2018年9月12日水曜日

20180912 昨日分投稿記事が多くの方々に読んで頂いたことから思ったこと【Double thinkではない複眼視の価値・意味?】

おかげさまで昨日投稿分記事はここ一か月では珍しいほど多くの方々に読んで頂けました。読んで頂いた皆さまどうもありがとうございます。

とはいえ、そこで扱った主題は必ずしも人畜無害というわけでもなく、また、そうであったからこそ、今回の閲覧者数に結びついたのではないかとも云えます。

もちろん、私も個人としての『意見』は持ってはいるつもりであり、同時にそれは自身の個人的な経験から影響を受け、おそらく、首都圏と、そうでない地域双方の見方、考え方をある程度までは理解出来、また、それらに対して相対的に妥協、融通がきく方ではないかと考えています。

また、おそらく、そうしたいわば複眼視のようなことが出来る方々は、少なからずいるのでしょうが、それでも、こうした視野を常在化もしくは必要な時に引き出せるようにしておくことは、これまで社会にてあまり云われることはなかったように思われるのですが、なかなか重要な精神の機能であり、こうしたことはおそらく昨今進化発展が著しい人工知能【AI】でも、なかなか真似出来ることではないと思われるのです・・。

ともあれ、こうした複数の視野を保持しつつ、国外を含めたさまざまな地域の方々と交流し、意見を述べ、【本当の意味での】議論が出来るということは一つの精神の機能でありながらも、おそらく我が国は概ね単一民族ということ、さらには近代以前までは国を閉ざしていたという事情により、いわゆる経験不足ということで、この精神の機能が特に進化発展する機会が乏しかったのではないかと思われるのです・・。

とはいえ、こうしたことは、かねてより夏目漱石が、その多くの著書にて述べてきたことでもあり、そしてまたそれは1945年以降の現在の体制【レジーム】においても明治新時からの同じ亡霊が今なお我々を悩まし続けているようにも思われるのです・・。

そうすると、実のところ、こうした要素こそが、近代以降我が国の普遍的な泣き所であるようにも思われてくるのです・・。そして、それは近年のインターネットによる情報技術の進化発展により、得ることの出来る情報が格段に増加したことにより、いくらかは改善されたのかと思いきや、その効果はどちらかというと漸進的なものであるようで、今後さらに社会は良い方に変化していくと思われますが、それと同時に好ましくない方へも、あたかも開き直った悪人正機説【見様によれば端的に戦後から現在までの社会とは、このようなものであるのかもしれない・・。】のように変化していくとも十分に考えられます・・。

そして、そうした社会の【急激な】変化に対応するかのように背景に何らかの道徳律を伴った【社会に根付いている】宗教、あるいは同様に哲学そして、それを飲み下しやすくしたものと云える文学が存在すると思われるのですが、あるいは我が国の場合、近代以降から現在に至るまで資本主義に過度に適応したことにより、こうしたもの【宗教・哲学・文学など】の価値を本当に忘れてしまったのではないかとも思われるのです・・。【しかし、あるいは、その考え自体が西洋的であり、我が国の宗教・哲学・文学とは、さきの述べた社会の変化を普遍性によって下支えするといった性質は持っていないのかもしれない・・。】

本質的に宗教・哲学・文学などは、一部研究者の研究対象であるよりも、より社会の多くの人々の精神に根付き、共有されるものであるはずと思われるのですが、こうしたことに関してが、昨今の我が国はどうも著しく劣化、あるいは形骸化してしまったのではないかと危惧を抱かせるようなところがあるように思われるのですが、さて、如何でしょうか?

今回もここまで読んで頂きどうもありがとうございます。


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ISBN978-4-263-46420-5


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