2018年5月14日月曜日

20180514 昨日の続き さまざまな作業の外部化と個々人の能動性の方向について・・

昨日は休日ということもあってか、かなり久し振りに1日の閲覧者数が1000人にまで達しました。また、昨日投稿分記事も比較的多くの方々に読んで頂けました。これらを読んで頂いた皆さま、どうもありがとうございます。

さて、そこで昨日投稿分記事内容についてあらためて考えてみますと、現在の社会の傾向として、常時必要でないものに関しては出来るだけ外部化・外注して済まそうといった傾向があると思われます。また、たしかにそうしておけば、必要な時にのみ、手軽に所望の知識・サービスなどが入手出来ますので、スッキリしてスマートであるとも云えます。

こうしたスマートさを追求するのは、決して悪いことではないと考えますが、他方、我々の性質とは、常時何らかの情報の往来・処理などによって活性を保っており、そうしたいわば外部からの刺激(往来・処理)がなくなってしまうと、自然と活性が鈍り、機能が低下もしくは退化いくといった性質を持っているのではないかとも思われるのです。

とはいうものの、実際問題として、出来ることならば面倒なことには関わり合いたくない、やりたくないというのが、我々の偽らざる本音であるとも云えます・・。そうしますと、そこで極めて重要である思われることは、我々各個人が持つ性質・志向もしくは能動性の方向であると思われるのです。

この能動性を駆動させることが出来る業務・職務であれば、多少の面倒があっても我々はそれを成し遂げることが出来る蓋然性が高いと云えます。そして、そうした業務・職務とは当然、各自それぞれの性質により異なります。

私は学生時代に体育会の運動部に所属していましたが、残念ながら、その運動競技に対してのセンスがあると感じられたことはありませんでした・・(苦笑)。また、そうした時に自身に対して感じる不甲斐なさ、無力さはなかなかこたえるものでありましたが、それも現在思い返してみますとあながち悪いことばかりでもなかったようにも思われます・・。

また、その一方で私は、こうした文章を書き続けること、および、おそらく多くのヒトが面倒に思い、あまり積極的には読もうとはしない幾つかの分野の書籍などを読み進めることなどは割合出来るようであり、これもまたさきと同様に自身固有の性質・志向であると云えます。

しかしながら、こうした性質・志向に関しては、おそらく20年程前であれば、一般的にはあまり受け入れられず、逆に『好きなことを仕事にしてはいけない!』といった社会風潮が強かったのではないかと記憶しています・・。おそらく当時はまだ我が国の景気が良かった時代の名残で、むしろそちらの方が社会全体としてはまわっていたのかもしれませんが、現在の我々の社会の様相、あるいは景気が良かった時期から現在に至るまでの変化の経緯とは、一つには、社会全体がこうしたことを考慮することを面倒に思い、そしてそうした意見を述べる人間・勢力を排除・圧迫し続けることにより生じてきたのではないかとも思われるのです・・(それも一種スッキリしていてスマートなのでしょうが・・(苦笑))。

また、そのように考えてみますと、我々の社会とは、古くから否応なく改革に迫られた際は、かなり大規模・大胆な改革を行いはするのですが、その後どうにか社会が安定しますと、そうした改革自体を面倒に思うようになるのか、更新作業を徐々に行わなくなり形骸化し、そして何かしら起源が不明な儀式のようなものとして遺るといったところがあるように思われるのです(それは保守ではなくて、ただの因循姑息ではないでしょうか・・。)。

ともあれ、これからの時代において、より重要になると思われることは、我々各自が持つ性質・志向もしくは能動性の方向を認識し、出来るだけ多くの人々がそれを追求していくことにより生じる自然な社会の変化の蓄積であるように思われるのですが、さて如何でしょうか? 

今回もまた、ここまで読んで頂き、どうもありがとうございます。

ここ数年前から現在に至るまでに日本列島において発生した、現在も発生している大規模自然災害により被害を被り、あるいは現在も被っている諸地域のインフラの回復そしてその後の復興を祈念します。


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