2018年5月27日日曜日

20180527 ルール違反から偽史・設定・コスプレそして思想・哲学・文学そして戦後社会

昨日の記事投稿により総投稿記事数が1000記事となりました。しかし、以前からの予想通り、その実感などは皆無であり感動・感興などが惹起されることはありませんでした・・(笑)。

こうした内心の状態は一般的であるのか分かりませんが、おそらく、ある程度の期間継続していますと、毎日記事を作成することが通常の状態となり、そこから、ある区切りにおける感動・感興の惹起などはむしろ生じ難くなるのではないかと思われました。

そしてまた、本日は休日ということもあってか、あまり意識しないうちに記事作成を開始している次第です・・(笑)。とはいえ、以前より来月22日までは継続するつもりであると述べてきましたので、今回の記事投稿は特にルール違反にはあたらないものと考えます。

さて、ルール違反というコトバが出てきましたが、現在多く取り上げられている大学運動部試合に関する事案ですが、以前も当ブログにて述べたことがあるかもしれませんが、自身は学生時代、このスポーツを部活動として行っていました。当時は映像記録技術が現在ほど普及していなかったことから、総じて記録映像は限られたものであり、自身の記憶から思い返してみますと、ああしたタックル自体はそこまで珍しいものでもなく、また、それにより、簡単に重篤な怪我を負うということも多くはなかったと思います。

それ故、今回の事案にて問題の焦点となるところは、プレーが終わり、明らかに事後でタックルに行っていることです。これが問題の核心です。

私見となりますが、これは強烈な個人的怨恨か、誰か上級者の(強い)指示がなければ行い得ない行為であると云えます。(意識して、敢えてルールを破っていますので。)

また、この件の発生以来、多くの方々がこのスポーツに関心を持って頂くのは大変に有難いことではあるのですが、おそらくこの関心は、ほぼ全てがネガティブなものであり、今後このスポーツが再び学生をはじめ社会一般からこれまでと同様の支持を得るようになるまでは、かなり長い期間を要すると思われます。

そのように考えてみますと、我々日本人は太平洋戦争の敗戦以後、アメリカ合衆国の文化を盛んに取り入れ、吸収し、社会全体において広汎に定着させてきたと云えますが、このスポーツに関しては、本場、元祖のアメリカ合衆国ほど定着しなかったことが、今更ながらに興味深く思われました・・(国の文化風土自体がこうしたコンタクト・スポーツに向いていないのかもしれない・・このスポーツが我が国の社会に定着していたら、このようなカタチで問題が大きくならなかったと考えます・・)。

おそらく我々は、コスプレに象徴されるような、外見のマネのみで比較的簡便に済むようなことに関しては、案外簡単にこれを受け入れ、また他方では、生活において切実に必要とされる医学・科学技術などに関しても熱心に学び、吸収しようとする国民性らしきものがあるように思われます。

加えて、料理などに関しても、上記と同様の傾向があり、これらのことを抽象してみますと身体にとって直接感覚的な要素に関しては熱心に真似て、これと同一化する努力をする傾向があると云えるように思われます。(観念的要素が少なく、ある意味即物的であり動物に近いとも云えるのかもしれません・・。)

他方、その文化の抽象性が比較的高い要素とも云える形而上的な思想・哲学・文学などに関してはあまり注意・関心を払わない、持たない(持てない?)といった傾向があり、これはおそらくアメリカ合衆国のみならず、他の欧米文化全般のそうした要素に対しても同様の傾向を持つと云えます。

但し、一つのコトバや簡単なフレーズに過剰な意味を持たせるように感じられることはしばしば見受けられますが・・(これも一種のコトバのフェティシズムかもしれませ
ん・・)。

また、こうしたことが、我が国において独特とも云えるアニメストーリーなどの設定に代表されるような、多くの偽史を跋扈させる一つの要因となったのではないかと考えます。

こうした流れはかねてより存在していたと考えますが、それらが社会のメインストリームに出てきて量産・享受されるようになってきたのが戦後以来の現在まで続く社会の特質ではないかと思われます・・。

そうしますと『現在の保守あるいはまた改革側の方々も、さきに述べた設定以上のものであるのだろうか?』と、今回の大学運動部試合に関する事案に対する反応を含めていささか疑問に思われてくるのですが、さて、如何でしょうか?

今回もここまで読んで頂きどうもありがとうございます。

数年前より現在に至るまでに日本列島各地において発生した、そして現在も継続している大規模自然災害により被災された地域のインフラの回復および、その後の復興を祈念します。


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