2018年1月22日月曜日

20180122 昨日投稿分の記事の閲覧者数が比較的多かったことから・・

本日の首都圏は午前中より本格的に雪が降りはじめ、夕方に至る迄には路上にも雪が10㎝程度積もり、またそれにより電車の運行も遅れ、帰宅時の電車においては幾度か停車し、のべ10分程度は停車していました。

また自動車の方も時折車道の方からスノーチェーンを装着したタイヤ独特の音が聞こえましたので、自動車の運転はより大変であったものと思われます。くわえて、おそらく本日降り積もった雪は明日朝までに溶けきることはないと思いますので、明朝もまた各種交通手段が遅延する可能性が高いのではないかと思われます・・。

さて、ブログのハナシになりますと、昨日投稿分の記事は、自身の考えを述べた独白形式の記事であったにも関わらず、比較的多くの方々(90人以上)に読んで頂けました。

昨今投稿した記事にて多くの閲覧者を得ることが出来た記事とは、①歯科材料学・民俗学などに関する知見・考えを述べたもの、②自身の具体的な経験を述べたもの、③書籍への感想・考えを述べたもの、そして④書籍からの抜粋引用となっています。

一方、これらに対し、冒頭に挙げた⑤自身の考えを述べた独白形式の記事とは、さきに挙げた①~④と比べ、あまり多くの方々には読まれないといった傾向があります。

とはいえ④は別として①~③いずれの種類の記事であれ、自身の手によるものであることから、それらが多くの方々に読まれた場合、素直に喜ぶことも出来るのでしょうが、一方で、その内容の抽象度がより高く、自身オリジナルの見解が強く出ているとも云える⑤に分類される記事が多くの方々に読んで頂けることは、他の(①~④)記事が多く読んで頂けることに比べ、やはり幾分かは喜びの度合いが大きくなると云えるのです(笑)。

また②に関しても⑤と同様、オリジナルの傾向が強いとも云えるのですが、その異なるところは②が具体的・物理的な活動を文章化したものであるのに対し⑤がそうした活動はあまり記述せず、内面における活動・考えの経路などを示した傾向が強いということであると云えます。

そして、そこからもまた、さきの⑤の方がより抽象性が高いと云え、くわえて一般的に文章とは具体性が高いほど読み易いと云えますので、相対的に決して読み易いとは云えない抽象度の高い文章による記事を多くの方々に読んで頂けることは繰り返しとなりますが、やはり自身としては喜ぶべきことであると思うのです。

①に分類される記事にて述べられている知見・考えとは、総じてこれまでに書籍等にて知り得た内容であると云えますので、そこには自身のオリジナルといった要素はないと云えます。つまり①とは④に分類されるものを自分なりに消化したものであったり、それらを混合させ並び替えた内容であると云えます。

しかしながら、ここで面白いことは、①に対して②、③の要素を半ば無意識的に(これは後知恵的な表現であるのだが)組み合わせる時に、本当にごく稀ではあるのですが、何かしら『新しい知見ではないか?』と考えさせられる知見が湧いてくることです・・。

そして、こうした経験とは、おそらく未だ精神を持つ人間しかできないのではないかと思われるのです。

昨今、知識も技術も労働力も外部化出来るものは全て外部化しようといった傾向があるようですが、それが行き過ぎますと、精神発動の大きな醍醐味ともいえる『ひらめき』というコトバが徐々に死語となってしまうか、あるいは別の生気のない意味合いを持つコトバとなり果ててしまうのではないかとも思われるのですが、さて如何でしょうか?

ともあれ、今回もここまで興味をもって読んで頂きどうもありがとうございます。

近年以来、列島各地において発生した地震・大雨・水害などといった大規模自然災害によって被害を被った諸
地域の復興を祈念しています。

昨年より再び
活発な噴火活動をはじめた新燃岳周辺の方々
の御無事も祈念しています。

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2018年1月21日日曜日

20180121 【専門分野における科学的知識・知見】と【すべてのものを包括する統一的な知識】

一般的に科学者・研究者とは自身の専門とする分野については徹底した知識・知見を持っていると考えられています。

また、
その反面、自身の専門とする分野以外については、あまり積極的に意見を言わない、書かないものとも一般的に考えられています。

さらに、こうしたことは侵してはならないといった不文律・空気らしきものが我が国の社会には隠然と存在するのではないかと思われます。

その一方、これを一例として、さまざまな社会にて隠然と存在するこれら不文律・空気といったものがインターネットの普及に伴い、徐々に明らかになりつつあるのが現今社会の趨勢であるとも云えます。

こうした社会のさまざまな分野における葛藤とは、今後しばらく続くのでしょうが、それでも、そうした相のさらに奥には我々が古来より普遍的に持つ本能に近い性質といったものがあるのではないかと思われます。

それは『すべてのものを包括する統一的な知識を求めようとする性質』であり、おそらく宗教といったものは、それが進化すればするほど、あるいは言語により、その教義が述べられるようになるほど、そうした性質が強化されていくのではないかと思われます。

そしてまた、こうしたことにおいても一神教と多神教の間では、その先鋭化の強さ、傾向といったものが異なるのではないかと思われます。

ともあれ、そのように考えてみますと、限定された専門分野における十全な知識・知見を備えた科学者・研究者が、さきの『すべてのものを包括する統一的な知識を求めようとする性質』によって、自身の知性の更なる向上を試みた場合、往々にして科学的であるよりかは、宗教的と解釈されるような考えになる傾向があるのではないかと思われます。

くわえて、科学的な知識・知見の進化発展とは留まることがありませんので、一人の人間が、ある科学分野における十全な知識・知見を持ちつつも同時に『すべてのものを包括する統一的な知識を求めようとする性質』を求めることは、実質的にかなり困難(不可能に近い)であるのが現状ではないかと思われます。

しかし同時に、現在の我々の社会において、実質的な利益は(あまり)伴わないものの必要とされている要素とは『科学的知識・知見』と『すべてのものを包括する統一的な知識』を結び付けるような見解を示すことではないかとも思われるのです。

そして、こうした難局(すべてのものを包括する統一的な知識を求めようとする性質が失われてしまう・・)をどのようにして(創造的に)乗り切るかと考えた場合、やはり誰かが、さまざまな知識・知見あるいは事実や理論を総合する作業に思い切って手を着けるよりほかにはないと思われるのです・・。

たとえ、そこで述べられる知識・知見・理論の若干においては又聞きであったり、不完全にしか知らなくとも、あるいは物笑いのタネになる危険を冒すとしても、そうするよりほかにはないと思われるのすが、さて如何でしょうか?

今回もここまで興味をもって読んで頂きましてどうもありがとうございます。

近年、列島各地にて生じた地震・大雨・水害などの大規模自然災害により被災された諸
地域の復興を祈念しています。

昨年から再び
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2018年1月20日土曜日

20180120 【対話形式】 閲覧者総数29万人到達:SNSとブログを連動させて

A「ここ最近はSNSとブログを連動させているようですね。それで何か変わったことはありましたか?」

B「ええ、閲覧者数が二倍とまではいきませんが、かなり増加しました。あとはこれまで私のブログへの訪問がなかった国からの訪問者が時折あることぐらいでしょうか?」

A「はあ、やはりSNSと連動させると訪問者数は増えるのですね・・。それと、その国とは具体的にどこですか?」

B「それはいくつかありますが、ここ最近で割合数が多かったのはフランス、韓国、ポルトガル、インド、タイ、ペルーといったところです。とはいえ、何故これらの国々からの訪問者があるのかはイマイチ分かりかねるところではあるのですが・・。」

A「それら国々からの訪問者とは、どのようなネット上の経路にてBさんのブログあるいはSNSに辿り着いたのか分からないと思いますが、それらは特に気味が悪いと感じることはありませんか・・?」

B「・・そうですね、実際に気味悪く感じるのでしたら、これまで実名にてブログ記事の作成を継続することはなかったと思います・・(笑)。」

A「なるほど、たしかにそれはそうですね。しかし、これまではたしかにそうであったかもしれないですが、今後、Bさんのブログ記事による効果といったものが生じた場合、何か考えがあるのですか?」

B「おそらくそれはかなり可能性として低いと云えます。何故ならば私のブログは閲覧者が最も多い場合であっても1日に1000人程度であり、よく読まれているブログの1日の閲覧者数とは桁が二つぐらい違いますから・・。くわえて私もまた、それだけ多くの方々に読んで頂けるような記事を作成しているとは考えてもいませんし・・(笑)。」

A「まあ多くの方々に読まれることにより、その反応たる効果も生じますからね・・Bさんのブログもまだまだ小さな方なのですね。」

B「ええ、かなり小さい方であると云えます(笑)。それでも、さきほど云いましたように私の作成した文章が多い時は1日に1000人もの方々に読んで頂けているということでも、それ以前の自身では到底出来なかったことですので、まあ現在においても多少なりとも進化しているのではないかとも思われます・・。」

A「それはたしかにそうだけれども、そうすると、これまでに全体としてはどのくらいの方々にBさんのブログは読まれているのですか?」

B「ああ、それはつい先日29万人に到達しました。そして、おそらく来月の今頃、丁度900記事に到達するのと同時期あたりに30万人に到達するのではないかと思います。そしてこの29万であれ30万であれ、これも自身としては縁がないと思っていた閲覧者数ですので、あるいはこれがあるから、何らかの効果が万が一程度には生じる可能性があるとも云えるのです(笑)。」

A「それもまあ、ネット社会さまさまですが、それでも30万はなかなかスゴイですね・・。
しかし、そうしますと今度はブログを止めるのが難しくなってきませんか?」

B「ええ、それでも、これまでののように、大きな反応が生じることもなく、それでいて自身が当初思ったよりかなり多くの方々に読んで頂けているという、この状態こそが比較的安定して記事作成が出来、同時にそれを止めることもまた苦にならないのではないかと思われます・・それでも、出来れば今後900記事程度までは継続したいとも考えていますが・・(笑)。」

A「900ですか・・しかし900まで書くことが出来たのでしたら、折角だから1000記事まで書いた方が良いとも思えてきますね・・。」

B「ええ、今のところあまり意識はしていないのですが、出来ればそこまで書いてみたいとも考えていますね・・それでも、ここまで書くことが出来たことも、さきにも言いましたが私としてはかなりスゴイことであり、ブログを読んでくださっている方々のおかげによるものなのです・・思い返してみますと、2015年のブログ開設当初は1日の閲覧者数が10人未満という日が続きましたから、それと比べますと大幅な進歩と云えるのではないでしょうか?」

A「まあ、そういう感覚になるのでしょうが、しかしBさんのブログの一体どこが面白いのでしょうかね? 私も時折は面白いと感じる投稿もあるのですが・・。」

B「・・ええ、それが分かれば苦労はないのかもしれませんが、しかし、逆にそれが明瞭に分かってしまうと、悪い意味での文章を作成するコツのようなものを掴んでしまい、何といいますか経時的にではあれ、肝心の内容といったものがボヤけてくるのではないかとも思われるのです。
ですから、とりあえずは、まあ今のままで良いのではないかと考えます・・(笑)。」

A「内容ですか・・・そういえば、先日から何回かにわたって『魔の山』を題材とした記事を作成して、それらが多くの閲覧者数を得たと書いてありましたが、今後もまたそういった小説などを題材として記事を書こうと考えているのですか?」

B「ええ、またほかの作品にてそうしたことをしていこうと考えていますが、最近はまた新たに民俗学・歯科材料学関連にてまた面白い着想にて記事を作成出来ないかと考えています。」

A「ああ、そこら辺はBさんの得意なところですからね、少しだけ期待して新たな面白い記事を待つことにしましょう・・(笑)。」

今回もここまで読んで頂き、どうもありがとうございます。
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2018年1月19日金曜日

20180119 昨今多く読まれた記事に共通すること・・【嬉戯と知的好奇心が混合した行動・言動?】

おかげさまで、昨日、一昨日分の投稿記事もまた多くの方々(併せて250人以上)に読んで頂けました。

これらを読んで頂いた皆さま、どうもありがとうございます。

また同時に、昨日の記事投稿により総投稿記事数が870に到達しました。特に区切りの良い数値ではありませんが、これにより、あと30の記事投稿にて、当面の目標としていた900記事まで到達することが出来ますので、今後も出来る限り、これまでのペースを維持して記事作成を継続し、来月の今頃までには900記事に到達したいと考えています。

とはいえ、これまでの経緯もまた振り返ってみますと、既に870記事以上を作成・投稿してきましたが、どうしたわけか、それら全てのうちで完全に満足出来たという記事は一つたりともありません・・(笑)。

もちろん、書籍からの抜粋引用による記事は別として、自身の作成した記事にて割合多くの方々に読んで頂け、尚且つそれが継続しますと『果たして、この記事のどこがおもしろかったのだろうか・・?』と時折考えることがあります。

しかしながら、そうした記事からは、後の記事作成において有効となり得るような知見・法則といったものは特には得られず、具体的には、先日の数回にわたるトーマス・マン著『魔の山』に関する記事が多くの方々に読んで頂けたということ、また1月15日投稿分の『一つの基礎研究が行われるまでの過程について・・』は2009~2010年当時のことを思い出しつつ、割合早く書き上げた記事でしたが、その閲覧者数は既に200人に達しようとしているといったことでしょうか・・。

これらの記事から何かしら共通する要素の抽出を試みても困難ではありますが、強いて考えてみたことを述べますと、それは『嬉戯と知的好奇心との要素が混合した行動・言動』といったところではなかろうかと思われます。

おそらく、こうした行動・言動には、打算的な要素が少なく虚偽の要素が希薄・皆無であることから、用いる言語とその意味の対応関係が、読んでいても明瞭に伝わり、それが何かしらの関心を惹くのかもしれません・・。

また、そのように述べてみますと、確かに自身がこれまでに読んだ書籍・文献などで興味深いと感じたものは、何れの分野のものであれ、用いる言語と、その意味の対応関係が明確であり、且つその書籍全体の流れもまた明確に認識出来るものが多かったと云えます。

そしておそらく、そうした文章とは、大抵の場合、推敲に推敲を重ね書かれていくのでしょうが、しかしながらまた同時に、文章の面白さとは、必ずしも、それのみでもないのでしょうが、ここら辺については、今しばらく考慮の余地がありそうです・・。

ともあれ、今回もまたここまで読んで頂き、どうもありがとうございます。

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2018年1月18日木曜日

20180118 昨日投稿分の書籍【トーマス・マン著『魔の山』】からの抜粋引用部に関して

昨日投稿分の記事であるトーマス・マン著『魔の山』からの抜粋引用もまた、投稿翌日であるにもかかわらず、多くの方々(120人以上)に読んで頂けました。読んで頂いた皆さま、どうもありがとうございます。

また、先日投稿しました同著作からの抜粋引用部も、本日に至るまで閲覧者数は増加し続け、同日に投稿した自身作成の記事の閲覧者数と併せ350人以上となりました。

そして、これを機会にわずかであっても、この著作がより多くの方々に親しんで頂けるようになれば幸いです。

くわえて、これまでに幾度か抜粋引用そして投稿した同著作内の記述を読んで頂くとお分かりになると思いますが、それら記述の『背景にある知識』とは、歴史・物理・文化人類学・医学などといった複数の分野にわたると云えます。

そうした事情が、この著作をいくらか親近感を持ちにくいものとしているのではないかと思われますが、しかし、この事情とは、おそらく年を重ねてもあまり良くなるものではなく、逆にさらに親近感を持ちにくくすることの方が多いのではないかと思われます。

また、この事情とは、おそらく他の所謂、長編の名著と評される著作においても概ね同様ではないかと考えます。

一方同時に、多少の偏差もあるとは思いますが、こうした著作とは、さきの『背景にある知識』が未だ伴わない若い年代(~高校生ぐらいか?)のうち読んでも、それもまた、あまり個人の内面にまで影響を及ぼすことは少なく、ただ『読み終えた』といった達成感らしきものを得るに留まることの方が多いのではないかと考えます。

以上のことから、あくまでも個人的な見解ではありますが、こうした著作を読むのに適した年代とは20代半ば前から20代末あたりまでではないかと考えます。

この年代に、出来るだけ多くのさきに述べたような著作を読むことが出来る環境であれば、あるいはそこから・その時に得られた考えとは、より一層発展し、普遍性を持つことが出来るのではないかとも思われます(残念ながら私はそうではありませんでしたが・・)。

さらには、そうした方々が増えることにより、我が国の人文社会科学系学問の研究も世界規模における普遍性を持ち、そして異分野との創造的な連携もまた更に活発に為されるようになるのではないかとも思われますが如何でしょうか?

また、ここに至るまで書くことを忘れていましたが、昨日記事として投稿した抜粋引用記述部とは、当ブログにて何度か述べました2012年秋に和歌山にて行われた勉強会のレジュメ資料として用いた部分です。

レジュメ資料においてはまず、この記述部を示し、次に当時自身が研究に取り組んでいた歯科用陶材・金属についての概論らしきことを述べ、そしてさきの記述部と陶材・金属材料の概論に共通する燃焼から我が国古代の土器・金属器全般に至り、そこから勉強会が開催された紀伊国・和歌山における銅鐸(金属器)の出土状況およびそこからの推論などを述べました・・。

今現在になりますと、こうして当時の発表内容の概容を書くことは出来ますが、一方で、その発表を勢いを以って行うパワー・気合いといったものが著しくではないものの、有意に減衰したようにも思われるのですが、さてそれは、単純に年を重ねたことによるものなのでしょうか?

これがイマイチよく分かりません・・。

ともあれ、今回もここまで興味をもって読んで頂き、どうもありがとうございます。

近年来、日本列島各地にて発生した地震・大雨・水害などの大規模自然災害によって被害を被った地域の復興を祈念しています。

昨年より再び
活発な噴火活動をはじめた新燃岳周辺の方々の御無事も祈念しています。

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ISBN978-4-263-46420-5
















2018年1月17日水曜日

20180117 岩波書店刊 トーマス・マン著 関泰祐・望月市恵 訳『魔の山』上巻pp.457-460より抜粋引用

岩波書店刊 トーマス・マン著 関泰祐望月市恵 訳『魔の山』上巻pp.457-460より抜粋引用
ISBN-10: 4003243366
ISBN-13: 978-4003243367


『じつに興味をそそられます。-体とはなんでしょう?」とふいに熱狂してさけんだ。「肉とはなんでしょう! 人体とはなんでしょう! なにからできているのでしょう! 午後のこの機会に僕たちに話してください、顧問官さん!はっきりとくわしく話してくださって、わからせてください!」

「水からです」とベーレンスは答えた。「あなたは有機化学にも興味をお持ちなんですね?人文的人体を形成している成分のほとんどすべては水ですよ、それ以上のものでも、それ以下のものでもなく、それを憤慨するいわれはありません。固体成分の全体の二十五パーセントだけであって、この二十パーセントはふつうの卵白、もう少し高尚におっしゃるのでしたら、蛋白質です。ほんとうはそれに脂肪と塩分がすこし加わりますが、それでほとんど全部です」

「しかし、その卵白ですが、それはなんでしょうか?」

「さまざまな原素です。つまり、炭素、水素、窒素、酸素、硫黄です。ときたまそれに燐。あなたはあたるべからざる知識欲をお見せですね。蛋白のあるものは含水炭素と結びついています、つまりブドウ糖と澱粉とです。老人になると肉が硬化しますが、これは結締組織のなかの膠原質、つまり、骨と軟骨のもっとも重要な成分である膠質が多くなるからです。まだほかになにをお話ししたらいいでしょうか?筋漿のなかにはミオジノーゲンという一種の蛋白があって、死ぬとこれが凝結して筋肉繊維素を形成し、死後の硬直が起こるのです」

「そうですか、死後の硬直ですか」とハンス・カストルプはうきうきといった。「なるほど、なるほど。つぎに総分解、墓穴の分解になるのですね」

「いうまでもなしです。しかし、いみじくもいいあらわされましたね。それからがたいへんです。いわば溶けて流れてしまうのです。おびただしい水を想像してみてください!そして、そのほかの成分も、生命が消えたいまは結びあっていられなくなり、腐敗によって単純な化合物、無機化合物に分解してしまうのです」

「腐敗と分解」とハンス・カストルプはいった、「これは燃焼なんでしょう、僕の知っているところでは酸素との結合でしょう」

「驚くばかり真です。酸化作用」

「そして、生命とは?」

「それもです。それもです、君、それも酸化作用。生命も主として細胞のなかの蛋白の酸化作用にすぎないのです。それによってうるわしの有機体熱が生まれ、それがときどき多すぎるというわけです。しかり、生とは死です、これはごまかしようがありません、-あるフランス人が生まれついた気がるさで呼んだように、有機壊滅(une destruction organique)です。
たしかに生命にはそんなところがありますよ。そう思えないのは、うぬぼれです」

「すると生命に興味を感じる者は」とハンス・カストルプはいった、「とくに死にも興味を感じるわけですね。そうではありませんか?」

「いや、ある種のちがいはありますよ。生命とは、物質が交替するなかで形が維持されることです」

「形などをなんのために維持するんですか?」とハンス・カストルプはいった。

「なんのために?これはどうも、そのお言葉は人文的とは決して申せませんぞ」

「形などせせこましいですよ」

「今日のあなたはだんぜん勢いあたるべからずですね。さながら奔馬です。しかし、私は落伍です」と顧問官はいった。「ふさぎの虫のお見舞いです」といって、大きな手を目にあてた。「これです、いつもこんなふうにやられるんです。お二人とコーヒーを飲んで、コーヒーをうまく感じてもいたんですが、ふいにこのように見舞われて、ふさぎこむのです。それでは今日はこれで失礼させてもらいましょうか。私にはまたとない喜び、愉快のかぎりでした・・・」』

2018年1月16日火曜日

20180116 最近よく聞いたコトバから思ったこと:『メタ認知』から

おかげさまで昨日投稿分の記事は投稿翌日としてはかなり多くの方々(120人以上)に読んで頂けました。読んでくださった皆様どうもありがとうございます。

また、当然と云えば当然ですが、これまでに作成したブログ記事は投稿直後であっても、ある記事は多くの方々に読んで頂けることもあり、またその一方で、そこまでには至らないものが大半の記事と云えます・・(苦笑)。

その上で、昨日のように多くの方々に読んで頂いた記事の直後に新たな記事を作成・投稿することは多少のプレッシャーを感じないわけでもありません・・(笑)。

しかしながら、その一方で、これまでどうにかブログ記事の作成を行ってはきましたので、その状況にもある程度は慣れ、そして現在、新たな記事作成を行っています(笑)。

さて、こうした状況にも少なからず関連することではありますが、先日来よりどうしたわけかメタ認知というコトバがよく耳に入ってきました・・。

これまで心理学関連の書籍はいくつかは読みましたが、その際、『メタ認知』というコトバはあまり出てこなかったように記憶しています。

『メタ認知』とはメタな認知ということであり、この場合のメタとは『より高次の・~を含んだ・後ろの』といった意味であり、つまり『認知したことを認知する認知』といった意味合いであるとのことです。

また、この『メタ認知』とは、自他共に対して為されるようであり、たとえば歴史上の或る出来事を認識する場合、『その歴史上の出来事を認識する自分を認識する』といった感じになると云えます(クローチェもそのようなことを述べていました)。

そして自身の場合、かねてより歴史全般が好きであることから、こうした認識の仕方に関しては、多少は『慣れ』といったものはあるように思われます。

そして、おそらくこの『慣れがある』と云い得る程度の感覚こそが自身が何かを聞き・読みそれらを判断する基準の根源となっているのではないかとも考えます。

そのように考えてみますと、本質的にこの『メタ認知』とは所謂『自信』と称されるものとも通底する何かがあるとも云えそうです。

あるいは本当の自信とそうでない自信の大きな相違点とは、この『メタ認知』が自信を裏打ちしているか・土台となっているかという点ではないかとも思われます。

そして、ここまで書いており不図思い出された著作は夏目漱石の『現代日本の開化』であり、さらにもう少し考えてみますと、この個々の『メタ認知』の糧となるものとは、個々人の物理的な経験以外ないものと考えますが如何でせうか?

また、そのように考えてみますと、世界規模において近現代とは、機械・技術の進化発展により、我々をさまざまな身体を酷使する労働から解放するのと同時に、さきに述べた『メタ認知』の糧となる物理的な経験の機会が減少していったとも云い得ます。

しかし、であるからといって機械・技術の進化発展を逆戻りさせたいとは思いませんし、また、そうした(逆戻りを欲する)思想とは懐古主義に留まらず、他の側面において恐ろしい何かがあるのではないかとも思われます・・。

それ故、現代の我々とは更なる機械・技術の進化発展の中に居ながらも『メタ認知』の糧を得るため、時折、かつて我々の御先祖が日常のように行っていた自然の中でのさまざまな活動を行うのではないかとも思われます・・。

また、バートランド・ラッセルが『自然と切り離された文明は衰亡していく』といった意味のことをどこかで述べていましたが、これはさきのこととも少なからず関連があると思われます。

おそらくこれはテレビ・ゲームで体を動かすであるとか、ヴァーチャル・リアリティーにて何かを体験することなどと、本質的に次元が異なるハナシであるように私には思われるのですが、その一方において、おそらく我々日本人とは、こうしたことをも機械・技術の進化発展の中に消化・解決したいと欲しているようにも見受けられることがあるのですが、さて如何でせうか?

そういえば、さきほどインターネット検索にて知ったのですが、英語にて思想・哲学などが含まれる形而上学といいうコトバはmetaphysics(meta-physics)つまり物理(現実の現象)の背後・高次にある理論の学問ということになりますが、そうした認識によりますと、たしかに神話も哲学もそして心理学も似たようなモノであるのかもしれません・・。

そして、それを我が国の文化に当てはめて考えてみるとそれは一体何になるのでしょうか・・?

ともあれ、今回もまたここまで読んで頂き、どうもありがとうございます。

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