2018年11月28日水曜日

20181127 合理的でないことの価値・・創造性?

A「どうですか、最近は何か面白いことはありましたか?」

B「・・ええ、どうでしょうか・・毎日が面白いと云えばそうですし以前、医療法人に勤めていた時と比べますと、その扱う分野が一つだけではないというのが、新鮮であるかもしれませんね・・。まあ、それでもこの年齢で今まで知らなかった分野のバックグラウンドをある程度まで知るのは相当難しいとは思いますがね・・(苦笑)。」

A「はあ、やはりそういったところが大変なのですか・・。それでもBさんの専門分野はたしか歯科の材料でしたよね・・時々は、その分野の先生方とは会われることはあるのですか?」

B「ええ、それは『なくもない』といった感じです・・。また、時折は出向いた先の先生方にご挨拶に伺うこともありますが、大体はメールや電話でのやり取りですね・・。それでも、そうしたやり取りで、何と云いますか、新たな考えや最近の動向などを知ることが出来ますので、そうした交流はかなり大事であると思いますね。」

A「まあ、そうした事情は自分ひとりではなかなか分かりませんし、また、ねつ造するわけにも行きませんので、さまざまな情報を収集するうちに蓄積されたもの、あるいはそれら情報が重なり合いピントが合ったところが、その実際の様相を示しているのではないでしょうかね・・。」

B「ええ、そうですね。また、そうしたことは対象が何であれ、大体同じであるように思います。つまり、何と云いますか、帰納法のようなものではないでしょうか?そして、面倒であるのかもしれませんが、そのNを増やすことにより、より精確な平均値あるいは標準的な像といったものを得ることが出来るのではないでしょうか?」

A「ああ、それはそうかもしれませんね・・。また、それと関連してBさんも同意されると思いますが、歴史などはまさにそういったものであると思います。つまり『これさえ知っておけば大丈夫!』というものがないのです・・。こうした考えは学校の勉強のようなものとは相矛盾するようでして、丁度この辺りで重要になってくるのが、その人の個性といいますか向き不向きのようなものであると思います・・。」

B「ええと、それは『これさえ知っておけば大丈夫』というものがなくとも自然に続けてしまう勉強なり活動に対するそれぞれの方向性といったものでしょうか?」

A「・・そうですね。多分、そうした活動の方向性・傾向に、その人の個性といったものは現れると思いますので・・。そして、これから先の時代は、さまざまな周辺機器を利用して、それを最大限にまで伸ばす、活かすことが大事であるように思います。そして、おそらく、そうした人間の活動に対しては人工知能もしばらくは追いつくことが出来ず、あるいはそうしたものは、今後、創造的となった人間と人工知能を備えた機器との『いたちごっこ』の様相を示すようになるのではないでしょうか・・。」

B「ああ、たしかに人間の人間たる所以は『創造』が関連しているのかもしれませんね。そして、そのように考えてみますと、これまで継続的に作成しているブログも一応、創造であるのかもしれません・・(笑)。」

A「うん、公表する文章を書く、そして、それを続けるというのは、そこまで簡単なことではないと思いますし、それに、そうした精神状態をある程度の時間、持ち続けることも、まあ簡単ではないと同時に、あまり合理的であるとは思えませんね・・(笑)。それでも、何かが内面に生じるまで、その合理的でない活動を続けてみるというのは、事後から見ると、しばしば、そして、いくらかは創造的ではあるのかもしれませんね・・。それでも、このあたりの兼ね合いに関しては、おそらく、どんな哲学も宗教も合理的な解答を用意していないのではないように思いますね・・(笑)。」

B「ええ、多分それは人工知能が人間を対象とした哲学や宗教を創造し、さらに、それを多くの人々が信じるようになるまでは、起きないように思いますが、しかし、そうした事態が実際に生じたら、その後の人間はどうなってしまうのでしょうか・・?あるいは平和で安定した社会にはなるのかもしれませんが、同時にそこからは科学や芸術の進化発展といった創造性はあまり望めない、ある意味、去勢されたような社会になってしまうのではないかと思います・・。」

A「・・ええ、たしかにそうかもしれませんね・・。そして、ですから先ほどの「いたちごっこ」を、たとえ、その行為が合理的ではないと知りつつも自然に続けてしまうような本能に裏打ちされたとでも云える内から湧き起こる気力が大事ではないかと思うのです・・。」


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~書籍のご案内~
増刷決定!
ISBN978-4-263-46420-5

医歯薬出版株式会社
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前掲書籍の主著者である師匠による歯科材料全般、いくつかの歯科材料を題材とした勉強会・講演会の開催を検討されておりましたら、よろこんでご相談承ります。師匠はこれまで長年、大学歯学部・歯科衛生・歯科技工専門学校にて教鞭を執られた経験から、さまざまなご要望に対応させて頂くことが可能です。

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