2022年12月26日月曜日

20221225 分野横断と文化事物の洗練の方向性について

ここ2週間ほど、自らの文章によるブログ記事の作成をしませんでした。これほどの期間、オリジナルのブログ記事を作成しなかった理由は、体調によるものに加え、他の原稿作成に関与してきたからであると云えます。それがようやく昨日に一区切りがついたことから、本日は、かなり久しぶりに自分の文章での記事作成をしたいと思い、さきほどより当記事を作成しています。

さて、さきに述べた「他の原稿作成」について、それらは私が作成するものではなく、他の先生方に執筆依頼をさせて頂いたものですが、それら原稿の進捗状況などを先生方に伺いつつ、入手した原稿に加筆などをさせて頂き、そして、それら箇所についてのやり取りをメールや電話などを通じて相談しつつ進めさせて頂いていましたが、さきに述べましたように、昨日、どうにか一段落着きました。お預かりした原稿は、総じてそれぞれの先生方の特徴や個性がよく出ていると思われ、とりわけ、長くアカデミアにおられた先生方の作成された記事原稿は、当然であるのかもしれませんが、こちらで手を加える必要はほとんどなく、文章として明晰であり、そして内容も総じて大変に興味深いものであったと云えます。

こうした表現は社交辞令やリップサービス、あるいは悪く表現すると「おべっか」であろうと思われる方々もいらっしゃるかもしれませんが、他方で私も一応、いくらかは、そうした種類の文章を読んできました。また、それらに対する自分なりの正直な評価は、文章や口にすることは多くありませんが毎回してきたと云えます。その視座から、今回の執筆頂いた原稿は、端的に「プロの文章」であると云えます。そこから、あるいは他分野の方々が、この原稿を読まれたら、どのように思われるのかと、執筆された先生から許可を頂き、かねてよりお世話になっている、ある人文系研究者の先生に原稿を試し読みして頂いたところ「すばらしいことですね。社会科学領域でもこのような可能性はあるだろうと思います。」とのことであり、概ね肯定的なお返事を頂きました。

しかし、ここで「肯定的なお返事」以上に大事であると思うことは、人文系の研究者が、歯科医療関係者向けの文章を理解しつつ普通に読むことが出来たことです。しかし、もう少し考えてみますと、こちらの原稿の内容は、歯科医療関係者向けではありつつも、特別に専門性が高い内容ではないとも思われることから、こうした種類の文章は、他分野の方々でも比較的容易に読むことが出来、ある意味で汎用性があるのではないかと思われました。ともあれ、そこまで考えが進みますと、昨今、電車内の広告にて医療分野の研究者の方々が執筆された他分野あるいは一般の方々向けに解説した著作を度々目にしたことが思い出されました。こうした著作は我々の健康に対する興味を反映して出版されるのでしょうが、その意味で、近年以降、現在に至るまで、我々の健康に対する興味の波は継続して寄せて来ていると云え、そして、それは人工知能をはじめとするデジタル・テクノロジーなどの周辺技術の進化発展により、さらに増幅されているのが現在と云えるでしょう。

ともあれ、そのように考えてみますと、今後はまた、これまでとは異なった種類の分野横断的な著作や記事が面白いものとして認知されていくのではないかとも思われました。具体的にはジャレド・ダイアモンドやユヴァル・ノア・ハラリなどの著作から、さらに洗練させたものであるように予測されますが、しかし、この「洗練」が、どのような方向のものとなるのかについては、いまだよく分かりません。

とはいえ、この「事物の洗練の方向性」には、国や地域毎である種の特徴や傾向のようなものがあり、それは、簡潔に文章化することは困難ではありますが、具体例としては、弥生時代の銅鐸など青銅製祭器の形状や装飾の時代毎の変化が、その一つであるとは云えます。そしてまた、後に続く古墳の造営においても、そうした傾向は認められます。さらに千年ほど経った頃に南蛮から渡来した火縄銃もまた、その後の進化の過程を博物館や写真などで眺めていますと、どうやら、我が国での火縄銃の洗練の仕方は、殺傷兵器としての能力や操作性を高めるためというよりも、その見た目の華麗さに主眼を置いたのではないかと思われるのです。もちろん例外もあるとは思いますが、全体としては、そうした傾向が認められるのではないかと思われます。

こうした洗練の方向性などは、国や地域にて特有の文化事物の歴史的な変遷を辿っていきますと、徐々に知覚することが出来るようになるのではないかと思われます。

今回もまた、ここまで読んで頂き、どうもありがとうございます!
順天堂大学保健医療学部


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