2016年7月14日木曜日

20160713 「読む」から「書く」に至るまで・・

先日来より数年振りで再び岩波書店より刊行されているバートランド・ラッセル著の「幸福論」を読んでおりますが、この著作は様々な面において混迷の中にある現在の我が国に生きる我々であるからこそ、興味深く読むことができるのではないかと思います・・。

以前読んだ際(2007)もなかなか感銘を受けつつ読んだ痕跡があり、頁が折ってあったり、時折、何やらよくわからないコメントが記されております・・(苦笑)。

また、現在読む際において、当時折った頁での興味の所在に関しては大体理解、納得することが出来ます・・。
これは当時より進歩していないということになるのでしょうか(苦笑)?

また、以前も当ブログにて記しましたが、同じくラッセル著の「西洋哲学史」全三巻(みすず書房刊)は今後どうにか精読してみたいと考えております・・。

また、この著作のように以前から精読することを望んでいた著作として宮崎市定著の一連のアジア史関連の著作、そして既に読み現在尚、折を見て部分的に読んでいる加藤周一著の「日本文学史序説」などが挙げられます・・。

後者の「日本文学史序説」は鹿児島在住時(2009)に購入し、長らく積読、斜め読み状態であったものを学位取得、帰郷後に一念発起して本格的に読み始め、ある程度の期間をかけ読了に至りました。

また、この他にも日本文学史に関しての著作は多く刊行されているようですので、今後それらも折を見て読んでみたいと考えております・・。
とはいえ、何故2009年当時の私はこの著作に興味を抱いたのでしょうか?

おそらく、立ち読みにて他の同著者の著作を知り、そこから同著作に興味を持つようになったのではないかと思われます・・。

また、この著作をはじめて知った時は「ずいぶんと長い著作であり、最後まで読むことが出来るだろうか?」と感じたことを覚えておりますが、その後、さきに述べたようにどうにか読了に至り、その後、同著の英訳本に手を出すに至りました・・(これは未だ読了に至っておりませんが・・(苦笑))。

以上のような経緯から、今後「西洋哲学史」全三巻を精読することが出来るか不明ではありますが、とりあえず、そうしたことを能動的に為さしめる知的好奇心は保持し続けたいと考えております・・。

また、それと同時にこれまでブログ記事を継続して作成してきたことは、一面において、そうした能動性を保持するための自分なりの苦肉の策であるともいえます・・。

これを読まれている皆様は既にご存知であると思いますが、何かしら読み、考え続けるということは、何かを書き続けるということに強い関連性があるのではないでしょうか・・?

これは一般的に何れがタマゴ、ニワトリであるか判然としませんが、ただ、私に関していえば、おそらく読むことが書くことの先にあったのではないかと思われます・・。
そして、そこから書くに至るまでがなかなか困難な道程であったように思われます。

しかし一方、それ(読むから書くに至るまで)が困難であったからこそ、どうにか昨年6月から現在に至るまでブログ記事を書き続けることが出来たのではないかとも思います。

それ故、こうしたことはなかなか、それぞれの時期に対する評価(有益あるいは無益か)が難しいのかもしれません・・(苦笑)。

また、ここまで記して不図想起したのは、岩波新書刊の加藤周一著「羊の歌」はなかなか面白く、24・5歳あたりに読んでみると、その著作の述べるところと読者の感性がうまい具合に合致、精読に至ることが出来るのではないかと思いました。

九州にて再度大雨が降るとの天気予報を聞きました。
これによる災害が出来るだけ軽微であり、また同時にさる四月に被災された熊本を中心とする地域での被害が少なく、これまでの復旧、復興作業に支障がないことを祈念しております。

そして、ここまで興味を持って読んで頂いた皆様、どうもありがとうございます。」