2018年6月22日金曜日

20180622 丸3年のブログ記事作成の継続・・実感・感興はありません。【および勉強会・特別講義のご案内】

地味なことではありますが、本日の記事投稿により、丁度丸3年間ブログ記事の作成を継続したことになります。

3年間を日数にしますと、およそ1095日であり、その間での投稿記事数は1021となりますので、10日のうち9日以上は記事作成を行ってきたことになります。

これほど継続的に文章を書き続けたことは、これまでの人生でありませんでしたので、何かしら得るものがあったのではないかと思われるのですが、しかし残念ながら、そうした感覚・実感はこれまで同様皆無であり、また多少なりともの感興といったものありませんので、そうしたものが生じる、実感することができるまで、投稿頻度が変わるかもしれませんが今後も記事作成を続けていこうと思います・・(苦笑)。

そして、これまで読んでくださった皆さま、どうもありがとうございます。おかげさまで3年間記事作成の継続を達成することが出来ました。さきに述べた通り、実感や感興はありませんが、それでも、ここまで書き続けることが出来たことは読んでくださっている皆さまのおかげであることは承知しています。そして、今後も面白い記事を作成出来るよう努力します。今後ともどうぞよろしくお願いいたします。

また、これまで当ブログにて継続して紹介させて頂いております歯科理工学の師匠による株式会社医歯薬出版刊行の著作ですが、本日参加させて頂いた第29回 日本老年歯科医学会 学術大会会場に出展されていた医歯薬出版の方からご承諾を頂きましたので、今後も継続し掲示していきます。また、それにくわえて歯科医療機関および歯科衛生士・歯科技工士養成校にて歯科材料に関する勉強会・特別講義などの開催を検討されておりましたら、よろこんで御受けいたします。さらに歯科分野のみならず、他分野を主題とした勉強会・特別講義の開催を検討されている場合も、下記メールアドレスまでご連絡頂けましたら、同様に対応させて頂きます。【ブログに書いていますので無料です。】

具体的には、現在の世界情勢の背後にある構造・成り立ちを理解するために国際関係論・近現代史・思想史などの勉強会・特別講義を開催することは決して即効性があるとは云えないものの、たとえば国際的に活躍する歯科衛生士、看護師の育成を目指している養成校においては、既にそうした取り組みが為されている場合であっても、外部(他大学)の研究者を招き、その専門的知見を得る機会を設けるというのは有効な取り組みであると思われますが、さて如何でしょうか?

今回もここまで読んで頂き、どうもありがとうございます!

~書籍のご案内~
祝増刷決定!
ISBN978-4-263-46420-5
医歯薬出版株式会社刊

~勉強会・特別講義 問合せ 連絡先メールアドレス~
conrad19762013@gmail.com 
今後とも、どうぞよろしくお願いいたします。

数年前から過日大阪府北部において発生した大地震に至るまでの列島各地にて発生した大規模自然災害により被害を被った地域における諸インフラの回復および、その後の速やかな復興を祈念しています。






















2018年6月21日木曜日

20180621 『ブログは1000記事まで書いた後からが本番である』から思ったこと、一連の当ブログの特長?

先日、長く続いているブログをいくつか拝見させて頂いたところ、そのうちの複数ブログにて『ブログは1000記事まで書いた後からが本番である。』と記されていました。そうしますと、つい先日1000記事に到達した自身は、ようやく本番に至ったということになります・・。

また、他方で1000記事到達以降の現在に関しては、以前から掲げてきた目標を達成したことによるものか、それ以前に比べ、何と云いますか、文章作成の際の能動性、文章展開の勢いのようなものが減衰しているようにも感じられるのです。

そして、それが、さきの『ブログは1000記事書いてからが本番である。』というコトバに結び付くのか分かりませんが、何れにせよ、こうした能動性、勢いが衰えている状況であるからこそ、これまでの記事作成を継続した真価(培ったもの)が問われ、また、この状況から速やかに脱するためにも、とりあえず何かしら書き続ける以外ないのかもしれません・・。

それでも、こうしたことは以前にもあり、その際は書籍からの抜粋引用、あるいは書籍を参考にしながらいくつかの専門的な事柄を記事として作成することにより、どうにかやりすごしてきたと云えます。

これまでの経験から、書籍からの抜粋引用は多くの閲覧者数を得るため大変有効であると云えますが、しかし、それがあまりにも多いと自身オリジナルのブログとは云えなくなりますので(苦笑)、これはあくまでも参考程度に留めるべきであると考えています。また、これまでに作成した専門的な事柄(ばかり)を述べた記事は、あまり多くの閲覧者数を得られない傾向があることから、こうしたブログ形式にてわざわざ提示する必要性は乏しいと思われます。

そのように考えますと、やはり当ブログにて主軸として継続的に述べるのに適切と思われる形式は、これまで通りの散文的な記事であり、また、そこに専門的な知見が適当に散りばめられている記事が多く読んで頂けている傾向があると云えます。

そうしますと、自身の作成したブログ記事の面白さは、多くを『いくつかの学問領域における(ある程度)専門的な知見が適当に散りばめられている』といった特徴に因っていると思われますので、今後はあまり強くは意識しませんが、また、どうなるかも分かりませんが、そうした記事を出来るだけ多く作成してみようと思います。

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~勉強会の御案内~
前掲書籍の著者である師匠による歯科材料全般もしくは特定の歯科材料を題材とした勉強会・講演会などのご要望がございましたらよろこんで承ります。師匠はこれまで長年にわたり大学歯学部・歯科衛生・歯科技工専門学校にて教鞭を執られた経験から、さまざまなご要望に対応させて頂きます。


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2018年6月20日水曜日

20180620 イメージ作りのため、あるいは内発的な価値観の変化の間に違いはあるのか?

現在、さまざまなレベルでの教育・人材育成の現場にて、伝統的とも云える精神論・シゴキなどが害悪を齎すものとして除かれる方向に行っているのではないかと思われます。

さらに社会において、そうした視野に対しての焦点が合ってきますと、自然、それと関連する出来事が事件として扱われるようになるといった傾向があるのではないでしょうか?

これを言い換えると、以前では日常的であった光景が時代が変わることにより非日常的なものとして認識されるようになることであり、端的には価値観の変化とも云えます。そして、この価値観すなわち認識の変化により、かつて通常であった出来事が現在の事件へと変化するのです。

そこから『かつては日常的であった体育会的シゴキのようなものが除かれ、一掃されることは、本当に教育・人材育成にとって全面的に良いことなのであろうか?』と不図考えてしまうのですが、あるいはこうした心配・危惧のようなものすら時代遅れのナンセンスであるのかもしれませんが(苦笑)、しかしながら、少し視点を変えてみますと、こうした現今の社会的潮流は男女の性差があまり問われない時代にこそ相応しいものであるのかもしれません・・。

私見としては、精神論や体育会的シゴキが社会のどこかに存在していても良いのではないかと考えます。そして、そうした(精神論・シゴキのある)社会と、そうでない徹底的に個人の自主性に委ねられた社会との間にて、さまざまなレベルでの競争(運動競技・会社組織・地域・国家など)により、その実力・真価が問われることになり、自然、落ち着くところに落ち着くのではないかと思われます。

また、そうした視点から見ると、現在の社会レベルでの『精神論、シゴキ』に対する否定的な潮流は、内発的且つ自然発生的であるよりも、2020年に開催される東京オリンピックに向けた我が国の(過剰な?)イメージ作りの一環といった企図らしきものが見え隠れするようにも思われるのですが、さて如何でしょうか?

しかしまた、そこで興味深いと思われることは、そうした社会的潮流と併存するカタチで新たなカタチの愛国主義的な傾向もまた強まってきていることです。今後これらはどのような相互作用、新たな展開を見せるのでしょうか?

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20180619 時々読みたくなる著作に共通するものについて・・加藤周一・大西巨人

これまでにさまざまな書籍をあまり途切れることなく読み続けてきたと思いますが、そうしたなかで不図、以前に読んだある書籍を参照などの目的以外で読みたくなることがあります。こうしたことがいかなる作用機序にて生じるのかは、よく分かりませんが、ここ最近そのような感じにて読みたくなる書籍が加藤周一著『日本文学史序説』上下巻です。当ブログ開設当初の時期は頻繁に、この著作内記述を抜粋引用してきましたが、現在考えてみますと、あの行為があったことから、当初の対話形式、そして、これまでに至る独白形式の記事を作成することが出来たのではないかとも思われます。

とはいえ、この著作をも含め加藤周一の著作を読み始めますと、その独特とも云える硬質な文体にいつの間にか取り込まれてしまうのです・・(苦笑)。三島由紀夫もどこかで述べていましたが、文体の持つ作用・効果とは、そのようなものであると思われます。

また、感覚的ではありますが、この文体と近似しているのは『神聖喜劇』の著者大西巨人による文章ではないかと思われます。特に若い方々の中で『何か骨のある大著に挑んでみたい!』と考えている方々がいらっしゃいましたら、以前にも述べたトーマス・マン『魔の山』も良いかもしれませんが、この『魔の山』は西欧社会を描いたものであることから、比較的容易に著作内容を対象として眺めることが可能であると云えるのですが、他方この『神聖喜劇』は我が国の古くからの因習などをも当然のように含む日常・土俗的世界をこれまた一種独特なストイックとも云える硬質な文体にて描き、さらに作中内に想起あるいは古典・洋書(英語・ドイツ語)などからの引用などが頻繁にあるため、その記述内容を完全に理解しながら読み進めるのは、学術書を読むのと同程度(あるいはそれ以上)に骨が折れると云えるかもしれません・・(苦笑)。

そこから、この作品を読んでいて否応なく認識させられることは戦前高等教育(特に教養教育)のレベルの高さと、戦前および戦中の我が国社会そして軍隊(陸軍)内部の実相あるいは生の様相です。また、この作品に関しては『所詮小説であるから徹頭徹尾フィクションであろう。』といった意見を聞くことはありませんし、あるいは、そうした意見を持たれる方々は、実際にこの著作を手に取り読むことは少ないと思われます・・。くわえて、以前にも当ブログにても述べましたが、今後、こうした小説が我が国にて著される可能性はかなり低いのではないかと思われます・・。しかしまた他方で、もしもこの作品が完全に英訳化されましたらローレンス・ヴァン・デル・ポスト著の『The Seed and the Sower』以上に我が国の好ましくない(あまり知られたくない)側面を抉りに抉った内容ともなることから、何かしらの問題が生じるのではないかとも思われます・・。とはいえ、こうした問題は、おそらくある程度の期間を通じ言論・文学などが活字文化が自由であった国々の中においては均しく存在するとも思われますので、その意味において我が国は、そこまでヒドい国でもないのかもしれません・・。

ともあれ、もしも興味を持たれましたら、この『神聖喜劇』全五巻を小説にて是非、読んでみてください。おそらく、この作品はかなり濃厚な『読書』という経験をさせてくれるのではないかと思われます・・。

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2018年6月18日月曜日

20180618 独自のメディアを持っている感覚?

『本日早朝に大阪北部を震源として発生した大地震にあたり周辺地域在住の皆さまに対しまして、心よりお見舞い申し上げます。また、一日も早く平穏な生活に戻られることを祈念致します。』

A「相変わらずブログ記事を書き続けているようですね。3年前から始めたのでしたら、もう1000記事くらいまではいったのではないですか?」

B「ええ、おかげさまで先月末にようやく1000記事に到達しました。しかし、それ以降も現在に至るまで書き続けていますので『1000記事作成した!』という実感もなく、それに加えて、もう少し書き続けますと丁度丸3年になるので、このまましばらく書き続けてみようかと思っています・・(笑)。」

A「ほおお、もう1000記事は書いたのですか・・それは大変でしたね・・。それで、これまでの総閲覧者数はどのくらいになりましたか?」

B「ええと、これまで全てで38万人に少し足りないくらいです。私が作成した記事としては思いのほか多くの方々に読んで頂いているのではないかと思いますが、それでも、本当に多く読まれているブログに比べれば大したことありませんが・・(苦笑)。」

A「ほお、38万人ですか・・それは決して少ない数であるとは思えませんが・・・まあ、ざっと1日に均してみて350人くらいの方々に読んで頂いているということになりますね・・。それでつい先日1000記事に到達したとのことでしたが、それ以降で何か変わったことはありませんでしたか?」

B「・・いえ、明確にそれと分かるようなことはありませんが、これまでに行っている中で入手する情報で時々『あれっ!この頂いた情報の出所は以前私がブログで少し取り上げさせて頂いたところだが、しかし、ここは以前にも別件にて接触させて頂いたところでもあるから、その時からの流れで今回この情報が来たのかな・・。』と感じさせるようなことがいくらか増えてきたようにも思われます・・。」

A「ふーん、そんなことがあるのですか・・。では、その情報の出所は具体的にはどういったところなのですか?」

B「いえ、あるいは先方にも何らかのご事情があるかもしれませんし、また一方で、それは単なる私の自意識過剰であるかもしれませんので、何れにしましても、お教えしてもしょうがないと思いますので、まあ、これに関しましては、しばらく黙っておきます・・。」

A「はあ、そんなものですか・・。まあBさんがそう仰るのでしたらそれで構いませんが・・。
それでも、よくは分かりませんが3年くらいブログ記事を書き続けていると、自分のメディアを持っているといった感覚のようなものが出てくるのではないかと思うのですが、それはどうですか?」

B「ええ、たしかにそうした感覚はあります。それで当初から現在に至るまでブログが炎上するようなことを書かないように注意・努力してきたつもりなのですが、自分のメディアといった感覚はむしろ、そうした防御あるいは消極的な性質の方が強く、しかし他方で、そのなかでどのように自身の意見・見解を偽らず、適切に表現することが出来るかというところに、総合的に見て自分のメディアを持っているといった感覚もしくは自覚のようなものがあらわれるのではないでしょうか・・。」

A「なるほどねえ・・多分そこらへんのバランス感覚のようなものが、公表する文章を書く際に大事なことであるのかもしれませんね・・。」

B「ええ、それがブログ記事が日記あるいは個人宛ての私信や手紙と違うところではないかと思っています。」

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20180617 対話形式 1000記事到達後の燃え尽き症候群?単なるスランプ? 文学作品の背景にある時代精神について

A「久しぶりにBさんのブログを見てみましたら1000記事まで書き続けていたようですね。」

B「ええ、おかげさまで5月末頃に到達しました。しかし、到達した後もあまり休息を入れずに書き続けていますので、実感のようなものはありませんが・・(苦笑)。」

A「はあ、そんなものですか・・それで1000記事まで書いてみて何か変わったことなどはありましたか(笑)?」

B「いえ、特にこれといったものはありませんが、それでもここ最近は燃え尽き症候群とでもいうのでしょうか、1000記事到達以前に比べ、あまり集中して記事作成が出来なくなっているのではないかと思われるのです・・。しかし、もう少し考えてみますと、こうしたスランプのような時期はこれまでにも何度かありましたので、今回のもまた、その一つであるようにも思われるのですが・・。」

A「ああ・・燃え尽き症候群は以前どこかで聞いたことがありますが、目標としていたものがその達成や断念などによってなくなることにより生じる虚脱状態のようなものですよね・・。まあ、その意味で、とりあえずは大きい目標であったと云える1000記事まで到達したのですから、多少はそうした状態になってもおかしくはないのかもしれませんが、どうなのでしょうかね?」

B「ええ、この燃え尽き症候群は実際現在でも少し恐れていいて、また恐れているからこそ現在も記事作成を継続しているとも言えます・・(苦笑)。しかしながら面白いもので、そうした怖さから記事作成を行っていても、作成していますと、興に乗ってくるとでもいうのでしょうか、これが徐々に面白いように感じられてくるのです・・(笑)。また、こうした感覚は以前はあまりなかったように思われますので、これもまた、ある程度記事作成を継続してきた余禄の一つであるのかもしれません・・(笑)。また、それに加えて3年間ブログ記事作成を継続すると何かが起こるといった都市伝説のようなものを聞いたことがありまして、私の場合、1000記事到達からさらに1カ月程記事作成を続けることにより、これも達成出来るようですので、そこまでは続けてみようとも思った次第です・・(笑)。」

A「なるほど、そうするとBさんは1000記事という一つの目標は達成したものの、もう一つのそこから近い別の目標といえる3年間のブログ記事作成の継続は未だ達成していないことから燃え尽き症候群もありえないということになるのですね・・。しかしでは今度は3年間の記事作成の継続も達成しましたらどうするのですか(笑)?」

B「ええ、そこから先は未だ考えておりませんので、まあこれも到達した後、数日間休息してみてから、改めて考えてみようと思います・・(苦笑)。それでも、現在のスランプのような状態においても、どうにか記事作成を継続出来ていますので、その後もまた投稿頻度は多少変化するかもしれませんが、継続し続けるのではないかとも思います・・(苦笑)。」

A「はあ、しかしそうすると今度はその止め時のようなものが分からなくなっていってしまうのかもしれませんね・・(笑)。」

B「ええ、そこがなかなか難しいところでして、案外このまま継続していきますと1100、1200そして2000まで書いてしまうのではないかと、これまでの危惧とは少し異なった種類の危惧を覚えるようになるのです・・(苦笑)。」

A「まあ、それでもBさんの作成したブログがこれまでに比較的多くの方々に読んで頂き、また現在も読まれ続けているのでしたら、あまり『止め時』のようなことは考えずに、出来るだけ書き続けてみてはどうでしょうかね・・?」

B「そうですね、やはり読んで頂いている方々のことを考えてみますと、あまり無理は出来ませんが出来るだけ書き続けてみようと思います・・。」

A「ええ、それでいいのではないかと思いますよ、それに先日丁度読んだ記事でカレル・チャペックの『山椒魚戦争』のことが書かれていましたが、たしかに今現在の世界情勢でこの作品を読んでみますと、なかなか面白いかもしれませんね・・。そして、そうした何気ない情報も人によっては面白いと感じることもありますので、スランプであり、あまり能動的に文章作成が出来ない状態の時は、興味深いと思われた小説や映画などを紹介していけば、それなりに面白いかもしれませんよ・・?」

B「はあ、そのようなものでしょうか・・。あ、それと『山椒魚戦争』のハナシが出ましたので、思い出したのですが、この著作内(pp.236‐237)にて描かれている山椒魚の踊りですが、そのモデルとなったものはインドネシア・バリ島のケチャではないかと思われたのですが、どうでしょうか?」

A「・・いや、そう唐突にそう云われてもね・・それよりも私があの作品で印象に残った記述は、山椒魚がLとRの発音の区別が出来ないというところで、これは一般的に我々日本人が持つ特徴と考えられているので山椒魚のモデルは、より大局的にこの作品を考えてみても、あるいは我々日本人であるのかもしれない・・と思いましたね・・(苦笑)。」

B「なるほど・・たしかにその記述はあったと思います。また同じく作中にてマリアナ諸島が日本の委任統治下と述べられていましたので、その時代背景は1920~30年代の戦間期であり、且つ、世界情勢が不穏な方向に本格的に動き出した1930年代と云えるのですが、そう考えてみますと、同じく戦間期に書かれた作品であってもトーマス・マン著『魔の山』などは、その主要な時代背景は第一次世界大戦以前の1910年代であり、また実際に作品が書かれたのは戦間期の1920年代ですので、このわずか20年あまりの期間にてヨーロッパの情勢あるいはその背景にある時代精神が大きく変化したことが理解出来るのではないかとも思われますが如何でしょうか?」

A「・・『魔の山』と『山椒魚戦争』それぞれの背景となる時代精神の比較ですか・・なるほど、それはそれで面白いかもしれませんね、またそれでしたらジョージ・オーウェルやフィッツジェラルドあるいは日本人でしたら芥川龍之介あたりを取り上げてみてもなかなか面白いかもしれませんが、如何でしょうか?」

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2018年6月16日土曜日

20180616 5世紀後期~6世紀前期周辺のことについて

6世紀前期、継体天皇の在位期間、とりわけ西暦527年の筑紫君磐井の乱以降、ヤマト王権による地方在地勢力への介入が強くなり、それまでの地方における支配体制の再編が為された。そして、この政治的な動きを考古学的な視点から具現化したと考えられることが、それまで各地で造営されていた首長墓としての前方後円墳の衰退と、群集墳の造営が爆発的に増加することである。以前にも述べたが、群集墳とは一定の墓域に小古墳を主として密集し造営される一群の墳墓であり、これは横穴式石室による墳墓造営の盛行と概ね同時期にはじまると云える。

横穴式石室に関しては以前にも述べたが、我が国では4世紀末頃に大陸に近い九州北部地域にて先ず受容され、同地域内にて5世紀を通じて広がり、また5世紀中期頃以降は近畿圏においても受容されていった。この横穴式石室を主たる造営様式とした近畿圏の著名な群集墳として和歌山県和歌山市の岩橋千塚古墳群が挙げられる。そして、これまた以前に述べたことであるが、和歌山県北部は近畿圏の中でも横穴式石室の受容が早く、これは当地を支配していた豪族紀氏が古くから航海技術に長け、ヤマト王権内部においても海洋交通を職掌とする豪族であったことが関係していると思われる。

また、時代は若干遡るが5世紀後期頃の造営とされる和歌山市の大谷古墳は国内にてはじめて馬冑が出土したことで有名であるが、この古墳の被葬者を納めた石棺が九州北部産出の阿蘇凝灰岩(阿蘇ピンク石)にて作成されていることもまた大変興味深い事実であり、さらに、これと同素材にて作成された石棺が、さきに述べた継体天皇の陵墓と考えられている大阪府高槻市の今城塚古墳からも出土していることは、この時代(5世紀後期~6世紀前半)を考える上で何かしら示唆するものがあるのではないかと考える。

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