2024年3月29日金曜日

20240328 先日読了の「クリミア戦争」上下巻と「セワ゛ストーポリ」について

今回の記事投稿により、総投稿記事数が2165に達します。そして、当面の目標としている2200記事まで残り35記事となりますが、これは1カ月と数日間、毎日1記事の投稿により達成出来ることが見込まれますが、それでは多少無理があると思われますので、もう少し期間を延ばして、2カ月での到達を目標にします。

 さて、つい先日、オーランドー・ファイジズ著「クリミア戦争」上下巻を読了して、そこから続いてレフ・トルストイによる「セワ゛ストーポリ」を読み始めましたが、こちらは旧字体であることから、たしかに読み難いは読み難いのですがしばらく読み進めていますと、徐々に慣れて来て、またその文体は、これまで読んだ限りにおいては、視覚的な情景描写が多く、おそらく読者は、戦場を案内されているような感じを受けるのではないかと思われます。

 そして、こうした、情景を複数案内することにより、ある世界観、あるいは物語を伝えようとする進行の仕方は、特に珍しいわけではありませんが、当「セワ゛ストーポリ」の語り口は、和訳文ではありますが、真に迫るものがあったと思われます。

 そしてまた、当作品を読んでいて、不図想起されたのが、面白いことに、大分以前に体験した東京ディズニーランドのアトラクションである「カリブの海賊」でした。その背景には、おそらく双方に大砲を操作する場面があったからであるとも思われますが、同時に全体を通じても、それぞれの視覚的な情景描写の推移に相通じるものがあったように思われます。

 そして、そうした物語進行の仕方とアトラクションでの情景の推移の背後に通底するものが何であるのかと考えてみますと、多くのキリスト教教会に掲げてある、聖書の絵物語や教会に関係のある聖人の生涯を絵で説明したものであり、あるいは我が国で云えば、絵巻物である様にも思われます。

 そして、そこから、キリスト教文化圏での物語進行の仕方と、我が国での絵巻物とを比較してみますと、それぞれの文化傾向の相違についての仮説も思いつくのですが、話は戻り、さきの「セワ゛ストーポリ」は、そうしたことをも考えさせるほどに、その文体は視覚を意識したものであったと云えます。それ故、旧字体さえ気にしなければ、当著作を読み進めることは、そこまで困難ではないと思われます。

 「クリミア戦争」上下巻を読了し、そして「セワ゛ストーポリ」をこれまで読んできたところから、クリミア戦争が勃発した19世紀半ばとは、他面において兵器の革新の時代でもあり、軍艦は無論のこと、兵員・物資を輸送する船が蒸気船、それも外輪船からスクリュー船へと、また鉄道を用いた陸上輸送、さらには大砲や小銃が、それまでの前込め式から後装式へと変わったのが、まさにこの時代でした。また、我が国においても、この19世紀半ばにアメリカ合衆国から黒船四隻が来航して幕末の回天期に至り、そしてまた、19世紀初頭の我が国では、いまだ主たる火器であった火縄銃が、その後の20~30年あまりの期間で、ゲベール銃、エンフィールド銃、後装式のスナイドル銃、そしてさらには、連発式の機関銃であるガトリング銃なども用いられるようになり、そこから、まさに一面においては、海外から齎された軍事技術の革新によって国の政体が変化した時代であったとも云えます。
 
 その意味において、世界史的な視座からも、このクリミア戦争が勃発した19世紀半ばとは、きわめて重要な時代であると云え、そしてまた、現在なおも続く第二次宇露戦争が、19世紀半ばのクリミア戦争と同じ地域で行われていることにも、あるいはいまだ看取し得ないものの、大きな意味があるのではないかと考えさせられるのですが、実際のところはどうなのでしょうか?

今回もまた、ここまで読んで頂き、どうもありがとうございます!

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