2022年9月17日土曜日

20220917 株式会社岩波書店刊 谷川健一著「日本の神々」pp.186-188より抜粋

株式会社岩波書店刊 谷川健一著「日本の神々」
pp.186-188より抜粋
ISBN-10 ‏ : ‎ 4004306183
ISBN-13 ‏ : ‎ 978-4004306184

地名の一致

 沖縄最初の統一王朝、第一尚氏んお根拠地であった沖縄本島の東南部、知念半島の根もとにある佐敷という地名は、じつに私の故郷の熊本県水俣市(もと水俣町)の北にもある。水俣町大字浜に祀る八幡宮は私の氏神であり、「日本の地名」(七八ページ)でも触れたが、幼少の折に、宮詣りする参道の傍に源為朝を祀る小祠のあるのを見て通りすぎていた。そこは江戸時代に浜村の舟津と呼ばれた漁民集落であるが、「肥後国誌」によると、為朝は舟津から琉球にむかって船出したという。曲亭馬琴も「椿説弓張月」の中で、この挿話を取り上げていて、同書の末尾には、

 肥後に佐敷と唱ふる所あり、水俣へ四里半、八代へも遠からず。琉球山南省に、又佐敷と唱ふる間切あり。肥後に浜村といふ漁村あれば、琉球の勝連にも、又浜村といふ村里あり。

 と述べている。

 肥後の浜村は、水俣の大字浜にほかならない。八幡宮のある舟津はその中に含まれる。琉球の勝連に浜村のあることは「中山伝言録」巻四に見える。これは今の浜比嘉島である。私の郷里の水俣の浜(旧浜村)や近傍の佐敷と同じ地名が、第一尚氏の根拠地にも見出せるということは偶然の符合だろうか。それとも、肥後の南部と第一尚氏との間に何らかの関係があることを示す証跡なのだろうか。

 こうして私はいつの間にか折口信夫の「琉球国王の出自」という論考をめぐってあれこれと考えてみるようになった。

 折口によれば、後醍醐天皇の皇子懐良親王が九州に下向した折、肥後に領地を持つ伯耆の名和一族も肥後の菊池水軍と協力して、南朝方に尽くしたが、親王はやがて亡くなり天下の大勢を挽回することもできなくなった。 

 そこで肥後の八代、佐敷などを根拠地としていた名和水軍の残党は、九州西海岸に沿って南下し、沖縄本島の東南部の知念半島一帯を制圧し、佐敷に沖縄の最初の統一王朝の基礎をきずいたという説である。

20220917 「やる気」から「習慣」に変化したところで生じるものについて

 三日前に、ツイッター上に、文系師匠によるオンライン記事が流れてきました。そして、その翌日(二日前)には、文系師匠からメッセージが届き、そこで件のオンライン記事のことを紹介されていました。私は師匠への返信にて、紹介された記事は既にツイッターに流れて来ていたため知っていたことをお伝えし、当該ツイッターURLを返信メッセージにコピペして送信したたところ、すぐに返信が届き、SNS上での情報伝播の早さに感心されていました。

他方、私の方と云えば、先日開催の文系院勉強会から、本日に至るまで、色々と動くことが多かったことから、当ブログの更新は進みませんでした。また、本日に関しても、さきほどまでは書籍からの引用記事にて充てようと考えていましたが、この出来事を題材として作成出来るのではないかと考えなおし、さきほどから記事作成を始めた次第です。そしてそこから、この程度まで文章を作成出来ましたので、少なくとも、失敗ではなかったように思われます。

また、現時点までの総投稿記事数は1845となっていますが、繰り返すようですが、やはりブログの更新頻度も徐々に鈍ってきたと云えます。しかし、そうした状態ではあるものの、年内に当面の目標とする1900記事に達するため、あと55記事を100日ほどで投稿する必要がありますが、これは今後、そこまで大きな労苦を経ずにどうにか、達成出来るのではないかとも思われます。それ故、もう少し自分に負荷を掛けても良いとも思われることから「年内に1900記事+αまで到達すること」を新たな目標としたいと思います。この程度であれば、特に無理を強いるものではありませんので。

とはいえ、このあたりまでブログを続けていますと、内心のどこかで「もういい加減止めてもいいのでは?」と思う気持ちもあり、端的に以前ほどの「やる気」はなくなったと云えます。しかしそれでも(どうにか)継続することが出来ているのは、それが習慣になっているからであると云えます。

私見としては、このことは重要なことであり、当初の「やる気」によって継続していた行為が「習慣」となることにより、当初感じていた面白味や達成感は徐々に減衰したと云えますが、しかし、これら面白味・達成感がなくなったところで、なおも継続することにより、おそらく知覚は困難ながらも、内面での変化は生じており、そこに上達の過程といったものがあるのではないかと思われるのです。

つまり、意識して行ってきた行為が継続により無意識化され、感覚に訴えるものが乏しくなってから、上達の過程は本格的なものになるのではないかと思われるのです。あるいは更に別言しますと、以前投稿のいくつかの記事において、ブログ記事作成の継続では、つまらなく感じる、いわばプラトーとも云える時期があると述べましたが、こうした時期に、尚も継続するなかで、知覚・意識することは困難ながらも、上達の過程が進行しているのではないかと思われるです。

他方で、昨今、更なる進化発展を遂げているさまざまな技術により、退屈な、つまらなく感じられる、さまざまな要素が捨象されていく傾向があると思われます。そこから、この傾向は全面的に良いことであり、それにより我々人類は、より創造的になれるものと考えられがちですが、こうした考えは全面的に間違いではないとは考えますが、しかしながら同時に、それらは個々の具体的な事例について精査されることがとても重要であると思われます。

そして、その精査が何故、重要であるかは、その精査の過程によって示される・生じるモデルが今後の教育にも影響を及ぼすからです。またそこで、参照されるものが古今東西のさまざまな現在と類似する特徴や傾向を持つ時代に為された議論そして、そこから生じたさまざまな思想ではないかと思われるのですが、このあたりの抽象的・観念的なことについて、我々日本人はどうも即物的・此岸的性質が相対的に強いためであるのか、とても苦手であるように思われるのです。

とはいえ、今後、劇的にそうした性質が変化するとは思われませんので、私見としては、我々日本人が比較的得意な分野と云える手作業を通じて抽象的・観念的な発想にも親和性を見出すことが比較的容易に可能と思われる、さまざまな医療介護職の方々を、より多く養成することが重要ではないかと思われるのです。また、その養成課程において重要であると私が考えるのは、発音などを過度に重視しない実践的な職業に用いるための語学と、内発性の継続的な駆動を促す教養科目の充実であるのですが、これはこれで問題があるとは思われますが、しかし、それなりに具体的な方策であるとも思われますので、よろしければ、各人各様にてご検討頂ければと思います。

ともあれ、今回もまた、ここまで読んで頂き、どうもありがとうございます!
順天堂大学保健医療学部


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ISBN978-4-263-46420-5

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