2018年4月4日水曜日

20180404 昨日より読み始めた新書から思ったことについて

本日朝の出勤時にかなり懐かしい方(部活動の先輩)にお目に掛かりました。昨日投稿分記事に書いた面白い偶然と云い、やはり何かあるのではないかとも思われるところですが、昨日書いた通り今しばらく静観を続けようと思います。

さて、ここ数日は古代史・民俗学関連の著作を読んできましたが、急遽、昨日よりある新書を読み始め、既に半分以上まで読み進みました。その著作は中央公論社刊 吉田 裕著 『日本軍兵士』であり、この分野の新書であれば、混雑する電車内においてもどうにか集中して読み進めることが出来るようです・・。また、自身はこの分野の著作に関しては幼少期より読み慣れていることから、直近に読了した『文明の衝突』での読み進める速度と比べてみますと、明らかに早くなっていることが分かります。

また、それにくわえて、当著作(『日本軍兵士』)は先月、文系院時代の知人との会話にて出たものでもあり、昨日から読んでいますが、大変興味深く読むことが出来ています。そういえば、さきの知人が当著作について『太平洋戦争中の戦地における歯科医療について書かれており、それが興味深かった。』とも述べていましたが、自身がこれまでに読み進めた中においても既に何度かこのこと(戦地の歯科医療)が書かれており、それは大変興味深いと同時に痛ましく・さらには何と云いますか、我が国の特に近現代史を題材とした著作を読んでいる際に感じさせらる『ある種の残酷さ・無神経さ』をも感じさせられるのです・・。端的に述べますと、我が国は第一次世界大戦の欧州戦線におけるような塹壕線が対峙する膠着状態の持久戦および、そこから生じる口腔内をも含む兵士達のさまざまな衛生状態を実地に経験することがなかったことから、満州事変からの15年戦争において戦地での歯科医療が後手に回り、それにより多くの兵士の健康を損なわれたということになります。

そして、かねてより当ブログにて述べてきたこと共通する見解ではありますが、戦前日本の歯科医療とは、医科と比較すると軽く扱われたようであり、またその養成校における修行年限は旧制専門学校における4~5年であり、大学はありませんでした。また、同様の課程にて医師も養成されていましたが、その一方において医科の場合は旧制の大学がありましたので、その養成課程は複線的であったと云えます。

つまり歯科は、戦後の学制改革により、その重要性が認識されて大学教育へと昇格した分野であるのです。さて、そこから翻って現在の我が国社会を考えてみますと、歯科衛生などを含む医療介護職種の養成校は全体の学生数の調整のため一部文系学部を改組・統廃合をしてみても、全面的に四年制大学化した方が良いのではないかと思われるのです。それにより、未来の高齢化した我が国社会の中から高い学識と共に多くの臨床経験を積んだ歯科衛生士を含む医療介護職種の方々が生まれ、さらには世界においても活躍する蓋然性が高まるのではないかと思われるのですが、さて如何でしょうか?

またハナシはさきの著作(『日本軍兵士』)に戻りますと、当著作は最近刊行された新書にてかなり多く読まれたということです。そして他方、現在の我が国社会の状況を鑑みますと、おそらく著者は、何かを企図して、この時期に当著作を著したのではないかと思われるのです・・。

とはいえ、多くの方々に読まれた当著作に書かれている我々の先祖が行ってきた所業を現在社会にて振り返り・当て嵌めて考えてみようといった動向が(ほぼ)見受けられないことは、物理学的に表現しますと潜熱のようなものであるのでしょうか?それともその読書自体の多くが上滑りであるからなのでしょうか?あるいはそれらとは異なる何らかの背景・メカニズムらしきものがあるのでしょうか?いずれにせよ、これもまた、書くだけ書いて今しばらく静観を続けようと思います。

今回もここまで読んで頂き、どうもありがとうございます。

近年より現在に至るまで列島各地にて発生したあるいは現在も継続している地震・大雨・水害・火山噴火といった大規模自然災害により被害を被った(被っている)諸地域の安全の確保そして復興を祈念しています。




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