2019年8月4日日曜日

20190804 昨日の投稿記事と関連して・・地域社会という「文化の体系」について

昨日投稿分の記事にて横溝正史による金田一耕助シリーズおよび夢野久作の作品背景にある、我が国社会が持つ不気味さ、おどろおどろしさについて言及しましたが、後になり考えてみますと、そうした感覚を私が実感として経験したのは、まさしく(西日本初体験である)和歌山在住時でのことであり、首都圏育ちの私にとっては、その南方的ともいえる気候風土からはじまり、そこに住む人々の文化習慣、そして実在する事物としての寺社、古墳など全ては、当時の日常的な生活圏内にある、古くから続いているものであり、それらを包括した地域社会という「文化の体系」は、当時の私にとって少なくとも、不気味なものとして感じていました。

そうした経緯もあり、大学院の修士課程においては、その正体を自分なりに調査・研究すべく地域学を専攻しました。この時の研究テーマは「地域における雨乞い祭祀について」であり、地域にて、ある特徴的な雨乞い祭祀が行われていたことを基軸として話を展開していきましたが、その過程にて、いくつか面白い発見もあり、自身としては必ずしも全てに満足が行く結果とはいえませんでしたが、地域に対する(自分なりの)理解が深まった結果、当初、地域社会に対して感じていたような不気味さ、おどろおどろしさは有意に減衰していました。

また、それ以降に住むことになった諸地域に対しても、その視座から眺めることが半ば習慣になりました。その意味で、現在、在住しているここ徳島において最近、夕刻以降から随所にて「阿波踊り」の鳴物の練習の音が聞こえる風情・環境に惹起され、つい先日、金田一耕助シリーズ「獄門島」に手が伸びたのかもしれません・・(笑)。

さらに「阿波踊り」を含む地域社会、そして、それをさらに包括する「文化の体系」は、同時に歴史(の断片、ピース)としても認識することが可能であり、それは私の根本的な性格である「歴史好き」にも親和性があり、色々と関連付けて考えるのが、当時は楽しくて仕方なかった記憶があります・・(苦笑)。

そういえば、さきに述べた私の根本的な性格である「歴史好き」は、我が事ながら、いつはじまったかは憶えていません・・。おそらく小学校に入る前から、既にそうした性格を持っていたのではないかと思います。ともあれ、そこから現在に至るまで、その部分(「歴史好き」)に関しては、あまり大きく変化していないと感じられることから、いつまでも自分が変わっていないような感覚(錯覚?)を覚えてしまうのです・・(苦笑)。

今現在、それを自身の生業とはしていませんが、いずれ、医療系大学での教養科目(書籍は読み続けるであろうから、それらの中から時宜に適した著作を選び、それを基軸として講義を展開することは十分可能と思われます。)を担当させて頂きつつ、就職支援のための情報収集、同じく医療機関との折衝、そして他大学、企業に対して共同研究などの提案が出来るようになれば、それなりに悪くはないと思われるのですが、さて如何でしょうか・・。

今回もここまで読んで頂き、どうもありがとうございます。


日本福祉大学
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