2018年12月24日月曜日

20181224 地方都市の盛衰を決めるものについて思ったこと

おかげさまで昨日投稿分の記事も多くの方々に読んで頂けました。読んで頂いた皆さま、どうもありがとうございます。さて、先日四国四県の県庁所在地の人口をネットにて調べたところ、1位は愛媛県松山市で約52万人、2位は香川県高松市の約42万人、3位が高知県高知市の約34万人、そして4位が徳島県徳島市の約26万人とのことでした。

徳島に移り住んで以来、松山と高松は訪問する機会がありましたが、たしかに繁華街の賑わい、出歩いている人々の多さ、全国展開チェーン店の出店率などは徳島市よりも格段に上を行くものであったと云わざるを得ません。また、松山市は瀬戸内海を挟んだ広島と、高松市は同じく岡山と古くからの繋がりを持ち、それぞれの都市もまた、ある程度の規模を持つ都市【地方中枢・中核都市】であることから、何と云いますか、それらで瀬戸内東部地域ネットワーク、同西部地域ネットワークのようなもの、そして、それらを包括した山陽瀬戸内中央文化圏のようなものが存在するように思われます。【未だ実感はしていませんので、あくまでも仮説ではありますが・・。】

ともあれ、そうした文化圏から地理的に淡路島にて隔てられているのが徳島県であり、その意味で、淡路島が徳島県の一部であったならば、この状況はもう少し変わっていたのではないかとも思われます。その意味で、徳島県の方々は、興味がありましたら映画の題材にもなった『稲田騒動』について今一度考えてみるのも悪くないと思われます。

それでも徳島県から、この淡路島を介して瀬戸内海を渡りますと、そこは阪神圏である神戸であり、現在では高速バスを用いることにより、徳島から神戸までは約2.5時間程度で着くことが出来ます。

おそらく、さまざまなご意見があると思いますが、徳島県が淡路島を介して阪神圏と繋がることからは、徳島県にとっては良いことばかりではなかったと思われます。これが大都市圏である阪神圏ではなく、地方中枢(広島など)・地方中核(松山・高松など)都市圏との繋がりであったならば、さまざまな地域の資源はもう少し温存することが出来たのではないかとも思われます。

この点において和歌山県などは国道26号線、そして最近では752号線が開通して以来ずっと、こうした状況が否応なく続いており、そうした情景を和歌山県出身の作家である神坂次郎が、その著作である『熊野まんだら街道』の孝子峠(きょうしとうげ)のあたりで書いていたと記憶しています。

しかし、そうしたことを嘆いても仕方がありませんので、それをどのようにしてプラス方向へ働くようにするかが重要であると思われます。そして、そのプラス方向へ働くようにする方策として、大学・研究所などの誘致、あるいは多くの若者がこの地に集まり、そこで何か重要な経験を積むような仕組みの構築【要は大学と一緒ですが】が出来れば良いのではないかと思われるのですが、さて如何でしょうか?

今回もまた、ここまで読んで頂き、どうもありがとうございます。


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20181223 年内あと2・3の記事を投稿することにより・・および一つの地域活性化案について

年内、あと2、3の記事作成を行っておくことにより、来年に入ってからの1200記事到達までの路程が多少楽になると思われますので、もう少し年内の記事作成を続けようと思います。

さて、昨日投稿分の記事もまた、比較的多くの方々に読んで頂けました。これを読んで頂いた皆さま、どうもありがとうございます。さて、そこから思うことは『どのようにすれば徳島県に、より多くの有為な若者が集まるようになるのだろうか?』ということであり、お金も大変重要ではありますが、やはりそれと同様、あるいはそれ以上に多くの人々が移り住みたくなるようにすることが重要であると考えます。

その意味において高等教育機関にして地域の研究機関でもある大学の果たす役割は大きいと云え、大学が学生を教育するのと同時に地域にて起業を行い、新規の雇用創出が為されれるような自然な流れが出来上がれば、単純に考えれば、その地域は少なくとも疲弊、シュリンクはしないと云えます。

当然のことではありますが、地方の人口が減っている主な原因は雇用が少なく、賃金も都市部に比べ相対的に低いことから、より良い環境を求める場合、都市部に出て行かざるを得ないといったところにあります。そうしますと、地方においても都市部と同程度の賃金の雇用がより多く創出されることにより、地方の恒常的な人口減少・流出は避けられる、あるいは流出したとしても、新たに他地域から移り住んでくる人々により相殺されるものと思われます。

つまり重要なことは、有為な若者をより多く吸収できる雇用を生み出すことであると云えます。それは大学発のベンチャー起業等が多く為されることももちろん重要ではありますが、それと同時にベンチャー起業に失敗しても、無理せず生活を続けることが出来るように、高等教育機関は医療介護系資格の国家試験受験資格を付与するような大学・学部・学科がより多くあれば良いのではないかと思われます。
その意味にて徳島県は、かねてより立地する大学の特性にて医歯薬栄養【食品加工を含む】といった人々の健康を司る分野にて一定の評価を持つ地域特性があり、その地に他の類似分野を持つ大学が複数、新たなキャンパスを設置することにより、相互作用が生じ競争そして共創が為され、徐々に地域の活気・熱気といったものが増幅していくことは十分可能であると思われるのです。

想像してみてください。徳島県に複数の看護学部・コメディカル養成学部を有する日本赤十字看護大学順天堂大学東邦大学東京医療保健大学などの新たなキャンパスが設置された場合、地域の環境にどのように変化・影響が生じるのかを・・。さらに、いくつかの研究所、比較的新しい高知工科大学のような工業系大学が加わることにより、神戸・三宮臨海地域の研究都市の徳島バージョンのようなものが形成されることも決して夢ではないと思われるのですが、さて如何でしょうか?

また、おそらく和歌山県もこれと類似した方法を採ることにより、地域における研究・産業クラスターのようなものが形成され、独自の地域特性を更に発信することが出来るようになるとも思われます・・。

和歌山県も徳島県も幹線としての鉄道網・高速道路の主線より外れた地域【双方共に南海道の起点地域と訳することが出来る】に立地し、かつての大量物流が専ら船に依存する時代においては栄華を誇ったのですが、現在はさきの事情により、古来より地域が蓄積していた文化などを含めた総合的な体力が漸進的に衰退しつつある途上にあると云えます。

実際の物流に関与せざるを得ない諸業種であれば、幹線としての鉄道網・高速道路の主線より外れた地域は魅力的ではないのでしょうが『魔の山』的な要素も不可欠である大学など高等教育機関については、こうした地勢はむしろ悪くないようにも思われるのですが、さて如何でしょうか?

今回もまた、ここまで読んで頂き、どうもありがとうございます。
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医歯薬出版株式会社

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