましたが、今回の大雨で被害に遭われていないこと願っています・・。

鹿児島在住時、球磨川流域の人吉市を訪れたのは、2011年の初秋であり、川下りのラフティングのためでした。これを企画して頂いたのは、当ブログにて何度か取り上げさせて頂いている先輩院生の方であり、2009年に兄が亡くなり、さらに、2010年には指導教員が心ならずも退職されることになり、失意のどん底にあった私を、おそらくは見るに見かねて、企画してくださったのではないかと思われます・・。

とはいえ、この先輩は、そうした気配を全く見せることなく「実は中止にしようと思ったんだけれども・・。他の参加者の様子を見に研究室を訪ねてみたら、皆でYouTubeでラフティングの動画を喜々として見ている光景を目にして引くに引けなくなった・・。」と、国道225号沿い、南鹿児島駅近くのリンガーハットで皿うどんを食べながら話してくださったことが思い出されます。ちなみにこの先輩は皿うどんが好物であり、そこに酢を多くかけるのが特徴的でした。

しかし、こうした一種、露悪的とも云える言動は、現在考えてみますと、私に余計な気を使わせないためであったのではないかとも思われるところですが、そうしてみますと、私が学位審査前でおかしくなっている頃も、同様に、そうした行動や言動を取り、またそれは、当時私の周囲におられた多くの研究室関係者においても同様であったのではないかとも思われてきます。

他方、当時の私は、おかしくなっていたものの、そのことに少しは気が付いていたフシもあり、学位審査を終えて結果が出た後、天文館で開かれた祝賀会にて私が「ええと、この度、私がどうにか学位取得に至ることが出来ましたのは、自分の努力以上に、ここにおられる諸先生方の「運」を少しづつ分けて頂いたことによると云えます。」と宣ったところ、しばらくの間、場が固まり、そして、当時、他講座の助教であった指導教員門下の最年長の先生が「ささ!まあ、それは良いとして、とりあえずは乾杯を!」と流れを変え、その場の雰囲気を変えましたが、実のところ、あの場で私が云ったことはまさに図星であったのではないかと思われるのです・・。そして、図星であったが故に、その場におられた先生方は、その話題を深入りされたくなかったのではないかと思われるのです・・。



しかし、現在になって考えてみますと、さきにも述べましたが、兄の死と指導教員の突然の退職が重なり、かなり落ち込んでいた私を、そのまま放置せずに、あまり気が進まない素振りは見せつつも、さまざまな危機的な局面で救って頂き、また、良い方向への進路変更をさり気なく促してくださったのは、こうした周囲の先生方であり、あるいは、あまりこうした事情をご存じでなかった学生さん達であったのではないかと思われるのです。

そして、今現在、学位取得の2013年から既に7年近く経っていますが、そこから自分自身が、有意に変わったとは、どうしても思うことが出来ないのです・・。つまり、2013年から現在までは「本当にどうにか生きてこれた・・。」ような感じがしてなりません・・。

それは、何かしら精神的な傷によるものであるのか、あるいは、そこで芯が疲れ切ってしまったのか、はたまた、それがごく普通の生き方であるのか分かりませんが、私としては、もう少しハリのある、自身を生かし、精神の自転運動を惹起させるような、生き方をしたいと願うところですが、それは、少し高望みし過ぎなのでしょうか・・(苦笑)。

ゲーテの「ファウスト」に『心をよみがえらす泉は自分の胸中からわいてこねば、心身をよみがえらすことはできない。』といったコトバがありましたが、今後、私はその泉を自分の中に見出すことが出来るのでしょうか・・そして、それは当ブログと関係があるものなのでしょうか・・イマイチよく分かりません(苦笑)。

ともあれ、上記のような経験の記憶を私に与えてくれた南九州における、この度の大雨災害による被害が出来るだけ軽微であり、また、そこからの復旧が速やかに進むことを願っています。

*今回もまた、ここまで読んで頂き、どうもありがとうございます!
祝新版発行決定!
ISBN978-4-263-46420-5

~勉強会の御案内~
歯科材料全般あるいは、いくつかの歯科材料に関する勉強会・講演会の開催を検討されていましたら、ご相談承ります。また、上記以外、他諸分野での研究室・法人・院内等の勉強会・特別講義のご相談も承ります。

~勉強会・特別講義 問合せ 連絡先メールアドレス~
conrad19762013@gmail.com
どうぞよろしくお願いいたします!




2020年7月3日金曜日

20200703【架空の話】・其の35

【架空の話】・其の35
「あ、もうすぐホームに行っておいた方が良いんじゃないかな?」と兄が言ってきたのが12:45頃であった。そこで、私は新幹線の改札口まで行き「それじゃあ、また。」とあまり畏まらずに別れの挨拶を告げると、兄の方も「おお、じゃあ、またな!」といった、ごく軽い感じにて双方別れを告げ、私は改札口を通って新幹線のホームに向かった。

新幹線の車内では持参したジョージ・オーウェルの「パリ・ロンドン放浪記」を読んでいたが、そこに登場する亡命ロシア人ボリスのキャラクターの描写が面白く感じられ、また、その後の彼について少し興味を持った。ともあれ、ロシア革命直後のヨーロッパ各都市には、こうした亡命ロシア人のコミュニティーがあったことは想像に難くないが、その生きる姿を、全体主義批判の物語とも云える「1984年」を著したのと同一の著者が描いていることに、歴史の流れと、それを観察しようとする文筆家の執念というのかセンスというか分からないが、それらがクロスする一つの視点のようなものがあるのではないかと思われた・・。

この新幹線の旅は思いのほかに短く、16:00前には東京駅に到着していた。そこから在来線を乗り継いで家に着いたのは17:00前であった。あたりは既に暗くなっていたが、家には誰もおらず、とりあえず、落ち着く前に、今回の旅で着用した衣服やタオルを、以前から洗濯機に入っていたものと一緒に洗濯を始めた。

そうして、しばらくすると母親が帰ってきて「今日はあまり夕食は用意していなかったの・・。」と云ってたものの、昨日の夕飯の残りと出来合いのもので、それなりの夕食にはなった・・。父はまた出張で、今度は山陰方面に行っているとのことであった。母には兄の様子を色々と聞かれ、あまり驚くような変化はなかったものの、それなりに社会人らしくなっていたことを、今回の旅でのいくつかの経験を交えて話すと「うん、頑張っているのね・・。それでキチンとご飯は食べていた?」と聞かれたため、向うでの寿司や中華そばのハナシをすると「あっちは魚が美味しいと聞いているから、今度、お父さんと行ってみようかしら・・。」といった返事がかえってきた。

翌日は、久しぶりに大学に行き、昼頃に指導教員の研究室を訪問すると、果たして在室しており、いつも研究指導の時に使うソファに深く座って紅茶を飲んでいた・・。そして「やあ、もうすぐ引越しの準備じゃないかね・・。それと、先週の週末はどこかに行くと言っていましたが・・。」と、ビスケットを一つつまんでから訊ねてきた。そこで私は「ええ、兄が住んでいるWの方に行ってきましたが、これまでにない経験でとても面白かったですよ。」と返事をすると、指導教員は、さきほどのビスケットを口に入れたままで立ち上がり、ティーカップに一つティーバッグを入れ、そこに傍らに置いてある電気ポットからお湯を注ぎ、ソファ向いにある書籍やプリントが雑然と置かれた低いテーブルの空いている場所に、それをソーサーと一緒に置いて、ビスケットを咀嚼しながら、無言のままでテーブル前のもう一つのソファに座るよう促された。

私は、これまでの研究指導で座り慣れたとも云える、そのソファに座り、次に指導教員が何を云うのか待った。すると「ふうむ・・Wですか・・それはまた、これまで私は縁のなかったところですね・・。あそこはたしか南方熊楠や陸奥宗光の出身地でしたが、実際に行ってみたらどのようなところでしたか?」と、いくらか大人げないとも見える好奇心を示して訊ねてきたことから、これまでのWでの体験について書いた文章の内容をほぼ、そのまま話してみた。ハナシの最中で質問をしてくることも度々あったが、その都度、分からないことは分からないと返答し、分かりそうなことは、兄から聞いたハナシなどの耳学問を混ぜて、それらしく返答した。

このWでの体験談は、昼過ぎ頃から始まり、13:30頃まで続き、割合長い時間話していたことが分かったが、何故だか、それはとても短く感じられた。そして、この報告のような体験談を話し終えてから指導教員は、おもむろに「・・いやあ、知っているかもしれないけれど、実は春に中国地方のo大学で学会があるんだれど、その会場から、そこまで遠くないところに私のご先祖が長らく住んでいたという場所があるのだけれど、今回の君のハナシを聞いてみたら、行ってみたくなってきたよ・・。」と話しを振ってきた。

この指導教員は特に欧州の近現代史、文化全般などに関しては、おそらく、国内でも相当通じている方であると思われるのだが、他方で、自国の民俗や古代史などに関しては、これまで機会がなかったのか、そこまで知っているような感じを受けることはなかった。

ともあれ私は「ええと、先生は曾祖父の代にこっちに出てこられたとお聞きしていますが、それ以前は、その中国地方のoのあたりに代々住んでいたのですよね・・。」と、以前に聞いたハナシを思い出しつつ訊ねてみると「うん、曾祖父が出てきて以来、ずっとこちらに住んでいるけれど、地元に残った親戚筋もいてね、その中に開業医の人がいて、その方がここ最近、郷土史を調べているらしくてね、それで私の名前が出て来たらしく、つい先日連絡を頂いたんだよ・・。」とのことであった。

この指導教員の曾祖父は、我が国の近現代史を研究していると時折名前が登場するような、ある種、歴史上の人物(たしか勲功華族で男爵)でもあり、機会があり、時代がかった造りのご自宅にお邪魔してみると、これまた古めかしい造りのリビングには勲章を下げ、大礼服を着用した姿の肖像画が掛かっており、さらには、古めかしい楕円柱型の箱に入ったシルクハットなどもテーブル下の片隅に割と無造作に置かれていた。

そして、こうした指導教員に関する背景をボーっと思い出していると、私も数か月後にはKに住む予定であることが不図思い出され、そしてBに連絡してみようと思い立った。そこで指導教員には、思いがけず長時間居てしまったことを詫びて、二人分のカップとソーサーを洗ってから研究室を後にした。

*今回もまた、ここまで読んで頂き、どうもありがとうございます!





一般社団法人大学支援機構


~書籍のご案内~
祝新版発行決定!
ISBN978-4-263-46420-5

~勉強会の御案内~
歯科材料全般あるいは、いくつかの歯科材料に関する勉強会・講演会の開催を検討されていましたら、ご相談承ります。また、上記以外、他諸分野での研究室・法人・院内等の勉強会・特別講義のご相談も承ります。

~勉強会・特別講義 問合せ 連絡先メールアドレス~
conrad19762013@gmail.com
どうぞよろしくお願いいたします!