2016年8月26日金曜日

20160825 史実の表層・・

本日は若干帰りが遅くなり、今(22:58)から本日分のブログ記事の作成を開始します。また、今回投稿する記事によりこれまでの総投稿記事数が399となり、400記事まで、まさしくあと一歩ということになります。

また、本日分の記事の主題を何にしようかと帰りの電車の中で考えておりましたが、途中ウトウトしはじめ、そして寝てしまっておりました・・(苦笑)。

しかし一方、相変わらず書籍の方は、何冊かこれまで読んだものを再び、三度読み返しておりますので、まあ、これといった面白い着想がなければ、それら書籍のなかで面白いと思った記述を抜粋引用しようとも考えておりました・・(笑)。

また、これらの書籍とは、特に一つの学問分野に絞られるわけでもなく、文学(小説)、歴史、思想史、民俗学などと多岐に渡り、そのことから「また近々面白そうな、ある程度硬質で長めの著作を集中して読んでみたいな・・。」といった欲求がまた湧いてくるのですが、残念ながら今現在未だそうした著作を見出しておりません・・(苦笑)。

ちなみに直近で読んだある程度硬質、長編の著作とはご承知の通り野上彌生子著「迷路」であり、これは前記の現在読み返している著作の一つであり、今回の読書においては、面白い、興味深いと思われる記述の頁を折ったり、赤線を引いたりといった、かつて採っていたスタイルを踏襲しております。

また、以前もブログ記事にて記した記憶がありますが、今回三度目の「迷路」を読みながら思うことは、この小説、物語とは、著者御自身の生活環境からの影響が強く、その主要な舞台も東京、九州(特に大分県の臼杵市(おそらく)周辺)、それに軽井沢であり、さらにその登場人物もまた、九州に出自を持つ者が多く、そのことから登場人物の作中での会話等様々な描写の記述も当地の時代の雰囲気、民俗(土地の習俗、文化)を強く感じさせるものが少なからずあということです。

そして、それらの記述とは、九州での在住経験がある私にとっては、大変興味深く、また、おそらく在住経験がなかった頃に比べ、それら記述されている内容を、ある程度深く理解しつつ読むことができているのではないかと思います・・。

そして、このような視点から考えますと、この「迷路」という著作はあくまでも物語、フィクションではあるのですが一方、その作中において記述されている様々な(些細ともいえる)事柄とは、史実の表層といっても良いものが多いのではなかろうかと考えさせられるのです・・。

そしてまた、あらゆる過去を舞台にした小説、物語あるいは映画などは、こうした些細な要素の具体性、信憑性(の蓄積)などによってもまた、少なからず、その評価とは変わってくるのではないかと思われます。

いやしかし、こうしたことは、何も過去を舞台としたものに限らず、空想科学(SF)の分野においてもまた同様であるのかもしれません・・。

今回もここまで興味を持って読んで頂き、どうもありがとうございます。

さる四月に熊本で発生した大地震にて被災された地域の出来るだけ早期の諸インフラの復旧およびその後の復興を祈念します。