2018年7月19日木曜日

20180718 昨日(20180717)の投稿記事から ウィトゲンシュタインおよびロバート・グレーヴス【対話形式】

先日の主に西日本地域での大雨により、二次災害発生のおそれが残る地域が未だあるとのことです。これまでに生じてしまった被害の速やかな復旧、また今後発生する被害が出来る限り少なく、軽微であることを祈念しています。

A「昨日は主に書籍からの引用でしたが、二つの記事を投稿していましたねえ・・。」

B「ええ、あの二つは数日前から書き写していまして、1050記事までの投稿記事として適当であると考え、昨日完成させ投稿しました。また、両方の記事共に結構な文量であったにも関わらず、思いのほか多くの方々に読んで頂き、昨日はこの二つの記事だけで200人近い方々に読んで頂けました。」

A「・・ほお、そうですか・・。実は私も両方の記事共に興味深く読ませて頂きまして、それで・・私の専門はドイツ文学ではありませんが、そうした文学作品を用いて、歴史の流れを説明しようと試みるのは、なかなか面白く、また一般的な歴史の講義よりも分かり易く面白いのかもしれませんね・・。」

B「はあ・・そう云っていただけますと、とてもありがたいです。私もAさんが仰ったような形式の講義のようなものをドイツ語の原書とまでは行かなくとも、英訳本を用いて行うことにより、文学・歴史(近現代史・国際関係論)・外国語など複数の科目を包括して行うことが出来るのではないかと考えています。そして、この名付けて『総合教養科目?』は、たとえば昨今よく聞き、また当ブログにても何度か取り上げさせて頂いた来春開学の専門職大学の教養科目などとして適当ではないかと思われるのです・・。おそらく、こうした教養科目を開講し、その科目に含まれる何らかの要素(歴史・語学など)に対して学生さんが能動的な興味を持ち、その学習・研究方法を自然と身に着けることにより、あとあと教養ある専門職の方々を育成することにつながるのではないかと思うのです、いや願っているのです・・(笑)。」

A「なるほど、今度はジョン・S・ミルですか・・(笑)。何だか時代がマンやユンガーよりも更に100年程過去に飛びましたね・・。」

B「・・いえ、そうした思想的系譜で考えてみますとバートランド・ラッセルあたりの方が適当ではないでしょうか?それにラッセルでしたら、その弟子であり知人であるウィトゲンシュタインがユンガーと似たタイプの何かを持っているようにも思われますので・・。実は昨日の2著作に加えてウィトゲンシュタインによる適当な記述も追加しようと考えていたのです・・。ご存じのようにウィトゲンシュタインの有名な『論理哲学論考』は第一次世界大戦の戦場にて、その多くの思索が為されていました。しかしながら、その著作自体からは、そうしたことを全くといって良いほど匂わせていないのです・・。それで、他の戦場での経験を綴ったウィトゲンシュタインによる著作があると思い本箱を探してみたのですが、それが見当たらなかったため、さきの2著作としたのです・・。」

A「なるほど・・たしかにウィトゲンシュタインも第一次世界大戦に従軍していましたからね・・。それでも、たしかにそれを読者に気が付かされるほど、彼の著作全般には(戦争についての)具体的要素が乏しいとも云えるかもしれませんね・・。彼の戦場にてつけた日記のような著作があれば、それはそれで興味深いのですがね・・。」

B「ええ、そうなのです。それでも第一次世界大戦を描いた作品でしたら、さきに紹介しましたロバート・グレーヴスによる『さらば古きものよ』が興味深く読むことが出来ると思います・・。また、面白いことに、この著作とあわせて同著者による『この私、クラウディウス』を読んでみますと、それぞれの時代背景は2000年近く違うはずなのですが、何だか同じテイストにて読んでしまうことが出来るのです・・(笑)。おそらく訳者が優れているというのもあるのでしょうが(両著作の訳者はそれぞれ別ですが。)それ以上に著者による独特の語り口、まあ文体のようなものがあるのではないかと思われるのです。」

A「ふーん、そうですか・・。ロバート・グレーヴスの『さらば古きものよ』ですか・・。たしかこの方は『アラビアのロレンス』の著者でしたね?」

B「そうです。私も大分以前に『アラビアのロレンス』は読んでみましたが、どうも『さらば古きものよ』の方が強く印象に残っています・・。あくまでも私見ですが、こうした著作はあまり多くないと思いますので、よろしければAさんも機会がありましたら上下巻モノですが、同時にそこまでの長編ではないと思いますので、読まれてみては如何でしょうか?」


『ここまで読んで頂き、どうもありがとうございます。』


~書籍のご案内~
増刷決定!
ISBN978-4-263-46420-5


~勉強会の御案内~
前掲著作の執筆者である師匠による歯科材料全般あるいは特定の歯科材料にしぼった勉強会・講演会の開催を検討されておりましたら、よろこんでご相談承ります。師匠はこれまで長年にわたり大学歯学部・歯科衛生・歯科技工専門学校にて教鞭を執られた経験から、さまざまなご要望に対応させて頂くことが可能です。

~勉強会・特別講義 問合せ 連絡先メールアドレス~
conrad19762013@gmail.com 
どうぞよろしくお願いいたします。


数年前より現在までに列島各地、特に西日本において発生した大規模自然災害によって被害を被った地域諸インフラの速やかな復旧および、その後の復興を祈念しています。