2023年10月31日火曜日

20231030 興味の方向の分岐器としての小説・・?

ここ最近は、朝晩は「涼しい」というよりも「寒い」と感じることが多くなってきましたが、世界情勢の方は去る10月7日以降、予断を許さない状況が続いていると云えます。私としては、この世界情勢を出来るだけ精確に認識したいということもあり、以前に読んだ書籍を随時取り出し読み、それらのなかで興味深いと思われる記述を引用記事として作成してきましたが、これらの多くは、当初思っていたよりも多くの方々に読まれました。これらを読んで頂いた皆さま、どうもありがとうございます。

とはいえ、これら引用記事は、現在進行形である東欧・中東での戦争がなければ作成も投稿もしておらず、端的には、自分が認識する世界情勢と関連していると思われる記述を引用記事としてきましたが、これまで当ブログを継続していて、そうした意図に基づき、引用記事を連続的の作成・投稿したことはなかったと思われますので、これはこれで新たな試みであるのかもしれません。しかし、その背景にあったのは、冒頭で述べた世界各地での危険な情勢や、あるいは既に生じた戦争の衝撃の強さであったのだと云えます・・。

これまでに何度か述べてきたことではありますが、私は幼い頃からどうしたわけか「歴史もの」が好きであり、その時々で好きな時代や地域が変遷していったと云えます。そして、その興味の変遷の原動力となっていたのが司馬遼太郎のさまざまな作品であったと云えます。また、そこから派生するカタチで、他の作家や研究者による一般向け著作などにも手を伸ばして読むようになったとも云えます。

このことを具体的に述べますと、司馬遼太郎は戦国時代や幕末といった比較的人気が集中し易い傾向がある時代だけでなく、弥生、古墳時代などの古代史・考古学などついても博識であり、そのなかで同志社大学の著名な考古学者である森浩一との対談があって読み、それを通じて森浩一の著作も読むようになり、そこから徐々に幅が広がって、我が国の古代史についての自分なりの「見取り図」を得ることが出来たのだと思われます。異言しますと、司馬遼太郎の案内、紹介により、考古学者の森浩一の著作を読むことが出来るようになり、そこからまた、他著者によるものも読むことが出来るようになり、徐々に幅が広がったのだと云えます。そこから、私にとって司馬遼太郎の諸作品には、これまでとは異なる何かへ興味を向けさせるターニング・ポイントのような作用があったのだと思われましたが、他の作家についても、おそらくは、その記述文章の背景には、程度の差はあれ、これまでとは異なった何かへ興味を惹く契機といったものが含まれているものであり、そして、そうした背景が「教養」と云われるものとも結節しているのではないかと思われるのです・・。あるいはそうしますと、さまざまな興味の変化や、新たに興味を惹起させる、文章の背景にあるものが教養と関係があるとすれば、それはまた南方熊楠が述べていた、さまざまな物ごとの理(ことわり)が通過・交差する「萃点」とも関連があるのではないかとも思われてくるのです・・。

とはいえ、現在は、それとは異なった分野の著作を読み進めており、さらにその次は、つい先日購入した近現代史もしくは国際関係論に関する著作を読み進める予定であるため、こちらもなかなか先が見えてきません・・。それでも、この世界情勢を自分なりに整理して理解するためにも、さきに述べた引用記事の作成と投稿はもう少し継続した方が良いのではないかと思われました。

*今回もまた、ここまで読んで頂き、どうもありがとうございます!

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