2015年12月10日木曜日

20151210

ABさんのブログも150回を超えましたけれど、最近はどうですか?」

B「ええ、おかげさまでどうにかここまできました・・。
それで最近不思議なことに知らない方々からメッセージをいただくことがあります・・。
求職サイトからのオファーでもないようですし、また、最近流行のサギまがい、ウィルス添付のものでもなさそうなのですが、それでも手の込んだそれである可能性もありますのでとりあえずこわいので削除しております・・。
こういったものは一体何なのでしょうか?」

A「うーん、まあ何もメッセージが来ないよりかはマシであると思いますけれど、多分それらは何かしら新手のサギまがいのものではないかと思いますよ・・。
そういうのはここ最近多いからね。
私のところにも時折そういったメッセージが来るけれど、ああいうのは若い女性っぽい名前を使ってくるよね() 
何故だかよくわからないけれど・・。」

B「ええ、たしかにそういった感じはします。
ああいうのに書かれている名前とは実名なのか芸名、源氏名みたいなものなのかよくわかりませんね、まあ、かといってその真偽を調べようとも思いませんが・・。」

A「うん、SNSの普及によってだろうか、そういたバーチャルなやり取りの世界で、架空の名前、人格などを持つのが現在の流行なのかもしれないね。
それでも私の世代から見れば、そういったものはあくまでも架空の存在であって、その根底には動かしがたい自己というものがあり、それだけが実際に何かを為す、行動するというような考えが強いですね。
しかし現在の若い方々はそういった考えばかりではないのかもしれません・・。
よくはわかりませんが・・。」

B「ええ、実在の重要性とは私も同意します。
また、現在若い方々の間でコスプレが流行している様ですが、それは多分本来の実在の自身から一時的に逃避したいという心の底にある願望と、それをある程度容易に為させる道具立てがそろった社会により招来されたものなのではないかとも思います。
また、それに加えて最近電車などに乗っていて思うことは、特に男性一般がオシャレになり、その着るアイテムの装飾性が高くなり、ある意味女性化しているのではないかということです。
そしてこの二つの現象は似たようもの、あるいは同根なのではないかと思います。」

A「ふうん・・まあ、そういった意識的に外見のカッコよさを目指すような傾向とは、手軽に出来て、そこそこの効果が望めるものだからね・・。
まあ、コスパがいいのではないでしょうか・・()
加えて、そうした考えの延長線上にボディビルや美容整形などがあるのではないかなあ・・?
ともあれ、そういった外見のカッコよさ、美しさを強く志向することの目的は究極的にはやはり「異性にモテたい」というのがあるのではないかな?
たしか九鬼周造の「いきの構造」で「粋とは異性に対する媚態である。」といった意味のことが書いてあったけれども、まあ、そのような感じではないかな・・?」

B「ええ、多分それが主な動機であると私も思います・・(苦笑)
それでも特に女性の場合に関しては、途中からカッコよさ、美しさそのものが自己目的化していくような感じを受けることもありますね・・。
女性の美への執念とは際限がないとはよくいわれることですし・・。
まあ、美に関してだけでなく女性の執念とは、我々男性にはなかなか真似できない一種の強さがありますからね・・。
もっとも、そういった女性の特徴から恩恵を受けることも少なからずあるとも思っていますけれども・・。」

A「・・・君も部活動の帰りに私のところに寄って駄弁っていた頃と比べると大分世慣れた、進歩したのではないかな()
たしかに今の意見は私も賛成できますね。
ともあれ、それだからこそ日本の近代化、特に教育面においてそれを実行してきた人達は女性教育の重要性に思い至ったのではないだろうかね・・?
その結果としての現代社会とは、果たして明六社の方々あたりから見るとどのように映るのだろうかね?」

B「・・・それは大変難しい質問であると思います。
無論当時に比べてそうした状況は全体的には良くはなっているとは思います。
しかし同時に当時では思いもつかなかった状況、問題が発生しているのではないかとも思います。
それ故、明六社の方々がどのような評価を現代社会に対して下すのかは、残念ながら見当もつきません・・。」

A「まあ、そんなものかねえ・・。
ともあれ、現在、女性研究者を国策として増やそうとしている様ですけれども、それもそうした状況の一つなのかもしれない。
まあ、それは改善された状況の一つであり、それに加えて私は個人的には医療専門職なども女性の方が向いているとは思うけれども、今後そうした状況はどのように変化していくのだろうか・・?」

B「ええ、それは私も同意見です。
た、そうすることにより、そうした女性に負けないように男性側が自身の職務に励むようになるのではないかと思いますし、また、そこから良い意味での緊張感が生じるのではないでしょうかね・・?」

A「うん、何も欧米社会の全てが進んでいるとは思わないけれども、その点に関して欧米社会は、先行して既にその様になりつつあるのかもしれない・・。
しかし一方、我が国はそれまでの経緯つまり歴史が異なるからね、果たしてそれは普遍的に良いことなのかどうかはわかりませんね・・。
たしか遠藤周作の「沈黙」のなかで「日本とは父権的な一神教がオリジナルに近い状態で根を下ろすことが困難な何かがある。」といった意味のことが書いてあったけれども、これは何か示唆的ではないかな・・?
そして、それは我が国の社会根底における圧倒的な母性、女系的な要素の強さがその原因ではないかと思うけれども、こういったことはたしか河合隼雄に書いてあったと思うけれども、まあ、たしかに日本社会根底の母性、女系的な要素の強さとは今後も変化することはないと思うね()。」

B「ええ、私も両著作共に以前読みました。
そして、それと関係あるかどうかわかりませんが、女性とは一般に理屈だとか観念を好みませんから・・。
また、好んだと見える場合においても、何かしら実際的な利得と結び付く可能性が強い場合が大半ですから・・。
あるいは、そういったことを好む女性とは、子を生さない傾向があるといったようなことを丸山真男がどこかで述べていたと思います・・。
これに関しては「女性の識字率、高学歴化が進行すると出生率が低下する」という見解をこれまでに数度見聞きしたことがありますが、これらは何かしら関係があるのではないでしょうかね・・?」

A「うん、その意見は私も以前聞いたことがありますね。
しかし、そういうのは国内の状態あるいはそれまでの経緯などによっても解釈が変ってくると思いますので、科学の実験のような普遍的な見解を求められるのかどうかはかなり疑問ですね・・。
また、一言で識字率といってみても、世界には文字文化も色々ありますから何ともいえないのではないかと思うけれども・・。

B「・・まあ、そうですね・・。
日本などは表意文字、表音文字を併用しているかなり珍しい文化を持つ社会ではないかと思います。
それに加えて、これはどこでもそうですけれども、音声言語、文字言語がありますからね・・。
あ!それで思い出しましたが、少なくとも我が国における音声言語と文字言語とは、それぞれ女性的、男性的と考えられるのではないでしょうかね?
漢字を簡素化して表音文字化つまり音声言語対応にしたものがひらがなですよね・・。
そしてそのひらがなとは古来より女文字とされてきましたけれど、こうったものの背景にはやはり男女の性質の相異があるのではないでしょうか?」

A「うん、それは面白い意見だね・・。
しかし、そこから議論をはじめるとまた先が長くなりそうですね・・()。」