2018年7月29日日曜日

20180729 未来社刊 丸山 眞男著 『現代政治の思想と行動』pp.19‐21より抜粋引用

未来社刊 丸山 眞男著 『現代政治の思想と行動』pp.19‐21より抜粋引用
ISBN-10: 462430103X
ISBN-13: 978-4624301033
『政治は本質的に非道徳的なブルータルなものだという考えがドイツ人の中に潜んでいることをトーマス・マンが指摘しているが、こういうつきつめた認識は日本人には出来ない。ここには真理と正義に飽くまで忠実な理想主義的政治家が乏しいと同時に、チェザーレ・ボルジャの不敵さもまた見られない。慎ましやかな内面性もなければ、むき出しの権力性もない。すべて騒々しいが、同時にすべてが小心翼々としている。この意味に於いて、東条英機氏は日本的政治のシンボルと言い得る。そうしてかくの如き権力のいわば矮小化は政治的権力にとどまらず、凡そ国家を背景とした一切の権力的支配を特質づけている。例えば今次大戦に於ける俘虜虐待問題を見よう(戦場に於ける残虐行為についてはやや別の問題として、後に触れる)。収容所に於ける俘虜殴打等に関する裁判報告を読んで奇妙に思うのは、被告が殆ど異口同音に、収容所の施設改善につとめた事を力説していることである。私はそれは必ずしも彼らの命乞いのための詭弁ばかりとは思わない。彼らの主観的意識に於てはたしかに待遇改善につとめたと信じているにちがいない。彼等は待遇を改善すると同時になぐったり、蹴ったりするのである。慈恵行為と残虐行為とが平気で共存しうるところに、倫理と権力との微妙な交錯現象が見られる。軍隊に於ける内務生活の経験者は這般の事情を察し得るであろう。彼らにおける権力的支配は心理的には強い自我意識に基づくのではなく、むしろ、国家権力との合一化に基づくのである。従ってそうした権威への依存性から放り出され、一箇の人間にかえった時の彼らはなんと弱弱しく哀れな存在であることよ。だから戦犯裁判に置て、土屋は青ざめ、古島は泣き、そうしてゲーリングは哄笑する。後者のような傲然たるふてぶてしさを示すものが名だたる巣鴨の戦犯容疑者に幾人あるだろうか。同じ虐待でもドイツの場合のように俘虜の生命を大規模にあらゆる種類の医学的実験の材料に供するというような冷徹な「客観的」虐待は少なくとも我が国の虐待の「範型」ではない。彼の場合にはむろん国家を背景とした行為ではあるが、そこでの虐待者との関係はむしろ、「自由なる」主体ともの(Sache)とのそれに近い。これに反して日本の場合はどこまでも優越的地位の問題、つまり究極的価値たる天皇への相対的な近接の意識なのである。しかもこの究極的実体への近接度ということこそが、個々の権力的支配だけでなく、全国家機構を運転せしめている精神的起動力にほかならぬ。官僚なり軍人なりの行為を制約しているのは少なくとも第一義的には合法性の意識ではなくして、ヨリ優越的地位に立つもの、絶対的価値体にヨリ近いものの存在である。国家秩序が自らの形式性を意識しないところでは、合法性の意識もまた乏しからざるをえない。法は抽象的一般者として治者と被治者を共に制約するとは考えられないで、むしろ天皇を長とする権威のヒエラルヒーにおける具体的支配の手段にすぎない。だから遵法ということはもっぱら下のものへの要請である。』

2018年7月28日土曜日

20180728 コトバの背後にあるものと我々の生命・魂の関係について・・

先日の西日本を主とした大雨によって、未だ二次災害発生のおそれの残る地域があると聞きます。これまでに生じた被害の復旧、そして今後発生する被害が出来る限り少ないことを祈念しています。

ブログ記事の作成を続けていますと、普段考えていることをコトバ・文章とすることに対しての抑制が弱まる傾向があると云えます。

他方、おそらく誰であれ、内心にて考えていること全てをコトバ・文章にて表出しますと不穏当・反道徳的と、とられかねない要素があるとも云えます。

また、それ以上に、さきに述べたように、ブログ記事作成の継続により、抑制が弱まり、放埓(あるいは真っ正直とも云える)と云える状態で内心にて考えていることを表出し続け
る行為は、どのような原因によるものか分かりませんが生命・魂をはげしく消耗させる何かがあるのではないかと自身の経験は語ります。またさらに、そこに実際の身体活動をも付随・連動させることにより、その消耗の程度は、よりはげしくなるとも云えます。

あるいは我々は、こうしたことを言語化するまでもなく、一種の暗黙知・身体感覚として知っているからこそ、社会における平穏が、ある程度維持されているとも云えるのではないかと思われます・・。

さらに他方で、我々は実際に考えていない、思ってもいないことをコトバ・文章として表出し続けることによっても生命・魂を消耗もしくは衰弱させる性質があるようにも思われます。このこともさきと同様に自身の経験は語ります・・。

そのうえで、一般的に我々は、人間関係において波風を立てないように処していくのが良いことであるとされています。そのためには実際には考えていない、思っていないことをコトバとして表出することも、たとえそれが嘘と云えるものであっても仕方がないこととされる傾向があると云えます。

そして、これらの要素を勘案し考えてみますと、自身の生命・魂の衰弱・消耗を避けるために、あまり嘘を、考えていないこと、思っていないことを表出しなければいけない環境に行かないようにするというのが良い方法となるのかもしれません・・。

しかし、こうした消極的な処世的態度では、生命・魂そのものを活性化させる刺激的要素全体からも離れるということにもなり、それはそれで結果的には比較的速やかに生命・魂の衰弱・消耗を招くとも思われますので、ここにも難しいけれども何かしらの『コツ』のようなものがあるのかもしれません・・。

あるいはこの『コツ』のようなものを、ある程度大掛かりに説明・解明しようと試みたのが古今東西の宗教そして思想・哲学であるのかもしれない・・。

而して、ここにあるのは夏目漱石著『草枕』内の『知に働けば角が立つ、情に掉させば流される』みたいなものなのでしょうか?


『今回もここまで読んで頂き、どうもありがとうございます。』
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ISBN978-4-263-46420-5


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数年前より現在までに列島各地、特に西日本にて発生した、さまざまな大規模自然災害によって被害を受けた地域の速やかな復旧、および、その後の復興を祈念しています。

















2018年7月23日月曜日

20180722 1050記事 ブログ記事作成継続のエネルギー・熱源について【対話形式】

先日の西日本を主とした大雨によって、二次災害発生のおそれの残る地域があるとのことです。これまでに生じた災害からの速やかな復旧、また今後発生する二次災害が出来る限り少ないことを祈念しております。

A「ここ数日間ブログ記事の更新をされていなかったようですが、どうかしたのですか?」

B「いえ、特にこれといった理由はありません・・。ただ、次に投稿する記事にて総投稿記事が1050となりますので、少し構えてしまっているところがあり、また、以前に書きました通り、1050記事の投稿の後、休息してみようと考えていましたので、一応、それなりの記事を作っておいた方が良いと、どこかで思っているのかもしれません・・(笑)。」

A「まあ、以前にも、あまり構えずに作成した記事の方が多く読まれていたと仰っていましたので、あまり構えず・気負うことなく、作成すれば良いのではないでしょうか?」

B「ええ、それは仰る通りであると思います。また、そのように考えてみますと『よくもここまで、ほぼ毎日記事を作成してきたな・・』と我がことながら少し思ってしまいますね・・(笑)。」

A「うん、まあ、そうしたものはその真っ只中ではあまり意識出来ないようなところがあるのではないでしょうかね?また、そうするとBさんがブログを始めたきっかけについては前に書かれていましたが、そもそも、そのエネルギー・熱源みたいなものはどこから来ているのでしょうかね?」

B「まあ、はじめに100記事くらい書きますと、そこからは半分慣れの惰性のような感じにて、どうにか書き続けることが出来るのではないかと思われます・・。いや、それでも300記事あたりまではそこそこ辛かったかもしれません・・。そうしますと、たしかにそのはじめの勢いみたいなものはどこから来ていたのでしょうかね・・(笑)。」

A「以前書かれていたように、たとえヒトから勧められても1000記事そして3年間ほぼ毎日書き続けるのは、少なくとも、そこまで簡単ではないと思いますからね・・。」

B「・・ええと、そうですね、その心当たりのようなものは・・以前にも記事にて少し書いた記憶がありますが、鹿児島在住時代の2012年から2013年の間の出来事そして、その記憶であるように思われるのです・・。その時(~2012年)までに指導教員(師匠)、講座の准教授の先生、講座の諸先輩方が退職、修了などで次々と去り、講座は助教の先生2人と事務の方1人と院生1人(私)の4人のみとなっていました。
現在考えてみますと、2010年暮れに指導教員(師匠)が去られた直後、他の大学院に移った方が良かったのかもしれませんが、ここで移るのは、余計に多くのお金が掛かかり、さらには歯科理工学の実習を行うことが困難になるといった講座の事情をも考え、指導教員不在のままで講座に残ることにしました・・。この時の鹿児島に残るという選択は、キャリア形成から考えてみますと良くなかったのかもしれませんが、経験としては大変素晴らしいものを得ることができたのではないかと思うのです・・。」

A「まあ、普通に考えてみますと、どの分野でも指導教員不在での学位取得は相当難しいですからね・・。そうしたなか、まあ事情も事情なのでしょうが、Bさんは講座に院生として残り、色々とやってきたわけですか・・。そして、その色々の中に含まれる経験がBさんにとって意義深いものであったということになるのですか・・?」

B「・・そうですね・・指導教員が去られてすぐの2011年はまだ講座の人手は足りていたのですが、翌2012年になっても新任の教授は決まらず『このままで歯科理工学の実習は出来るのか?』といった状況でした・・。それでも、講座におられた助教の先生2人は色々と考え、どうにか講義・実習を問題なく出来るようにしました。そして、この時に私はいくつかの実習科目を受け持たせて頂き、また同時に鹿児島市内にある歯科衛生士養成校の教養科目の講義も受け持たせて頂くことになったのです・・。しかも、それらは曜日が重なっていたことから午前中は歯科衛生士養成校、午後からは歯科理工学実習といった、それなりに大変なものでした・・。」

A「そうですか、2012年はBさんにとってなかなか大変な時期であったのですね・・。それでその歯科衛生士さんの養成校と大学は距離的にどのくらい離れていたのですか?」

B「ええと、たしか10キロメートルくらいではなかったかと思います・・。これは当時愛用の原付で移動していましたが、鹿児島市は中心市街地もしくは海沿いの一部地域以外は坂が多くて、これが少しヒヤヒヤしましたね・・『途中で原付が故障でもしたらどうしようか・・』といった感じで(笑)。」

A「・・それで、講義と講義の間、つまり移動に費やせる時間はどの程度あったのですか?」

B「・・それは1時間程度はあったと思いますが、実習は前の準備と後片付けがなかなか面倒でして・・ですから、この時期は朝早めに大学に行き、実習の準備を概ね行った後に歯科衛生士養成校に向かっていました。そして講義を終えると大急ぎで大学に戻り、直前の準備をして実習開始に備えていました・・。
・・いや、しかし、それよりも、この2012年の学生さん、まあ学部3年生の方々なのですが、どうしたわけか出席番号順にて女性が固まっている部分がありまして、それで1つの班10人が全員が女性ということがあったのです・・。まあ、似たようなことはこれまでにもあったのですが、それでも班員全員が女性ということは、さすがにありませんでした・・。くわえて、私がこの班を担当する前の週、詳しい事情は分かりませんが、実習後に、この班の方々全員が、担当されていた助教の先生に(激しく)抗議をされているのを見てしまったのです。その様子は、私にとっては恐怖の感情を惹起させるには十分なものであり、また、その直後に見た抗議を受けた先生の顔は大変印象深いものでした・・。ともあれ、そうした事情から、その翌週の実習は大変に気が重く、研究室のある5階から実習室に向かう下り階段では、恥ずかしながら少し失禁の心配をした程です・・(苦笑)。」

A「へええ、そんなことがあったのですか・・。まあ最近は歯学部・歯科大学の学生さんも女性が増えてきていると聞きますからね・・。しかし、たしかにそうした女性10人が激しく抗議している様子は迫力がありそうですね・・。それに、あちらの女性の気性は激しいところがあるとも聞きますからね・・。いや、それはともかく、それでBさんの実習の方はどうなったのですか?」

B「・・ええ、まあ、それでも学生さんは皆が皆、九州の方というわけではないのですが、それでも若いうちに2年程度在住していますと、同化と評して良いものか分かりませんが、少なくとも、その地域性に影響されるとは思いますからね・・。おっと!そうでした・・。それでその実習ですが『ええい、ままよ!』とばかりに気を付けつつも思い切りやってみたのですが、どうしたわけか最後に至るまで険悪な雰囲気にはならず、むしろ逆に、これまでの中でもかなりスムーズに進んだと云えるのです・・。また、その時の様子を多少仔細に観察しますと、色々と他の班員を手伝ったり、率先して後片付けをされている方もおりましたので、先週の彼女らの抗議の様子とのギャップでどうも面食らってしまったわけです・・(苦笑)。」

A「うん、まあ、好んで諍いを起こしたり、抗議をするような方々はあまり多くはないと思いますからね・・。まあ、そうしますとBさんにとってその恐怖は杞憂にて済んだということになるのですか?」

B「はい、そういうことになります・・。そして、これにはまた少し後日談がありまして・・この後日談があるから2012年から6年後である現在でも、割合鮮明にこの記憶が保持されているのではないかと思うのです・・。まあ、そのことはまた機会がありましたらお話しさせて頂きます・・。あまり大したことではないのですが、それでもそれは袋小路にあった当時の私としては少なくとも背中を押されるような出来事ではありましたので・・。また、その押された背中は、この一連のブログ記事の作成にまで及んでいるのではないかということで、さきほどのエネルギー・熱源の説明になるのではないかとも思われるのですが、さて如何でしょうか・・(笑)。」


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2018年7月19日木曜日

20180718 昨日(20180717)の投稿記事から ウィトゲンシュタインおよびロバート・グレーヴス【対話形式】

先日の主に西日本地域での大雨により、二次災害発生のおそれが残る地域が未だあるとのことです。これまでに生じてしまった被害の速やかな復旧、また今後発生する被害が出来る限り少なく、軽微であることを祈念しています。

A「昨日は主に書籍からの引用でしたが、二つの記事を投稿していましたねえ・・。」

B「ええ、あの二つは数日前から書き写していまして、1050記事までの投稿記事として適当であると考え、昨日完成させ投稿しました。また、両方の記事共に結構な文量であったにも関わらず、思いのほか多くの方々に読んで頂き、昨日はこの二つの記事だけで200人近い方々に読んで頂けました。」

A「・・ほお、そうですか・・。実は私も両方の記事共に興味深く読ませて頂きまして、それで・・私の専門はドイツ文学ではありませんが、そうした文学作品を用いて、歴史の流れを説明しようと試みるのは、なかなか面白く、また一般的な歴史の講義よりも分かり易く面白いのかもしれませんね・・。」

B「はあ・・そう云っていただけますと、とてもありがたいです。私もAさんが仰ったような形式の講義のようなものをドイツ語の原書とまでは行かなくとも、英訳本を用いて行うことにより、文学・歴史(近現代史・国際関係論)・外国語など複数の科目を包括して行うことが出来るのではないかと考えています。そして、この名付けて『総合教養科目?』は、たとえば昨今よく聞き、また当ブログにても何度か取り上げさせて頂いた来春開学の専門職大学の教養科目などとして適当ではないかと思われるのです・・。おそらく、こうした教養科目を開講し、その科目に含まれる何らかの要素(歴史・語学など)に対して学生さんが能動的な興味を持ち、その学習・研究方法を自然と身に着けることにより、あとあと教養ある専門職の方々を育成することにつながるのではないかと思うのです、いや願っているのです・・(笑)。」

A「なるほど、今度はジョン・S・ミルですか・・(笑)。何だか時代がマンやユンガーよりも更に100年程過去に飛びましたね・・。」

B「・・いえ、そうした思想的系譜で考えてみますとバートランド・ラッセルあたりの方が適当ではないでしょうか?それにラッセルでしたら、その弟子であり知人であるウィトゲンシュタインがユンガーと似たタイプの何かを持っているようにも思われますので・・。実は昨日の2著作に加えてウィトゲンシュタインによる適当な記述も追加しようと考えていたのです・・。ご存じのようにウィトゲンシュタインの有名な『論理哲学論考』は第一次世界大戦の戦場にて、その多くの思索が為されていました。しかしながら、その著作自体からは、そうしたことを全くといって良いほど匂わせていないのです・・。それで、他の戦場での経験を綴ったウィトゲンシュタインによる著作があると思い本箱を探してみたのですが、それが見当たらなかったため、さきの2著作としたのです・・。」

A「なるほど・・たしかにウィトゲンシュタインも第一次世界大戦に従軍していましたからね・・。それでも、たしかにそれを読者に気が付かされるほど、彼の著作全般には(戦争についての)具体的要素が乏しいとも云えるかもしれませんね・・。彼の戦場にてつけた日記のような著作があれば、それはそれで興味深いのですがね・・。」

B「ええ、そうなのです。それでも第一次世界大戦を描いた作品でしたら、さきに紹介しましたロバート・グレーヴスによる『さらば古きものよ』が興味深く読むことが出来ると思います・・。また、面白いことに、この著作とあわせて同著者による『この私、クラウディウス』を読んでみますと、それぞれの時代背景は2000年近く違うはずなのですが、何だか同じテイストにて読んでしまうことが出来るのです・・(笑)。おそらく訳者が優れているというのもあるのでしょうが(両著作の訳者はそれぞれ別ですが。)それ以上に著者による独特の語り口、まあ文体のようなものがあるのではないかと思われるのです。」

A「ふーん、そうですか・・。ロバート・グレーヴスの『さらば古きものよ』ですか・・。たしかこの方は『アラビアのロレンス』の著者でしたね?」

B「そうです。私も大分以前に『アラビアのロレンス』は読んでみましたが、どうも『さらば古きものよ』の方が強く印象に残っています・・。あくまでも私見ですが、こうした著作はあまり多くないと思いますので、よろしければAさんも機会がありましたら上下巻モノですが、同時にそこまでの長編ではないと思いますので、読まれてみては如何でしょうか?」


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2018年7月17日火曜日

20180717 岩波書店刊 トーマス・マン著 関 泰祐 望月 市恵 訳 『魔の山』下巻pp.647-649より抜粋引用 【主に書籍からの抜粋引用】

先日の主に西日本における大雨により、二次災害発生の危険性の残る地域が未だあるとのことです。これまでに生じた災害の復旧、また今後発生する被害が出来る限り少ないことを祈念しております。

さて、今回示すのはトーマス・マン著『魔の山』(1924年刊行)最後のシーンであり、これは以前にも当ブログにて述べましたが、第一次世界大戦の前線における主人公ハンス・カストルプの様子が描かれています。それに対し、物語の語り手は『私たちは、君(カストルプ)が無事で戻ることはおぼつかないのではないかと考えている。正直にいうと、私たちはそれをどちらとも思いわずらってはいない。』と述べていますが、まさにここで、一つの時代の終わりを象徴させているのではないかと思われます。そして、もう一つ示すエルンスト・ユンガー著『労働者 支配と形態』(1932年刊行)の記述は、『魔の山』との鮮やかな対比が認められると思われます。また、その意味においてイギリス人であるロバート・グレーヴスによる『さらば古きものよ』には、背景文化が異なるもののトーマス・マンによる『魔の山』とエルンスト・ユンガーによる『労働者 支配と形態』の双方を結びつけ得る精神、すなわち、ロマン主義・理想主義と前線指揮官が持つ現実主義をも包摂するものがあると思われるのです・・。そして、それが『詩心』あるいは『sense of humor』と呼ばれるものではないでしょうか・・?

岩波書店刊 トーマス・マン著 関 泰祐 望月 市恵 訳 『魔の山』下巻pp.647-649より抜粋引用

『あそこに私たちの知人がいる、あそこにハンス・カストルプがいる!彼が二流ロシア人席にいたころから生やしていた小さな顎ひげで、私たちはもうずっと遠くから彼を見分けたのであった。彼も、ほかの青年たちと同じようにびしょぬれになって、顔を紅潮させている。剣つき鉄砲をにぎった手を下げ、畑の泥のついた靴を引きずりながら走っている。見たまえ、彼は倒れている戦友の手をふみつけた、-鋲を打った重い靴で、枝の散乱している泥のなかへ戦友の手をぎゅっとふみつけた。しかし、やはり彼である。どうしたというのだろう、彼はうたっている!なにも考えられない、熱に浮かされたような興奮のなかで、それとは気づかずに口ずさむように、彼はたえだえな息をつかって、小声で「菩提樹の歌」を口ずさんでいる、「われはきざみぬ、かの幹にうまし言葉の数々をー」。彼は倒れた。いや、彼は腹ばいに伏せたのだ。すさまじい炸裂弾、地獄のぞっとするようなあの棒砂糖が、悪魔のようなうなりを立てて飛んできたからである。彼はつめたい泥のなかに顔を突っ込んで、両脚をひらき、両足をねじり、踵を地面につけるようにして、伏せている。野蛮化された科学の産物が、おそろしい中身をつめられて、彼のななめ三十歩ほど前方の地面へ悪魔のようにふかくのめりこみ、そこの地面のなかですさまじい力で炸裂し、土と火と鉄と鉛と、きれぎれになった人間を、家よりも高く空中へ噴水のように跳ねあげた。そこには二人の兵士が伏せをしていたのである。-二人は友人で、思わずならんで伏せをしたのであったが、二人はもう二人ではなく、ごちゃまぜになり、消えてしまった。
 ああ、私たちは安穏な影の境涯が恥ずかしい!退散しよう!私たちは物語るのをやめよう!私たちの知人ハンス・カストルプはやられただろうか?彼は一瞬やられたと思った。大きな土くれが脛にぶつかり、痛かったが、平気であった。彼は立ちあがり、泥が重くついた靴を引きずりながら、びっこをひきひき蹌踉と歩きはじめ、無意識にうたった、「枝はーそよーぎぬ、いざーなうごとく」そして、彼は混乱のなかへ、たそがれのなかへ、私たちの目から消えて行った。さようなら、ハンス・カストルプ、人生の誠実な厄介息子よ!君の物語はおわり、私たちはそれを語りおわった。短すぎも長すぎもしない物語、錬金術的な物語であった。私たちは物語が目的で話したのであって、君が目的で話したのではない。君は単純な青年なんだから。しかし、結局これは君の物語であって、こういう物語が君に起こったのだから、君はどこか食えないところがあったのだろう。私たちは、この物語がすすむにつれて、君に教育者らしい愛情を感じはじめたことを否定しない。そして、その愛情から、指さきで目がしらをそっとふかずにいられなくなるのだ、-こののち君の姿を見たり、声を聞いたりすることはあるまいと思うと。ごきげんようー君が生きているにしても、倒れているにしても!君の行手は暗く、君が巻きこまれた血なまぐさい乱舞はまだ何年もつづくだろうが、私たちは、君が無事で戻ることはおぼつかないのではないかと考えている。正直にいうと、私たちはそれをどちらとも思いわずらってはいない。君の単純さを複雑にしてくれた肉体と精神との冒険で、君は肉体の世界ではほとんど経験できないことを、精神の世界で経験することができた。君は、「陣とり」によって、死と肉体の放縦とのなかから、愛の夢がほのぼのと誕生する瞬間を経験した。世界の死の乱舞のなかからも、まわりの雨まじりの夕空を焦がしている陰惨なヒステリックな焔のなかからも、いつか愛が誕生するだろうか?』


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20180717 月曜社刊 エルンスト・ユンガー著 川合 全弘 訳『労働者 支配と形態』pp.140‐142より抜粋引用 【主に書籍からの抜粋引用】

先日の主に西日本での大雨によって二次災害発生の危険性が残る地域が未だあるとのことです。これまでに生じた被害の速やかな復旧、また、今後発生する被害が出来る限り少ないことを祈念しております。

月曜社刊 エルンスト・ユンガー川合 全弘訳『労働者 支配と形態』pp.140‐142より抜粋引用
ISBN:978-4-86503-005-1

『さて、このような市民的青年層の末期エリートと、戦争それ自体によって形成され、最後の戦闘の経過の中でますますはっきりその特徴を観察できるようになった、あの戦闘者型人間との重要な相違に目を向けてみよう。死の圏域の制圧を可能にする、この秘められた権力中枢において我々が出会うものは、新たな独自の要求に基づいて発展してきたある人間像である。
 個々人を見つけ出すことが非常に困難なこの風景の中で、火は、具象的性格を持たない全てのものを焼き尽くしてしまう。この経過の中で姿を現すものは、最小限の何故と何のための下に遂行される、最大限の行動である。この状況を、個人的な領域、たとえばロマン主義ないし理想主義的な色合いを帯びた領域となんとか調和させようとするいかなる試みも、直ちに無意味な行為であることが判明する。
 ここでは死との関係が変化してしまう。というのも、死があまりにも近くにあるときには、厳粛さとしても解されうるような気分の余地が全く存在しなくなるからである。個々人は、自分が最高度の肉体的、精神的要求に従うかけがえのない瞬間に、突然の破壊に見舞われる。個々人の戦闘力はもはや個人的な価値でなく、機能的な価値である。言い換えれば、ひとは戦死するのでなく、壊れるのである。
 この場合にはその特性に応じて全体的戦闘性格として現れる全体的労働性格が、ここでも、無数の特殊な戦闘方式の中に表現される様子を見て取ることができよう。戦争のチェス盤上に多数の新しい駒が現れる一方で、駒の進め方は単純化した。戦闘倫理の基本原則はいつの時代も同一であり、それは敵を殺すことにほかならないが、それを測る尺度は、いまや全体的労働性格が実現されうる程度とますます明白に一致し始める。このことは、戦う個々人の活動領域にも戦う国家の活動領域にも当てはまる。
 ここにおいて、心情と神経の最高度の規律を具現する諸々の事例が、最良の伝統と対等並び立ちうる歴史となったのである。これらの事例は、醒めた、金属的とも言うべき極度の冷淡さの見本であり、これに基づくことによって、英雄的意識は肉体を純然たる道具として扱い、自己保存本能の限界を超えてさらに一連の複雑な動きを肉体に強要できるようになる。撃墜される飛行機が発する炎の渦の中でも、泡を立ち上らせつつ海底に沈みゆく潜水艦の中でも、労働は続行される。それは本来すでに生存の範囲を超えており、それについて報告がなされることはなく、典型的な意味においてプロイセン国王のための仕事と呼びうるような労働である。
 特に注目すべきことは、新しい戦闘力のこのような担い手がようやく戦争の末期に顕在化するようになること、十九世紀の諸原理に基づいて形成された軍隊の大衆が崩壊するのに並行して彼らの別種性が露になること、これである。とりわけ彼らの姿がはっきりと認められるのは、時代の特色がすでに特別の明瞭さを伴って手段の使用法のうちに現われているようなところである。たとえば、陸上部隊と航空部隊、機械力によってぼろぼろに破壊された歩兵隊が再編成によって新たなる魂を得る突撃部隊、うち続く攻撃の中で鍛えられた艦隊の一部などがそれである。
 ヘルメットや突撃帽の下で観察者に向けられる相貌も変化した。それは、たとえば集会や群集の中で観察される相貌同様、特徴の幅の点で多様性と個性を失う一方で、目鼻立ちの鋭さと明確さを得た。それは、表面にさながら電気メッキを施したように、いっそう金属的となり、骨格がくっきりと浮き出て、表情は引き締まり、無駄がない。眼差しは、高速で運動する物体を観察することを通じて訓練され、安定し、動じない。それは、ある新しい風景に特有の要求の下で発展し始め、個々人が人物や個人として表すのでなく、類型人として表す、ある人種の顔つきである。』


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2018年7月16日月曜日

20180716 感覚から言語化までの未だ不可知の過程について・・【対話形式】

先日の西日本を中心とした大雨により、二次災害発生のおそれが残る地域が未だあるとのことです。これまでに発生した災害の復旧、また今後発生する被害が出来る限り軽微であることを祈念しております。

A「おかげさまで昨日投稿分の記事も思いのほか多くの方々に読んで頂けました。また、新たに記事を投稿しますと、その記事と関連する内容の記事が読まれていることが度々あるのですが、それが昨日投稿の記事においても見受けられました・・。これまでのそうした反応は『少し的外れかな・・?』から『的確且つ鋭く穿っている・・』まで多岐に渡るものであり、昨日のそれに関しては『なるほど・・そのように考えるのですね。』といったところであり、何方がそうした反応をしてくださっているか分かりませんが、勉強になりました。」

B「・・ふーん、自分の投稿した記事にそうした反応が為されるのは、なかなか面白いことですね・・。そうしたのを聞いてみますと、ブログ記事の作成も面白そうだなと思いますね・・(笑)。しかし、そうした反応が出るようになるまでは、ある程度の期間、ブログ記事の作成を続けないとダメでしょうから、それはそれなりに難しいのかもしれませんね・・。それで、その昨日の記事に為された反応はどういうものであったのですか?」

A「ええ、Bさんは昨日の記事を読んで頂けましたか?・・そこで著述家・思想家の格言・箴言は咀嚼し易くした哲学・思想あるいはその断片であり、また、それと同様の効果を持つのが文学作品であると書き、そしてそれらを若い時分に読んでおくことは重要ではないかと述べたのですが、それに対しての反応としてか、以前に記事として投稿したジョルジュ・バタイユの著作「ニーチェについて 好運への意志」からの引用部が複数の方々に読まれていました。そして、この反応はとても興味深いと思われた次第なのです。」

B「なるほど、それらの間の具体的な関連性についてはよく分からないものの、それでもそこに何らかの考え・思想の原型のようなものをAさんは見たわけですね・・。」

A「そうです。また、残念ながらその具体的な内容は、現在の私では能力不足であるのか、ある程度時間をかけて熟成?させないと上手いこと言語化出来ないのです・・。しかし、それでもそうしたことが不図した拍子に言語化されるといったことが度々ありますので、この未だ不可知である言語化までの熟成の過程を制御出来るようになれば、もう少し上手い、面白い文章が書けるようになるのではないかと思います・・。」

B「なるほどねえ・・たしかに感覚から言語化までの過程はあまり考えたことがありませんでしたね・・。それでも、何かしら新たな文章を創造していくに際して、それはなかなか重要なことでしょうからね・・。」

A「ええ、このはじめの「そこに何かあるのではないか?」という好奇心のような感覚が思いのほかに重要であり、あるいはそうした感覚の奥に集合的無意識といったものがあるのではないかとも思われるのです・・。」

B「ううん?・・そうした好奇心の奥に何故、集合的無意識があると考えるのですか?いえ、なぜそれらが繋がると思われるのですか?」

A「・・ああ、たしかにそうですね・・(笑)。それは、これまでどうにかブログ記事の作成を続けていますと、どうしたわけか、いや、どのようなメカニズムであるか分かりませんが、ともあれ『投稿した記事の内容と世間の動向が同調・シンクロしているのではないか?』と考えさせられることが時折あるのです・・。【これは単なる自意識過剰であるのだろうか?しかし、多くの人々は、たとえ自分の書いた文章からでなくとも、たとえば、応援するスポーツチームの戦績などから、そうした考えを抱くことがあるのではないだろか?】そして、この『世間の動向・世の流れ』といったものが集合的無意識と浅からぬ関係があるのではないかと考えることは、特に不思議なことではないと思われますので、それでもまあ、さきほどのように述べたのですが、これで説明になっていましたでしょうか・・?」

B「・・はあ、なるほど、そうした感覚は書き続けていないと分かりにくいものであると思いますが、一応ハナシの内容は分かりましたよ・・。また、これまたイマイチその具体的な意味・作用機序は分かりませんが、何れにせよ、それが継続的に文章を作成する一つの大きな意味であるのかもしれませんね・・。」


『今回もここまで読んで頂き、どうもありがとうございます。』


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増刷決定!
ISBN978-4-263-46420-5


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前掲著作の執筆者である師匠による歯科材料全般もしくは特定の歯科材料を扱った勉強会・講演会の開催を検討されておりましたらご相談承ります。師匠はこれまで長年にわたり大学歯学部・歯科衛生・歯科技工専門学校にて教鞭を執られた経験から、さまざまなご要望に対応させて頂くことが可能です。

~勉強会・特別講義 問合せ 連絡先メールアドレス~
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どうぞよろしくお願いいたします。


数年前から現在までに列島各地、特に西日本にて発生した、さまざまな大規模自然災害により被災された地域の諸インフラの復旧および、その後の速やかな復興を祈念しています。












20180715 得意なこと、能動的に活動出来ることを見出す意味について・・【対話形式】

先日の西日本を中心として発生した大雨により、未だ二次災害発生のおそれの残る地域があるとのことです。既に被害が発生した地域の速やかな復旧、また今後発生する被害が出来る限り小さいことを祈念しております。

A「あと今回を含めて7記事作成すると1050記事に到達しますので、このままの調子にて続ければ来週の土曜日になると思います。そして、それまでは対話形式にて記事を作成していこうと考えていますが、また、この形式にて作成してみても、そこまで閲覧して頂く方々は減少することもないことから、まあ、これはこれで良いのではないかと思われました・・。」

B「はあ、対話形式で記事を作成しても閲覧者数は大きく変わらないのですか・・。それは悪いことではないと思いますよ。何故ならば、安定してAさんのブログが読まれているということですからね・・。しかし、私も文章を書くことを一つの重要な仕事にしていますけれども、どうもそのブログは未だやってみようという気になりませんね・・(苦笑)。」

A「まあ、それは個人の好みがありますから、やらなければやらないで、またその気になれば始めれば良いのではないでしょうか・・?それに私自身も必ずしも好きでブログ記事の作成を始めたとは断言できませんし・・(笑)。」

B「・・うん、そうだね、そういえば、ここ最近のAさんのブログにゲーテの格言が何度か出てきていますけれども、あれはその格言を探したあとに、それに合わせて記事を作成しているのですか?それとも、本当にその対話の流れから出てきたものなのですか?」

A「ああ、それらは全部、書いている最中に思い起こしています。一時期ゲーテも含めてさまざまな著述家・思想家などの格言に凝った時期がありまして、ですから、ああした対話形式の文章を作成している時は比較的スムーズにそうしたものが想起されるのです。まあ、そのように考えてみますと格言・箴言は咀嚼し易くした哲学のようなものですから、若い時分より分からないなりにでも覚えておきますと、段々とその意味が分かってくるようになところがあるのではないかと思います。それに、そのように考えますと、文学作品などにも、そうしたところがあると云えますね・・。ですから、現在になって思うことは『若い時分にもっと多くのコッテリとした重厚な文学作品を読んでおいけば良かったな・・。』ということであり、こうしたものは、おそらく読むのに適した年齢、時期というのがあるように思います・・。」

B「ええ、たしかにそうした適齢期のようなものはあると思いますね。また、それは何も文学作品に限らず、学術書・論文などの読み込みにおいても同様であると思います。それ故、そうした『書籍の読み込み』が出来る時期までに自身の得意なこと、より能動的に活動することが出来る分野をある程度見出しておくことが思いのほかに大事なことではないかと思いますね・・。」

『各個人に、彼をひきつけ、彼を喜ばせ、有用だと思われることに従事する自由が残されているがよい。しかし、人間の本来の研究対象は人間である。』
(「親和力」第二部第七章から)

『若者よ、精神と感覚ののびるうちに、心せよ、芸術の神は君の道づれにはなるが、君を導くことはできないことを。』
(「温順なクセーニエン」遺稿から)
*これは古代ローマ(元々はギリシャの)の格言『Ars longa, vita brevis』和訳すると「技術の習得は長く、そして生活(人生)は短い」あるいは「芸術は長し、人生は短し」がベースにあるのではないかと思います。



『ここまで読んで頂きどうもありがとうございます。』


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2018年7月15日日曜日

20180714 自信を日常化するために行うこと、挑戦・創造を伴う活動? あるいは1000記事到達後のクール・ダウン?【対話形式】

過日、西日本を中心とした大雨により、未だ二次災害発生のおそれが残る地域があるとのことです。既に被害が発生した地域の速やかな復旧、そして今後発生する被害が出来る限り小さいことを祈念しております。

A「おかげさまで、昨日投稿分の記事は、ここ最近の中ではかなり多くの方々に読んで頂けました。また、ここ数日はあまり考えることなく対話形式にて記事を作成しましたが、時には、この形式にて記事作成を行うのも悪くないと思いました。」

B「はあ、そうですか・・。まあ、もともとAさんのブログは対話形式から始まっていると聞いていますので、たまにはそうやって以前の形式で書いてみるのも面白いのではないですかね・・。しかし、その後にまた独白形式の文体に戻るのですか?」

A「ええ、このように記事作成をしていますと、以前、対話形式にてしばらく記事作成を続け、その後、本当にフトした拍子で独白形式の文体で文章を作成することが出来るようになったことが思い出されるのです・・。ですから、この形式で今しばらく記事作成を続け、その後、休息期間に入るというのは、まあ1000記事到達後のクール・ダウンの仕方としては案外理に適っているのではないかと思うのです・・。」

B「・・なるほどねえ、クール・ダウンですか・・。しかし、その後の休息期間の後に再び記事作成が出来るようになるのですか?」

A「ええ、それは『やってみないと分かりません・・。』としかお返事することが出来ません・・。しかし、これまでどうにか1000記事以上作成することが出来ましたので、実際にやってみて、出来なければ出来ないなりに、新たな記方法を模索するのではないかと思います・・。そして、確信を持って書くことは出来ませんが、それが過去の自分に対する信頼に基づいた自信といったものではないかと思われるのです・・。また、案外と我々が行う挑戦的あるいは創造的要素を含む活動の多くは、厳密には出来るという確信はないものの、そうした自信によって支えられて行っていることが多いのではないでしょうか・・?」

B「そうですか・・自信を日常化する為に何らかの挑戦もしくは創造的な活動を日々続けるということですか・・。たしかに我々にはそうした心の傾向があるかもしれませんね・・。また、もう少し視野を拡大して考えてみますと、これまでの人類の進歩もまた、そうした心の傾向に基づいているのかもしれませんね・・。」

A「なるほど・・そこまでは考えませんでしたけれども、云われてみますと、そんな気もしてきますね・・(笑)。あ、そこで不図思い出したのがゲーテの格言なのですけれども『人間が、かつてできたことを今でもできると考えるのは、きわめて自然である。未だかつてできなかったことを、できると思う人があるのは、いかにもおかしいが、珍しいことではない。』ですが、何か関連があると思われますか?」

B「うーん、断言は出来ないけれども、少なくとも、何かに対する挑戦や、創造性を伴う行為を後押しする、是認するコトバではあるとは思いますね・・(笑)。」

A「ええ、その明確に白黒の判明していない部分に敢えて賭けてみるという行為の奥には、もちろんそこには危険を伴うのでしょうが、それでも原初以来我々人類が保持し続けてきた能動的な躍動する精神といったものがあるのではないかと思われるのですが、如何でしょうか?」


『ここまで読んで頂きどうもありがとうございます。』


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2018年7月13日金曜日

20180713 専門分野の知識と社会での扱いについて・・【対話形式】

過日の西日本を中心とした大雨により、未だ二次被害発生のおそれの残る地域があるとのことです。これまでに被害が生じた地域の速やかな復旧、そして今後発生する二次被害が出来る限り小さいことを祈念しております。

A「昨日の投稿記事を読ませてもらいましたけれども、あの話相手になっている方は人文社会科学分野の研究者の方なのですか?」

B「ええ、まあそうですけれども、それでも特定の誰かを設定したわけではなく、知人である数人の人文社会科学分野の先生方のキャラクターから抽出したものと云えます・・。しかし、それがどうかしましたか?」

A「・・そうですね、残念ながら私にはよくは分かりませんが、おそらく、あちらの分野の先生方も大変な思いをされているのでしょうね・・。また、日頃、私を含めた医療関係者は、まさに書かれていた専門知識と臨床技術といった社会での直接的な有用性にて守られているため、あまりそうした意見を述べる必要はないのですが、それでもある程度生きてきますと、あるいは現在の我が国の社会を見ていますと、そういった歴史や思想の重要性といったものが何となく分かってくるのです・・。とはいえ、分かってはきても、それをどうやって学べば良いか、そして誰について学べば良いか、さらにはそうしたことを継続的にモノになるまで学び続ける自信も正直なところよく分からないのです・・。しかし、そのよく分からないままで何か意見を述べてしまい、それが何らかの影響を社会に及ぼすということにでもなれば、ある意味医療過誤よりも怖いですからね・・。ですから、まあ自分なりに色々と書籍を読んで考えてはいるつもりですが、これまであまり縁のなかった分野ですので、そのコツのようなものがイマイチよく分からないのです・・。」

B「・・いえ、これまでに医師・歯科医師といった医療従事者の方々から、そうした率直いや正直なご意見を伺ったことはありませんでした・・。これまでの私の実感ですと、さきの方々の多くは、常日頃より先生、先生と呼ばれていることから、あまり分からない分野のことまで臆することなく述べるといった傾向があり、それがその筋の本職の研究者達を戸惑わせるといった事態になっているのではないかと思われるのですが、他方で、Aさんのような方が今後更に増えていくことにより、より真摯な学際的交流が生まれ、そこから何かしら創造的な取り組みが為されていく可能性も生まれるのではないかと思われます・・。」

A「・・うーん、多分それは私だけでなく、多くの医療従事者、何もドクターに限らず、ナースもそして歯科衛生士さんも薄々は思っていることではないでしょうか・・?それにドクターでも、さきほどBさんが言ったような、何と云うのですか、その『歴史的文脈』?をあまり理解せずに、意見を述べ、そしてそれが社会においても既存の医療従事者としての権威?に便乗し、受け入れられてしまっているといった事態も決してないとは云えませんからね・・。そして、かつてならいざ知らず、現在のようなインターネットで多くの情報を入手することが出来る時代であれば、そうしたことは多くの場合、露見してしまうのではないかと思うのです・・。」

B「ええ、それは私もブログを書いていて時折思うことであり、また気を付けていることでもあります・・。ともあれ、また何か人文社会科学系のことでごお話、ご質問などがありましたら、喜んで伺います。それに本当に不思議なことに我が国ではあまり云われることはないのですが、人文社会科学系の学問は、能動的に取り組むからこそ分かるようになり、さらには、その先の展開をも面白い思うこと出来るようになるといった性質があるのです・・。」

A「なるほどねえ、教養は強要出来ないということですか・・。なるほど、それでしたら私ももう少し勢いがつくまで読んでみるとしましょう・・。」

今回もここまで読んで頂きどうもありがとうございます。


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2018年7月12日木曜日

20180712 学問分野の違いと社会における評価について【対話形式】

過日、西日本を中心とした大雨により、未だ二次被害発生のおそれの残る地域があるとのことです。既に被害が生じてしまった地域の速やかな復旧そして今後発生する被害が出来る限り小さいことを祈念しております。

A「1000記事を越えてからも記事を書き続けているようですが、休息は入れないのですか?」

B「ええ、ほぼ毎日記事を書き続けていますと、休息であったとしても、止め時のようなものがよく分からなくなってくるのです・・(笑)。むしろ誰かから『この辺で休息を入れた方が・・』とでも云われた方が、あれこれ考えずに止めることが出来るのですが・・(苦笑)。」

A「まあ、そういうのは他者がアレコレ指図するようなことでもないと思いますので、自分の判断で行うのが良いのだと思います。しかしそれでも、このままずっと2000記事あたりまで書き続けるつもりですか(笑)?」

B「いえ、それはありません。現在思っているのは、この先1050記事、ですから、あと残り10記事程度作成したら止めて休んでみようと思っています・・。」

A「1050ですか・・あまりキリが良い数字とは云えませんが、まあ妥当なところではないでしょうかね・・。そういえば、昨日投稿のブログを少し読ませて頂きましたが、ここ最近では珍しく多少奮っていたように思われましたが、何かあったのですか?」

B「・・ええ、ここ最近は用事にて歯科医療機関や大学・専門学校などを訪問する機会が比較的多く、そうしたなか、話をさせて頂いた先生に対して『これはタダモノではない・・』と感じることが時折あるのですが、おそらくそうした感覚が何かしら作用してあのような記事になったのではないかと思われます・・(笑)。」

A「なるほど、その歯科医療分野の先生方はやはり優秀な方々が多いと思いますが、そのなかでBさんはどういったことを聞いてそのように思うのですか?」

B「ああ、それは話されている内容の広がりといいますか、物事の説明の際に用いるたとえの的確さと、その引き出しの多さといったところであると思います。しかしそれでも、そうした方々は、話をお聞きしていますと自然と分かるのではないかと思われるのですが・・どうでしょうか?」

A「うん、まあたしかに人文社会科学系分野でもそういったところはありますが、しかし、こちらでは悪くすると『衒学的』などと評されることもありますので、その点において歯科医療分野などはその基礎に医療技術・臨床技術というのですか?まあ、そういった割にシビアなものがありますので、いくらか好意的に見られるのではないかとも思いますね・・(苦笑)。」

B「ええ、たしかに我々の社会全般にはそういったところがありますが、それでも、その話される内容の的確さ、背景知識の信憑性などは、文系・理系を問わず科学と名乗るのであれば、重視されるところであると思いますので、あまり本質的なことではないように思われますが・・。」

A「・・理想論で云えば、たしかにそうかもしれませんが、人の生命や健康に直接関与することがない歴史・思想などといった人文社会科学系の学問は、いくら的確に、そして多くの引き出しを用いて語っても、こちらが本気になればなるほどバカにされるのがオチであり、多分、大半の連中の本音は「学校の授業や講義以外では絶対にそんなこと聞きたくない!」といったところではないでしょうかね・・(笑)。いや、これは何もバカにしているわけではなく、まあ、これまでの経験と観察からの実感です・・。とはいえ、その結果が現在の我が国の社会の様相ですので、私としては多少悲しいですが、それでも自分の考えがそこまで間違っていなかったということになるのではないかとも思われるのです・・(苦笑)。」

B「もちろん我が国の人文社会科学分野の方にも問題がないとは云えませんが、しかしそれ以上に率直を通り越して驕慢になってしまった我々の方にも問題があるのではないかと云うことですね・・。たしかにそれは分からなくもないですが、それでも漸進的ではあっても、改良していく以外にないと思われます・・。」

A「・・いや、そうやって改良していくのは至極結構なことであるのかもしれませんが、多分そのようなことをいくら行っても我が国社会を良くすることは出来ないと思いますよ、過ぎてしまった歴史を変えることが出来ないように・・。」

今回もここまで読んで頂きどうもありがとうございます。


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20180711 さまざまな要素の交わるところ・・思想家・哲学者に男性が多い理由?

本日は帰宅が遅かったことから記事作成を止めようと思いましたが、他方で本日、記事投稿をすることにより総投稿記事数が1040となり、いくらの区切りとはなるため、遅い時間(23:47)を押して記事作成を開始した次第です・・。

さて、時折小説などを読んでいますと、ある人物を中心・基点として歴史の流れにも関与するような出来事が次々と展開するといったことがありますが、読者の冷めた視点にてそれを読むと『それらはあくまでも架空の物語であり、実際には存在しないであろう・・。』と思われるのです。しかし一方、実際の歴史から考えてみますと、幕末期の薩摩加治屋町周辺、長州萩の松下村塾といった、たしかに多士済々と評しても良いと思われるような地域・場所が存在することもまた事実であると云えます・・。

そこから、こうした現象つまり、ある特定の地域・場所に、その時代の動きを担う・駆動させる人物が集中して現れるということは、実際にあり、またそこには、何らかの必然性・原因といったものがあるように思われるのです。

そして、その原因について考えてみますと、それは、ある人間(複数でも)が持つ個性が他者に伝染したり、あるいは時に競争などによって、全体的にエネルギーに満ちた地域・場所といったものが形成されていくといったことではないかと思われるのです・・。
【ここまで書いていて不図想起したのは甲突川に架かる高見橋の母と子供の群像です・・】

また、そのように考えてみますと、さまざまな映画・ドラマ・小説などを舞台として活躍する歴史上の人物に対しての考え・視点も、いくらかは日常的なものへと変化するのではないかとも思われます。

とはいえ、日常的とは云っても、それは映画・ドラマ・小説などを鑑賞する我々の日常性ではなく、おそらく、過去の時代のエネルギーに満ちた地域・場所の日常性は、実際にそれを身近なものとして認識すると、そのエネルギー消費の方向性の違いに総毛立つ・鳥肌が立つといった恐怖・畏怖に近い感覚(ドン引き?)を覚えるのではないかと思われるのです・・(苦笑)。

そしてまた、それはエネルギーに満ちた地域・場所のみに限られるものではなく、そうした経験を経てきた人物が持つ、ある種危険とも云える煌めきのようなものに我々は半ば無意識に畏怖・感服してしまうといった性質があるのではないかとも思われます・・。それ故、古には預言者、後代には思想家・哲学者などが時代の権威筋から恐れられ、あるいは時に弾圧された主な理由は、さきの『そうした人物の持つ危険とも云える煌めき』が周囲の人々の考えを意外と容易く変えてしまうといった性質によるのではないかとも思われるのです・・。【『魔の山』に登場するゼテムブリーニ氏のような方であろうか・・】

また、本当の意味での人文社会科学系学問の恐ろしさ、また奥深さ・重要性は、そういったところにあるようにも思われるのですが、さて如何でしょうか?

ともあれ、今回もここまで読んで頂きどうもありがとうございます。

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2018年7月10日火曜日

20180710 書籍からの抜粋引用を続けることにより・・【前進する行動?】

過日の西日本を中心とした大雨により、未だ災害発生のおそれの残る地域があるとのことです。既に被害が生じてしまった地域の速やかな復旧ならびに今後発生する被害が出来る限り小さいことを祈念しております。

これまで数日間書いてきました書籍からの抜粋引用を主とした記事は、自身の文章によるそれと比べますと、かなり書き易く、おそらく、この作成法であれば、あまり時間を要することなく、ある程度の期間、作成し続けることが出来るのではないかと思われました。

しかし一方で、こうした記事を投稿し続けるのもまた、多少歯がゆいものであることから、本日はこうして自身による文章にて記事を作成することにしました・・(笑)。

くわえて、面白いもので数日間、書籍の抜粋引用を行っていますと、自身の文章を作成する意欲のネジが巻かれるような、あるいはエネルギーが貯まっていくといった効果があるようで、本日作成しているこの文章は、直近の自身による記事と比べ、かなり滑らかに作成することが出来ていると云えます。おそらく、こうした効果は、文章の着想が湧き難い時に、誰かの著作・文章を読むと不思議に文章が湧いてくるといった効果を更に強化・濃縮させたようなものではないかと思われるのですが、さて、如何でしょうか?

それ故、私見となりますが、ブログに限らず、何かしらの文章を作成するに際し、その着想が湧かない時は、多少遠回りであるかもしれませんが、心を静め、自身の好きな文章、あるいは書こうとする文章に近いと思われる文章をしばらくの間、キーボードを用いて写すことにより、保証は出来かねますが、何らかのプラスの効果が生じる可能性があると思われますので、よければ試してみてください・・。

『前進する行動においては、個々の何が称賛に値するか、非難に値するか、重大であるか、微小であるか、は問題ではない。全体においてどんな方向を取ったか、それから結局個人自身にとって、身近な同時代にとって、どんな結果が生じたか、そのため未来にとって何が望めるかが、問題である。』(ホトに、1830年4月19日)新潮社刊『ゲーテ格言集』p.87より抜粋引用

今後しばらく1050記事あたりまでは休まずに書き続けていこうと思います。また、今回もここまで読んで頂きどうもありがとうございます。


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2018年7月9日月曜日

20180709 科学とテクノロジーの結びつきについて【書籍からの抜粋引用より】・・『再現可能性』

先日以来の西日本を中心とした大雨により、未だ災害発生のおそれのある地域があるとのことです。既に被害が生じてしまった地域の速やかな復旧、そして今後発生する被害が出来る限り小さいことを祈念しております。


株式会社河出書房新社刊 ユヴァル・ノア・ハラリ著『サピエンス全史』下巻pp.70-72より抜粋引用
ISBN-10: 4309226728
ISBN-13: 978-4309226729

『何世紀もの間に、科学は数多くの新しいツールを提供してきた。死亡率や経済成長を予想するのに使われるもののような、知的作業を助けるツールもある。それ以上に重要なのがテクノロジーのツールだ。科学とテクノロジーの間に結ばれた絆は非常に強固なので、今日の人は両者を混同することが多い。私たちは科学研究がなければ新しいテクノロジーを開発するのは不可能であり、新しいテクノロジーとして結実しない研究にはほとんど意味がないと思うことが多い。
 じつは、科学とテクノロジーの関係は、ごく最近の現象だ。西暦1500年以前は、科学とテクノロジーはまったく別の領域だった。17世紀初期にベーコンが両者を結びつけたとき、それは革命的な発想だった。17世紀と18世紀にこの関係は強まったが、両者がようやく結ばれたのは19世紀になってからだった。1800年にさえ、強力な軍隊を望む支配者の大半や、事業を成功させたい経営者の大半は、物理学や生物学、経済学の研究にわざわざお金を出そうとはしなかった。
 私はなにも、例外がまったくなかったと言っているわけではない。優れた歴史学者なら、どんなものにも先例を見つけられるだろう。だが、さらに優れた歴史学者なら、そうした先例が全体像を曇らせる珍しい例であるときには、そうとわかる。一般的に言って、近代以前の支配者や事業者のほとんどは、新しいテクノロジーを開発するために森羅万象の性質についての研究に資金を出すことはなかったし、ほとんどの思想家は、自らの所見をテクノロジーを利用した装置に変えようとはしなかった。支配者は、既存の秩序を強化する目的で伝統的な知識を広めるのが使命の教育機関に出資した。
 現にあちらこちらで人々は新しいテクノロジーを開発したが、それは通常、学者が体系的な科学研究を行うのではなく、無学な職人が試行錯誤を繰り返すことで生み出したものだった。荷車の製造業者は、来る年も来る年も同じ材料を使って同じ荷車を組み立てた。年間収益の一部を取っておいて、新しい荷車のモデルを研究開発するのに回すことはなかった。荷車のデザインはときおり向上したが、それはたいてい、大学には足を踏み入れたことがなく、字さえ読めない地元の大工の創意工夫のおかげだった。
 これは民間部門ばかりでなく公的部門にも当てはまった。現代国家が、エネルギーから健康、ゴミ処理まで国家政策のほぼすべての領域で科学者の助言を仰いで解決策を提供してもらうのに対して、古代の王国はめったにそうしなかった。当時と今の違いが最も顕著なのが兵器の開発・製造だ。1961年、退任間近のドワイト・アイゼンハワー大統領が、しだいに増していく軍産複合体の力について警告を発したとき、その体制の一部を抜かしてしまった。彼は、軍事・産業・科学複合体について、アメリカの注意を促すべきだったのだ。なぜなら、今日の戦争は科学の所産だからだ。世界各国の軍隊は、人類の科学研究とテクノロジー開発のかなり大きな部分を創始し、それに資金を注ぎ込み、その方向性を決める。第一次世界大戦がいつ果てるとも知れない塹壕戦の泥沼に陥ったとき、両陣営は科学者たちの援助を仰ぎ、膠着状態を打ち破って自国を救おうとした。科学者たちはその呼びかけに応え、戦闘機や毒ガス、戦車、潜水艦、際限なく性能を上げる機関銃や大砲、小銃、爆弾など、新しい驚異の新兵器が各地の研究所から絶え間なく送り出された。』

この記述によると、おおよそ16世紀以降から科学と技術の結びつきがヨーロッパを中心としてはじまり、さらには、それが時代を経るごとに加速・進展し、帝国主義の萌芽となり、また現代国際社会の枠組み・基礎を形作るに至ったとも敷衍して述べることが出来るのかもしれません・・。

 また、そこからもう少し考えてみますと、以前読んだポール・ケネディー著『大国の興亡』も、著作内に記述されている歴史の流れが1500年代・16世紀以降から始まっていましたので、おそらく、さきの見解(おおよそ16世紀以降から科学と技術の結びつきが主にヨーロッパにてはじまった。)は、国際的な見地においても、ある程度妥当とされているのかもしれません。
 くわえて、原初的な科学と技術の結びつきの様相がフランシスコ会の修道士を通して生き生きと描かれている・活写されている著作として14世紀前半を時代背景としたウンベルト・エーコ著『薔薇の名前』が挙げられます・・。
 そのように考えてみますと、過ぎ去った時代の雰囲気・時代精神を生き生きと甦らせることが出来る、歴史の知識、そしてそれを表現することが出来る感性・文章力は、やはりなかなかスゴイものであり、私見としては、我が国では、こうしたものを本質的にあまり重要なものとは考えていない(あまりにも安易・気軽なものと考えている?)のではないかと思われるのですが、さて如何でしょうか?

 今回もここまで読んで頂きどうもありがとうございます。

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ISBN978-4-263-46420-5


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前掲著作の執筆者である師匠による歯科材料全般もしくは特定の歯科材料に関しての勉強会・講演会などのご要望がございましたら、よろこんで承ります。師匠はこれまで長年にわたり大学歯学部・歯科衛生・歯科技工専門学校にて教鞭を執られた経験から、さまざまなご要望に対応させて頂くことが可能です。

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今後とも、どうぞよろしくお願いいたします。

数年前より現在に至るまで列島各地、特に西日本にて発生したさまざまな大規模自然災害により被災された地域の諸インフラの回復および、その後の速やかな復興を祈念しています。





2018年7月8日日曜日

20180708 有用な発明の伝播の仕方について【書籍からの抜粋引用より】

先日からの、おもに西日本各地での大雨により、未だそれら地域にて災害発生の危険性があるとのことです。これまでに被害が生じた地域の速やかな復旧、そして今後の被害が出来る限り生じないことを祈念しております。

株式会社 草思社刊 ジャレド・ダイアモンド倉骨 彰訳『銃・病原菌・鉄』下巻pp.84-86より抜粋引用
ISBN-10: 4794218796
ISBN-13: 978-4794218797

『有用な発明は、一つの社会から別の社会に二つの方法で伝播する傾向がある。一つは、その発明を実際に目撃したり教わったりした社会が、それを受容し、取り入れる方法である。もう一つは、その発明を持たない社会が、自分たちが不利な立場にたたされることを認識し、その発明を取り入れる方法である。後者の例は、ニュージーランドのマオリ族のあいだでマスケット銃がどのように普及したかを考えるとわかりやい。ニュージーランドでは、1818年頃に、マオリ族の一部族であるナプヒ族がヨーロッパの貿易商からマスケット銃を手に入れてから、マスケット戦争とよばれる戦いが15年間続いた、その結果、マスケット銃を持たなかった部族は、銃を手にした部族によって征服されてしまうか、あるいは自分たちも銃を持つようになり、1833年になると生き残ったすべての部族がマスケット銃を持つようになっていた。
新しい技術は、発祥地から別の社会にさまざまな方法で伝播する。トランジスタ(半導体)が1954年に合衆国から日本へ伝わったのは、平和的な交易を通じての例である。蚕が西暦552年に東南アジアから中東へ密輸されたように、技術がスパイ行為もどきに伝播することもある。1685年に、20万人のユグノー教徒がフランスから追放されて、フランスのガラス製造技術や衣服製造技術がヨーロッパじゅうにひろまったように、技術を持った人びとが移住することによって伝播することもある。そして戦争によって技術が広まった例が、中国の製紙技術のイスラム圏への伝播である。イスラムの製紙技術は、中国人の製紙職人が、西暦751年の中央アジアのタラス川の戦いでアラブ側の捕虜になり、サマルカンドに連れてこられたのがきっかけではじまった。第12章において、われわれは、文化が「実体の模倣」や「アイデアの模倣」で伝播することを考察し、実際に文字システムがどのように伝播したかに言及した。そしてわれわれは、この章のここまでの考察において、技術の伝播にも「実体の模倣」や「アイデアの模倣」があることを示す例をとりあげてきた。前の段落で紹介した事例はどれも「実体の模倣」によって技術が伝播している。ヨーロッパ人は、中国で発明された陶磁器技術を、長い時間をかけて自分たちで独自に考えだしたが、これは「アイデアの模倣」によって技術が伝播した例である。硬質の半透明な陶磁器は、7世紀頃に中国で誕生し、14世紀になると、シルクロード経由でヨーロッパに伝わり、非常に珍重された。だが、その製造方法はまったく知られていなかった。そして、それを模倣しようといろいろ試みられたものの、すべて失敗に終わっていた。今日のマイセン磁器が登場するには、1707年になってからのことである。これは、ドイツの錬金術師(アルケミスト)ヨハン・ベトガーが、長い時間かけてさまざまな実験を繰り返し、各種の鉱物と粘土の混合割合を編み出した結果である。その後、フランスやイギリスでも多かれ少なかれ独自の研究成果を踏まえて、セーブル磁器、ウェッジウッド磁器、そしてスポード磁器が誕生している。このように、ヨーロッパの職人たちは、中国で発明された製造法を自分たちで独自に考え出した。しかし、彼らが陶磁器の製造を思いついたのは、目標とするお手本が目の前にあったからである。』

今回の抜粋引用部は、あるいは比較的幅広い方面の方々にとって興味を持って頂けるかもしれません。
と云いますのは、まず前半部に述べられている19世紀ニュージーランドでのマスケット戦争を知りますと『持ち上げられ(神聖視され)がちな我が国の幕末維新・維新回転期の歴史も、あるいはそうした歴史(マスケット戦争のような)の流れの一つであったのかもしれない・・。』と考えさせられること、次いで、後半部にて述べられている陶磁器に関しての記述は、無機物・セラミックス等の研究をされている方でしたら、当記述を参考として用いることも出来るのではないかということ、です。ともあれ、今回もここまで読んで頂きどうもありがとうございます。


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20180707 道具の進化と社会の変化との関係について【書籍からの抜粋引用より】

昨日より引き続き、おもに西日本各地にて大雨による災害の発生の危険性があるとのことです。これまで被害が生じた地域の速やかな復旧、そして今後の被害が出来る限り軽微であることを祈念しております。

講談社刊(講談社学術文庫) 中村勝己著『世界経済史』pp.48-49より抜粋引用
ISBN-10: 4061591223
ISBN-13: 978-4061591226
『弥生中期には土地や水利をめぐる集落間の対立・抗争が激化し、集落相互間に統合が進行した。二世紀後半の集落連合の対立は、畿内および瀬戸内地方の石製武器の発達と瀬戸内海沿岸の軍事的高地集落の急速な発達と消滅としてあらわれた。北九州および畿内・瀬戸内沿岸において鉄器が普及し、鉄器の生産力および軍事力をふまえて畿内政権による北九州政権の制圧がおこなわれた。古墳時代には主として朝鮮半島経由大陸文化の摂取が盛んにおこなわれた。半島や大陸からは多くの手工業者や農業技術者が渡来した。その結果わが国文化が急速に発展した。しかしその他方において輸入文化は社会にひとしく滲透したとはいい難かった。たとえば精巧な須恵器と並んで、旧来の土器器(はじのうつわもの)が多く存在していたのであって、二種類の土器が併存したのは、この時代の社会に貧富の懸隔がいちじるしくなっていることを示している。朝鮮半島南部および国内(出雲・吉備など)産の鉄を支配し、鉄製武器(鉄鏃・直刀・甲冑)を所有することにより、政治的支配が可能となった。前期および中期古墳出土の鉄製農具(鍬・鋤・土堀用唐鍬・万鍬・犂・鎌)はきわめて貴重なものであり、一般農民はまだ所有するに至らなかった。奈良時代に至っても、鍬が位階・官職のある者や功労のあったものに下賜せられ、一般農民は依然木鍬を使用していた。豪族は性能のすぐれた鉄製農具を用い、農民を駆使して灌漑用溜池の築堤・水路の掘削・台地・原野の開墾をおこなった。これによって古墳を造営する経済的基礎がつくり出されたのである。』

おそらく、この記述からも、かつてヤマト王権側から見て辺境の地にある神を祀る社は、社であると同時にヤマト王権からの出先機関といった性質をも持ち、またその意味から、社にて当時最先端の道具であった各種鉄器類(武器・農具)が管理・格納されていたことは、奈良県天理市在の石上神宮の起源・来歴とも符合あるいは共通するものと思われる。くわえて、この記述、特に後半部は考古学者の森浩一そして作家の司馬遼太郎が述べていた見解とほぼ同一であることから、当記述部は、あるいはその著作を参考として書かれたのではないかとも考えられた。

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2018年7月6日金曜日

20180706 今後大学教育はどのように変化していくのであろうか?【書籍からの抜粋引用より】

報道によると、主に九州北部、山陰、山陽地方各地にて大雨による災害の発生の危険性があるとのことです。これまでに被害が生じた地域の速やかな復旧、および今後の被害が出来る限り軽微であることを祈念しております。

岩波書店刊 吉見俊哉著『大学とは何か』pp.213-214より抜粋引用
ISBN-10: 400431318X
ISBN-13: 978-4004313182

『高等教育が広く普及するなかで、大多数の進学者が期待するのは、古典的な学問の修練よりも、「将来の職業生活に必要な準備としてできるだけ高度の専門性を身につけること」である。他方、「科学技術の急速な進歩と経済の高度成長によって急激に変化していく今後の社会においては、さまざまな知識を人間の進歩に役立てるために、専門的な深さとともに、それらの研究成果を広く総合する力が必要になる。ところがこれまで大学教育の一般的方式であった「一般教育と専門教育とを積み重ねる方法」では、「ともすれば、両者が遊離して専門化にも総合化にもじゅうぶんの効果を収め」られなくなっている。学部前期は一般教育、学部後期は専門教育という積み上げ方式を再検討し、多様な進路に応じた新しい専門教育と、その専門性を縦横に総合していく新しい総合ー教養教育を、各大学の特性に応じて再設計していくべきである。』

おそらくこうした議論に基づいて、これまでに何度か当ブログにて取り上げた『専門職大学』の教育カリキュラムなどは策定されたのではないかと思われます。また、実際、これまでの一般的な大学での教育カリキュラムである学部前期は一般教育そして同後期は専門教育といった流れは、近年のパソコン・インターネットの進化発展により、大きく変化せざるを得なくなるものと考えます。

そして、そうした来るべき流れのさきにあるカタチは、高等学校までの学問の延長に近いとも云える一般教育が4あるいは6年間の通年の履修科目(選択肢は多くあった方が良いと思われる。)となり均され、それと同時に、これまで主に学部後期から為されていた専門教育が1年目からはじまるといったことであると思われます。

さらに、そうなりますと、その流れは高等学校までの教育にも少なからず影響を及ぼし、ひいては我が国の教育システム自体が大きく変化していく可能性もあると考えます。

またさらに、そうした流れは大学院教育に対しても影響を及ぼし、単にこれまでの学位から専門職学位へといった傾向がより強まっていくのではないかとも思われますが、さて如何でしょうか?

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2018年7月5日木曜日

20180705 記事作成のための新たな方法論の模索・・今後書いてみたいこと

以前取り上げた『ブログは1000記事書いてからが本番である』という意見ですが、ここ最近になり、何となくなくですが、その意味が分かってきたように思われます。それは、ブログを1000記事程度まで継続し、そして、それが達成されると、新たな目標といったものが設定されないままでは継続することが困難に感じられてくるということであると思われます。

とはいえ『では、あらたに1000記事追加で2000記事を目標にしよう!』とすることに対しては、実現可能であるかどうか分からない程に遠くに感じられるのです・・。

しかし、それでもこれまで通り1記事ずつ積み重ねていく以外に方法はありませんので、目標の達成による(目標の)喪失にて気力が減衰し、困難に思われようと、着想が湧かなくとも、ただ出来る限り記事作成を続けることが大事であるように思われます。

そしてもちろん、記事作成のための新たな方法論を模索することもまた重要であると思われます。その意味で、昨日述べた『書籍からの抜粋引用を行い、それに対しての意見、見解を述べる』という手法は悪くないと思われます。これは記事の量産には適していると思われますので、今後行ってみようと考えています。

また、さらに、これまでに何度か述べてきたことですが、2012年~2013年前半の記憶と日記に基づき、いくつか記事を作成してみたいとも考えています。あるいは、この時期のことを書くことが、当ブログの本来の目的であったようにも思われますので・・。何故ならば、丁度この時期から講座におられた方々の多くが修了や開業あるいは退職などにていなくなり、自身にとっては(本格的に)辛いとも云える時期となったからです・・。

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20180704 短い記事の作成について【書籍からの抜粋引用あり】

以前、しばらくの期間、記事作成を休むと書きましたが、実際に何も書かないでいるのは落ち着かないものであることから『文字数を減らし、しばらくの期間【1カ月くらいか?】記事作成をすることにしました。』とはいえ『文字数を減らすことにより記事作成は簡単になるのか?』と考えてみますと、ハナシはそう簡単ではないようであり、むしろ短い文章にて簡潔に何かを述べることは、なかなか難しいのではないかと思われるのです・・。また、この路線にてもう少しハナシを進めますと、たとえば、これまでに書籍を読む際に朱引きした部分を挙げ、それについての考え、解釈らしきことを書くことにより、それらしいものは出来るのではないかと考えるに至りました・・。
さて、今回の著作は株式会社医歯薬出版刊 大野純一著『では、予防歯科の話をしようか』であり、この著作は歯科医療のテクニック的なことは記されておらず、歯科関連の書籍では珍しく思想・概念を扱ったものであると云えます。そして、それ故にこそ、その述べるところは一定の普遍性があり、また同時に専門書として分類されるにも関わらず、比較的多くの方々に読まれ続けているのだと思われます。


~一応念の為に記しますが~
師匠による著作の件もありますが私は株式会社医歯薬出版より何らかの報酬を頂いているわけではありません・・(笑)。

それでも、この著作は歯科医師・歯科衛生士はもちろんのこと医療・介護関連の方々が読まれてみても興味深い記述を見つけることが出来るのではないかと思われます。ご興味持たれた方々はご一読をお勧めします。

では、以下に面白いと思った記述を示します。

医歯薬出版刊 大野 純一著『では、予防歯科の話をしようか』p.26より抜粋引用
ISBN978-4-263-46107-5
『マーロウ先生のオフィスは、街のメインストリートに面した教会の裏手にある。入口脇のテナント紹介のボードには、小さく『歯科医師マーロウ』とだけ書いてある。ボードには数名の歯科医師の名前があるが、フロア全体が歯科医院になっており、それぞれが独立採算でシェアしている。この国の開業医は、たいていこんな感じだ。』

この記述は全体のスジとはあまり関係ないと思われますが、たしかに、こうしたシェアの仕方は我が国ではあまり見受けることはありませんが、あるいは今後、特に都市部においてはこうした形態が増えていく可能性もあるのかもしれません・・。


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2018年7月4日水曜日

20180703 あらためて読んでいる作品から思うこと、現在との共通性・・普遍的な性質?

以前にも述べましたが、ここ最近は大西巨人著『神聖喜劇』をあらためて読んでいます。その文体は硬質にして執拗であり、さらにその述べるところが、作品内での現実から主人公の過去の記憶、さらにはそれらと関連する著作・新聞記事などと多岐にわたり、読み進めていくうちに自然と飲み込まれているような感覚を覚えるのです・・。

私は比較的小説も少なからず読んできたと思いますが、この作品は、これまでに読んだ作品の中でも、かなり異質なものであると云えます。それは、まずはじめに作品自体が長く、そしてその内容が時折衒学的とも云えるほどに濃く、一つのセンテンスの意味を理解するために、その背景となる文脈をも理解していなければならないといった箇所が随所にあることです。

こうした小説は多少読み進めるのが困難であると云えますが、その一方で比較的容易に読み進めることが可能である多くの小説と比べますと、読書後の印象が強烈であると云え、それだけに、さきに述べた『異質』といった感覚を覚えると云えます・・。

また、この作品を興味深いものとしているものは、一つに、作中に縮小された我が国社会の様相が活写されていることであり、これは大岡昇平による『俘虜記』とも類似する要素であると思われます。さて、そこで大岡昇平による『神聖喜劇』に対する評を以下に抜粋します。

現代社会への鋭利な諷刺
作家 大岡 昇平
『日本の軍隊は老朽化し、各種「操典」や「令」の、文語カタカナ書きの煩雑な条文に縛られていた。敵が退却したのに、追撃しないと「作戦要務令」違反になるため、猪突して潰滅したりした。
 大西巨人氏は、超人的な記憶力をもつ主人公を設定することにより、この条文を逆手にとって、軍隊生活の喜劇性を生き生きと描き出すのに成功した。この喜劇性はまた、ますます官僚化しつつある現代の生産社会のものであるから、現代への鋭利な諷刺になっている。』

この文章はおそらく今から40年程前に書かれたものであると思われますが、それでも、この文章を通じ、我が国の、あるいはそれ以上に普遍的とも云える性質であるのかもしれませんが組織老朽化の傾向・方向といったものが示されているのではないかと思われました・・。

そして、そこからさらに現在の社会を考えてみますと、それは一体どのように評されるべきものであるのでしょうか?

ともあれ、こうしたことを時代を通じても人々に考えさせる『内容』を持つ作品が、後世に伝えられていくと思われるのですが、さて、そうした作品の価値は如何なる経済的指標により計測・換算され得るものなのでしょうか?

しかし、であるからといって、決して経済的要素を軽視しているわけではないのですが・・【ここも重要なところではないかと思われます・・。】。

そして、生き生きとした議論の価値・意味合いは、こうしたところに立脚し得るのではないかと思われますが、さて如何でしょうか?

とはいえ、今回もここまで読んで頂きまして、どうもありがとうございます。

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2018年7月3日火曜日

20180702 インディアナ・ジョーンズ氏の功罪?

唐突ですが、私の幼少期の夢はインディアナ・ジョーンズ博士こと『インディ・ジョーンズ』になることでした・・(笑)。また、そこからの延長と云えますが在和歌山時代、フィールド・ワークにて自動車で出る際は、はじめに『インディ・ジョーンズ』の曲をテーマ曲として車内にてかけていました・・(笑)。しかし、不思議なことに、こうしたことは現在では、なかなか自然に『やってみよう!』とはなりません・・。

そこで『果たして何時頃、そうした遊び心のようなものが減衰してしまったのか?』と考えてみますと、それは2013年の学位取得のあたりではないかと思われるのです・・。つまり、かねてより夢に描いていたこと(インディアナ・ジョーンズ博士になる)が、実際にその一面であれ本当に叶った(叶ってしまった)ことにより、そうした行為を対象化し、さらにそれを真似することを面白がることが出来る精神が著しく減衰してしまったということになります・・。

そしてまた自身の場合、その先にあったものが『燃え尽き症候群』とも云うべき精神的に不安定な時期であり、あるいはこれは現在に至るまで完全には寛解していないとも思われます・・(笑)。さらに社会システム上の問題も少なからずあると思われますが、博士号取得者の行方不明者・自殺者の率と、社会全体での行方不明者・自殺者の率と比較しますと、明らかに(格段に)前者のそれが多いことは、あまり議論されることはありませんが、自身の実感を述べますと、さきの『燃え尽き症候群』と、学位取得後に否応なく気が付かされる周囲の同世代の人々とのさまざまな感覚の乖離が、合併症のように作用し、その多くが生じるのではないかと思われるのです・・。

あるいはまた、自身がそのようになっていても決しておかしくなかったと云えます・・。そしてまた、この先もそれは同様であるようにも思われるのです・・。

そのように考えてみますと(学位の取得に)『果たしてそれだけの価値があったのか?』と思われるところですが、しかし、そうしたものをも予め含めて、その価値となるのではないかとも思われるのです・・。【果たしてこれは自分に対する弁解の類い、わゆる自己欺瞞なのであろうか・・?】

こうしたことは具体的には、これまでブログ記事にて書いたことはありませんでしたが、今後、知識集約型社会を目指す上我が国においては、何らかのカタチで解決する方策を考えてみても良いのではないかと思われますが、さて如何でしょうか?

とはいえ、今回もここまで読んで頂きまして、どうもありがとうございます。

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