2018年2月21日水曜日

20180221 一昨日投稿の記事の閲覧者数が伸びたことから思ったこと・・ヴィトゲンシュタイン・空海

一昨日分の投稿記事である『ある程度読み続けることにより見えてくるものとは・・』は投稿後わずか二日であるにも関わらず多くの方々(200以上)に読んで頂けました。
読んで頂いた皆様、どうもありがとうございます。

この記事もまた、他の多くの記事と同様、その場にて書いたものであり、そのようにして作成された記事の中で時折こうしたヒットとも云える記事が生まれることは作成者からしますと、なかなか面白いことであると云えます。

ともあれ、では何故この記事が多くの方々に読まれたのかと考えてみますと、それは『人文社会科学系・自然科学系それぞれ著作の読み方を比較的率直に述べていると感じられたからではないか』と考えました。

書籍とは、その内容により、さまざまな分類が為されますが、ある程度の年齢になりますと、読んで理解出来そうな書籍とそうでない書籍の判断が割合早く為されるようになり、それは異言すると、あきらめが早くなったとも云えるのでしょうが、自身について述べますと、その傾向は院生当時に比べると明らかに強くなり、一般的に云われる『ヒトは年をとると頭が固くなる』といった現象は、この傾向がより強化された結果ではなかろうかとも思われるのです・・(苦笑)。

そしてまた、そうした傾向を出来るだけ和らげるためにも自発的・能動的にさまざまな書籍を読んだ方が良いのでしょうが、しかしながら、さきに述べたことにより、肝心の読む書籍もまた、年齢と共に徐々に限定されてくることから、実際のところ、この傾向から逃れることはなかなか困難であるのかもしれません・・(苦笑)。

また、ここまで書いていて不図思い出されたことは、これまでにも当ブログにて述べたことですが院生当時、何故であるか分かりませんがヴィトゲンシュタイン著『論理哲学論考』を突然読み始めたことです。そして何故、当時この著作を読み始めたのかと現在になり考えてみますと、それは自身の専攻である歯科材料学分野の文献をある程度読み、そして、それらの総括をしてみたかったからではないかと考えるのです・・。

人文社会科学系の方々は分野によっては若干異なるかもしれませんが、実験・観察・分析などを日常的に行う自然科学系分野を専攻されている方々にとって、この著作はなかなか面白く読むことが出来るのではないかと思います。また、この著作とは、我が国においては『理系向けの哲学書』といった評価が為されることが多いと思われますが、たしかに自身がこれを読み始めた経緯からも、それは必ずしも間違いではないと考えます。とはいえ、この著作の結論とは、後になり不完全なものであったと著者自身によって訂正されるのですが、そうであってもなお、固執するということでなく、この著作には、現代に至るまで読み継がれる価値があるものと考えます。

くわえて、これまでの内容とまったく関係がないのですが、近日、真言宗の開祖 空海を主人公とした映画が公開されるとのことですが、それとほぼ同時期に世界初となる骨の無機成分と同組成の人工骨の開発・実用化に成功したことの間には何かしらの関連性があるのではないかと思われました・・。

また、そこから、以前にも述べたことではありますが、司馬遼太郎著『空海の風景』という小説もまた、さきのウィトゲンシュタインと同様、大変興味深い著作であると思われますので、こちらも機会がありましたら是非、御一読をおすすめします。

今回もここまで読んで頂きどうもありがとうございます。

昨今
、列島各地において発生した地震・大雨・水害・火山噴火といった大規模自然災害により被害を被った諸地域の復興を祈念しています。


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