2018年1月10日水曜日

20180110 ブログ記事の作成を継続していると何が変わるのだろうか・・?

昨日は比較的屋外に長く居たためか、昨晩より少し風邪気味にて体調が思わしくありません。くわえて、今現在、これといった新たな記事題材の着想もないことから『さて、何を書こうか・・?』といった状態です・・(苦笑)。

大変面白いことに、これまで約2年半程度ブログ記事の作成を継続してきましたが、その期間の間にて比較的スムーズに記事の作成が為されていた時期と、そうではなく、自分なりに苦心しつつ記事を作成していた時期があります。

また、それら時期の平均的な期間は特にありませんが、かなり大雑把に表現すれば、それらは交互に訪れると云え、そして昨年暮の850記事到達から現在に至るまでの期間とは、後者の『苦心しつつ・・』の方に分類されると思われます・・(苦笑)。

また、こうした期間においては、やはり何かしら記事作成のための工夫が必要であり、最初期から現在に至るまでに多用しているそれが、書籍からの抜粋引用であると云えます。

とはいえ、そうした書籍からの抜粋引用である記事が、つい先日のように多くの方々に読んで頂けることは面白いことであると同時に『自身の作成する文章による記事もまた更に充実させてみたい』と考えるに至ります・・(笑)。

そして、書籍からの抜粋引用の次は口語体を用いた対話形式にてある程度の期間、記事を作成しましたが、現在になりますと面白いことに、この対話形式にて記事を作成することが難しくなっていると思われるのです・・。

おそらく現在の自身では、比較的初期に投稿した対話形式の記事のような記事の作成とは相当難しく、そこから文章能力の向上・文体の獲得といったものは、決して一方向的あるいは全面展開的なものではなく、何かしらの目的意識あるいは必要性を起点として徐々に形成されるようなものではないかとも思われました・・(多少言い訳じみていますが)。

何故ならば、対話形式にて記事を作成していた時期とは、これまた現在とは異なり、こうした独白、散文形式にて自身の考えを述べるといったことが困難であり、さらにブログなどのような公表を前提とした文章において必要とされる要素もまた欠いていたのではないかとも思われるのです・・。

もちろん、それらは今なお十全であるとは云えませんが、同時にこれまでの記事作成の経験を通じて、当時と比較すれば、ある程度は改善・向上されたのではないかとも思われるのです。

そして、こうした上手く言語にて表現することは困難であるものの、同時にこれまでの経験により、その存在を(以前と比べ)明瞭に認識し得るものとなった個々人特有の文体、もしくはさまざまな知識・情報が具材として投入されるマトリックスとしての文体の重要性といったものが自分なりにではあれ理解出来たのではないかと思われます。

また、これは以前にも述べたことがあるかもしれませんが、おそらく多くの学問・研究なるものの究極の目的とは、自他のそれを認識し、さらには、それらを判断することが出来るようになることに尽きるのではないかと思われます。

しかし一方で、たしかに『文は人なり』ではあっても同時に必ずしも『人は文なり』ではないところもまた重要であると思われます・・(笑)。

そうしますと、自身がブログ記事として文章を書き続ける意味とは一体どこにあるのでしょうか・・(苦笑)?

とはいえ、今回もまたここまで読んで頂き、どうもありがとうございます。

近年来、列島各地にて発生した地震・大雨・水害といった大規模自然災害によって被害を被った地域の復興を祈念しています。

昨年より
再び活発な噴火活動をはじめた新燃岳周辺の方々の御無事も祈念しています。

そして最後に
書籍の宣伝となりますが、師匠による新たな著作が医歯薬出版より刊行されましたのでご案内いたします。
どうぞよろしくお願いいたします。

著書名:『CAD/CAMマテリアル完全ガイドブック
ISBN978-4-263-46420-5











20180109 昨日の投稿記事閲覧者数から・・【書籍からの抜粋引用あり】

昨日投稿した二つの記事は投稿翌日であるにもかかわらず、併せて250人ほどの方々に読んで頂けました。

投稿翌日にて、これだけ多くの方々に読んで頂けたことは、これまでに経験したことがありませんので、これには驚嘆の念を禁じ得ません・・。

とはいえ、多くの方々に閲覧、読んで頂いたことは、作成した本人としては大変ありがたいことであり、そして、書籍からの抜粋引用・自身の作成した文章の何れであれ、読まれた方がそのなかから何かしら得るもの、参考となるものがあれば、それは僥倖であり、くわえて今後しばらく記事を作成する活力もまた与えられます(笑)。

また
、昨日の記事投稿により総投稿記事数が860に到達しましたが、この調子を維持して記事作成・投稿を継続することにより、来月終盤迄には900記事まで到達出来る目算が立ちます。

とはいえ
、あまり無理はせずに、とりあえずそこまではどうにか継続してみようと考えています。また同時に時折は『面白い!』と(出来るだけ)多くの方々が感じるような記事を作成することを脱抑制の態にて今後も狙っていきます。

くわえて、歯学分野・日本古代史そして民俗学関連を題材とした記事もまた、これまで同様に作成・投稿していきたいと考えていますので、こちらも併せてよろしくお願いします。

また、このように自身が作成するブログ記事の題材の種類を挙げてみますと、いくらかは多岐にわたるようであり、そこから記事題材として多く読まれる傾向がある題材を見ますと、古代から近現代に至るまでの歴史を題材としたものが多いことから、自身の性質・特徴とは、こういったところにも表れることをあらためて認識しました・・(笑)。

また一方で、他の分野における文章作成を通して自身の幅を広げ、異なった文体の作成に慣れることを目標として、これまでにあまり書くことのなかった題材を取り上げてみるのも良いのかもしれないとも考えましたが、こうしたことは漸進的に、そしてあまり意識せずに挑戦し続けるのが良いのではないかと思われます・・。

しかし本日に関しては、あまり記事題材の着想も特に湧かずに、ここまで至ってしまいました・・(苦笑)。

それ故、本日は昨日の投稿記事にて取りあげたトーマス・マン著の岩波文庫版『魔の山』の邦訳をされた一人である望月市恵に関する北杜夫著『どくとるマンボウ青春記』内の記述を以下に抜粋引用します。

新潮社刊 北杜夫著 『どくとるマンボウ青春記』pp.109-111より抜粋引用
ISBN-10: 410113152X
ISBN-13: 978-4101131528
『ところで、「なんでなぐられたのかわかりませんでしたよ、エへへへ」と面妖な声で笑った先生とは、この暴行事件がきっかけになって、私は親しくお宅に出入りを許されるという妙な因縁になってしまった。
そのお宅で私は、トーマス・マンリルケについての話をうかがった。
どんなにそれは私にとって貴重なものとなったろう。
もちろん、はじめは彼らはまだほとんど未知の異国の作家にすぎなかった。しかし、もう少しのちになってからの、これらの作家、詩人の著作との運命的な出逢いの萌芽は、たしかにこのとき得られたのである。
 松高時代はもとより、大学へはいってからも、アルプスに登った帰りなど、しばしば私は穂高町にある先生のお宅に泊めて頂いた。この先生とは、「魔の山」「マルテの手記」などの訳者である望月市恵先生である。
私たち高校生は、この「先生」という呼称を嫌った。面とむかってはやはり先生だが、かげでも〇〇先生と呼ばれるのは、人気のない取るに足らぬ人物の証拠ですらあった。
望月先生はかでは、モチさん、モチ公、或いはズキ、更にひどいのは「生ける屍」などと呼ばれたものだが、もとよりこれは侮蔑しているのではなく、私らのせい一杯の愛称であり敬称であった。
 モチさんは決して声は荒立てないが、教室ではけっこう怖れられていた。当てられて訳せないでいると、静かに、「下調べをしない者は、私の授業には出ないで下さい」と言ったりした。これは怒鳴られるよりももっと胸に応えた。
幸い、名簿で順ぐりに当ててゆくので、そのときだけ勉強してゆけばよい。
あるとき、次に当る順番になっていた私は、特別に綿密に下調べをした、シュティフターの「水晶」がテキストであったが、私はその平明な清浄な文章のいくらかを、五七調の詩として訳しあげた。当てられてスラスラと詩文で訳してやったら、いかなモチさんでも驚嘆するであろう。そう思って勢い込んで教場に出てゆくと、モチさんは私をとばして別の生徒に当ててしまい、私は切歯扼腕した。
 と思うと、モチさんは試験のとき、「水晶」の中からまだやっていない先の箇所を出した。私は「水晶」という小説を好きになっていたから、訳本を手に入れて終わりまで読んでしまっていた。それで、どこら辺りだか見当がつき、大意が掴め、私としては上出来の答案を書くことができた。するとモチさんは、西寮の私の友人にこう言ったそうだ。「斎藤君(私の本名)は、滅多に授業に出ないくせにこんな答案を書くのだから、普通に出ていたら一体どのくらいできるのでしょうね」もちろんモチさんの老獪な術策である。しかし私は見事にだまくらかされて、それからモチさんの授業にはせっせと出るようになった、いずれにせよ、このうえなく上等な、しかもなかなか喰えない先生であったことは確かである。』

どうです、この著作もまた、なかなか面白そうではないですか(笑)?

近年、日本列島にて発生した地震・大雨・水害等の大規模自然災害によって被災された諸地域の力強い復興を祈念しています。

昨年から
再び噴火活動をはじめた新燃岳周辺の方々の御無事も祈念しています。

また書籍の宣伝となりますが、師匠による新たな著作が医歯薬出版より刊行されましたのでご案内いたします。
どうぞよろしくお願いいたします。

著書名:『CAD/CAMマテリアル完全ガイドブック
ISBN978-4-263-46420-5