2019年3月18日月曜日

20190317 対話形式2005年11月頃のこと

和歌山市内 ガーデンパーク和歌山内スターバックスコーヒーにて

A「やあ、わざわざ駅まで迎えに来てもらってどうもありがとう。・・それはそうと、ここはスーパーマーケットもあるのですね・・。なるほど・・あとで夜食でも買って帰りましょう。」

B「先生こそ、わざわざ和歌山まで来て頂いて恐縮です。それで日程についての確認ですが、明後日に奈良までお送りすれば良いのですね。」

A「ええ、今回の大阪での学会の後、こうして和歌山まで足を延ばし、それでまた明々後日から奈良で別の学会に参加しますので、この週末は東京に戻らず、はじめての和歌山を楽しもうと思います。」

B「はあ、わかりました。では明日は、これまでのフィールドワークで見つけた面白いところにお連れしようと思います・・。」

A「ほお、それは面白そうですね。それで、それはどういったところですか?」

B「ええ、まあ、だいたい古墳や神社ですが、和歌山県は本州南部の辺縁ですから、何と云いますか、昔からの古い要素が残存し易いのではないかと思われます。ですから歴史好きの先生からすれば、面白いと感じて頂けるところが多いのではないかと考えています・・。」

A「うーん、そうですか、それは楽しみになってきましたね・・。以前話したと思いますけれども、私も親類に民俗学者がいましてね、幼い頃はその方から色々と話を聞かされましたので、多分、素養がなくもないですよ(笑)。」

B「ああ、たしかにそうでしたね・・。そうしますと明日の私の説明も少し気合いを入れないとダメかもしれませんね・・(苦笑)。」

A「いや、そこまで気合いを入れずに、まあ気楽にガイドをしてください。それはそうと君の方は和歌山で元気でやっているのですか?」

B「ええ、まあ、こうして陽にやけてますし、おかげさまで、どうにか元気でやっています。いや、それよりも、こちらに来てからは本当に書籍を読んでいますね・・。あと、周りにもそこまで多くはないですが面白い院生の方々がいまして、よく議論をしています。ですから、やはり文系の院というのは、本来こういうモノなんですよね・・。あと、その方々の影響で最近は思想書なども読んでいますが、そうした書籍を読んでいますと、やはり、それぞれの思想には時代性のようなものがあり、さらに上位には、その繰り返しの波のようなものがあるのではないかと思われてくるのです・・。」

A「ああ、たしかに、どの思想もそれぞれの時代精神の産物ではあるからね・・。まあ、そのように考えてみるとルネッサンスなども、多少大がかりな、そうした構図から説明することが出来ますよね・・。」

B「はあ、なるほど、たしかにそうですね・・。また、そうした波によって歴史は進み、そして社会は徐々に進化していくのかもしれませんね・・。」

A「うん、必ずしもそれら全てが進化であるとは思わないけれども、ともかく、そうして歴史は進行して行きますね。また、こうしたことを考えてみますと、政治学者の丸山眞男が書いていた社会での古層論・執拗低音といった考えもまた、それを説明する際に役立つようにも思われてきますね・・。」

B「ああ、そうですね。そして、それは多分、国全体としての古層・執拗低音のようなものがあり、さらにそれは地方、地域毎にも、それぞれ、そのようなものがあるのではないかと思われるのです・・。そして、その地方、地域毎の古層・執拗低音を説明する際にきわめて重要であるのが、その地域での言い伝え、民話、祭りなどの民俗全般ではないかと思うのです・・。ですから、その意味では、まあ最近読んでいる思想書なども、それらを理解するうえで役立つのではないかとも最近は考えるようになってきました・・。」

A「なるほど、それはたしかにそうかもしれないですね・・。」

今回もここまで読んで頂き、どうもありがとうございます。

~書籍のご案内~
ISBN978-4-263-46420-5

~勉強会の御案内~
前掲書籍の主著者である師匠による歯科材料全般あるいは、いくつかの歯科材料に焦点を当てた勉強会・講演会の開催を検討されていましたら、よろこんでご相談承ります。師匠はこれまで長年、大学歯学部・歯科衛生・歯科技工専門学校にて教鞭を執られた経験から、さまざまなご要望に対応させて頂くことが可能です。

上記以外、他分野での研究室・法人・院内等の勉強会・特別講義のご相談も承ります。

勉強会・特別講義 問合せ 連絡先メールアドレス
conrad19762013@gmail.com 
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数年前からつい先日までに日本列島各地・特に西日本にて発生した、さまざまな大規模自然災害によって被害を蒙った地域の速やかな復旧そして復興を祈念しております。
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