2023年9月3日日曜日

20230903 サルコペニアについて(試作文章)

「サルコペニア」は、筋肉の減少を指す用語で、1989年にアメリカの学術雑誌で初めて提唱された言葉です。この言葉は、ギリシャ語の「サルコ(sarx/sarco)」(筋肉)と「ペニア(penia)」(喪失)を組み合わせたもので、加齢に伴い運動機能や認知機能の低下と関連する虚弱(フレイル)とも深い関係があります。

サルコペニアに関しての研究では、高齢者のたんぱく質摂取について注目されることが多いですが、そうした研究から、たんぱく質のサプリメント単独では十分な筋肉増加が得られないことが分かっています。また、たんぱく質のサプリメントと筋力トレーニングの併用であっても、有意な筋肉増加がないことが確認されています。同様に、さまざまな生活能力の指標を用いた研究でも、サプリメントと筋力トレーニングの組み合わせには、有意な効果を示すことはありませんでした。

かねてより我が国は先進諸国のなかでも比較的平均寿命が高いですが、他方、近年、我が国では低栄養や不適切な食生活などが問題となっています。特に高齢の方々は、摂取する栄養や、それらのバランスが偏りがちであり、そこから体重減少、筋肉減少、免疫力低下などを引き起こす可能性があります。低栄養は高齢の方々に対してはとくに、健康や生活能力に悪影響を及ぼす要因であるとされています。我が国の食生活の変化により、高齢の方々も低栄養に陥りやすく、これがフレイルや生活能力の低下そして感染症のリスク増加につながる可能性があります。

サルコペニアとフレイルは、低栄養が共通の要因であることが指摘されており、栄養状態の改善が対策の鍵とされています。また介護分野の視座からは、低栄養による疲労感、活力低下、筋力低下、歩行速度低下そして活動量の低下などが、介護リスクを増加させるため対策の必要性が高まってきています。

最後に、栄養学の観点からは、伝統的な食事パターンが認知機能の維持に寄与していることが指摘されており、我が国であれば、伝統的な和食の食事習慣が同様に、認知症のリスク低減に寄与していることが示唆されています。

*今回もまた、ここまで読んで頂き、どうもありがとうございます!

一般社団法人大学支援機構


~書籍のご案内~
ISBN978-4-263-46420-5

*鶴木クリニックでのオペ見学につきましても承ります。

連絡先につきましては以下の通りとなっています。

メールアドレス: clinic@tsuruki.org

電話番号:047-334-0030 

どうぞよろしくお願い申し上げます。