2018年10月29日月曜日

20181029 久しぶりに山道を歩き、下界に至るまでに感じたこと

A「昨日の投稿記事のようなコンラッドの『闇の奥』あるいは木下順二の『子午線の祀り』をイメージしたような着想はどこで思い付いているのですか?」

B「ええ、昨日6年振りに徳島名物の眉山に登りまして、その頂上からの景色を眺めていますと、不図そんな考え・意識が浮かんだのですが、しかし、おそらくそればかりでは、何と云いますか、文章として結晶化できないと思われます・・。そこで重要であったのは、下山を徒歩で行ったことであるように思われるのです・・。また、以前、2012年に学会への参加にて訪れた徳島の眉山からの下山も徒歩であったことが思い出されます・・。ちなみにこの時は、口頭での学会発表ということもあり、あまりラフな格好は出来ず、背広に革靴で来ていたのですが、この下山で随分足が痛くなってしまいました・・(苦笑)。また、この時は鹿児島から飛行機にて神戸まで飛び、そこから高速バスで徳島入りし、また帰路も同じルートであったのですが、この帰路の途中、当時、神戸市の西の方にある大学に着任したての知人を訪ねました。その研究室を訪れると、書棚にはまだ空きが目立ち、届けられた書籍の入った段ボールがあちこちに置かれていました・・。この時から既に6年が経ったわけですが、どうもこの6年は早かったのか、遅かったのかよく分かりませんし、また、その当時から自身は多少なりとも進歩したのか?と考えてみても、どうもよく分からないのです・・(苦笑)。まあ、久しぶりに山に登り、その下りしなに根の堅す平坦な(ねのかたすへいたんな)所へ足を運ぼうと少し意識を集中しつつ歩みを進めていますと、その意識とは関係のないところで、こうした考えがまさに沸々と湧いてくるのです・・(笑)。」


A「はあ、Bさんは以前にも一度、眉山に登られていたのですね・・。あそこにはたしかロープ・ウェイが敷設されていましたが、ちゃんと登山道みたいなものもあるのですか?」

B「ええ、聞いたハナシですが、いくつか登山道はあるようです。しかし、眉山は一般的に山と云って連想されるような円錐状に近いものではなく、その頂上は牛の背のような様相を示し、東西に延びているのです・・。私はほぼ出鱈目に道伝いに下りてきましたが、途中で車道に出たり、墓地に出たりして、結局さいごは伊賀町のあたりに下りてきました・・。しかし印象的であったのが、この墓地が続く地域を通っている時であり、その墓域も現代的なキレイに整備されたところから、墓石の造作、周囲の植生などから数世紀前に戻ったのではないかと感じさせるようなところもあり、ふと立ち止まり、墓石に刻まれた文字を読んでみたりするのですが、そのフォントにて文字を読んでいますと、更にさきに述べた数世紀云々がどうも強まってくるのです・・。【少し酔う感覚に近いかもしれません。】常日頃、文字は単なる意味を伝える記号だと考えている私ですが、ここでは少しその考えが揺らぎましたね・・(笑)。ああいった感覚もなかなか不思議なものです・・。そして刻まれた文字にて記されている墓石の主の没年、場所などを見てまわっていますと、それはまさに我が国近現代史の歩みそのままなのです・・。そして、案外こうしたことが、その地域を知る一つの重要な手掛かりになるのではないかと思いますね。」

A「・・ふーん、そうですか・・。それはなかなか面白そうですね・・。まあ、それでも元来Bさんは古代の墳墓という意味で古墳が好きですから・・これも考えようによっては、その延長、少しカタチを変えた同じものの現れかもしれないですね・・(笑)。」

B「ああ、たしかに云われてみますと、そうかもしれないですね・・。今それを指摘されるまで思いつきませんでした(笑)。」

今回もここまで読んで頂き、どうもありがとうございます。



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ISBN978-4-263-46420-5

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