2018年1月8日月曜日

20180108 さきに投稿した書籍抜粋引用部から思ったこと【トーマス・マン著『魔の山』に関連して】

本日は休日ということもあってか、さきほど投稿した記事(書籍からの抜粋引用)は投稿当日であるにもかかわらず、かなり多くの方々(120人以上)に読んで頂けました。

自身の作成した文章でなく、書籍からの抜粋引用ではあっても、また、それがどのように読まれているかは分かりませんが、それでも自身が興味深いと思い、引用した文章が多くの方々に読んで頂けたことは、少なからず嬉しく感じるところであり、くわえて、そうした経験を持つことにより、現在このように新たな記事を作成する題材そして動機ともなり得るのです(笑)。

さて、さきの抜粋引用部を読まれて、当著作『魔の山』に興味を持たれた方々は御一読されることをおすすめします。
当著作は長編として分類されるほどの文量ですので、出来れば、ある程度の知見・分別があり、且つ若く体力のある時期が最も身を入れて読み進めることが出来るのではないかと思われます。

また、この著作にはいくつかのバージョンの邦訳が刊行されており、私は岩波文庫版を選びましたが、他のバージョンも読み比べ、そこから自身にあったものを選択してみるのも、また何かしらの発見があり面白いのではないかと思われます。

ちなみに当著作の岩波文庫版での邦訳を行った一人である望月市恵北杜夫著『どくとるマンボウ青春記』内に登場し、また北杜夫がこの時代から後、トーマス・マンの熱心な読者となり、さらにそこからの影響により著作を著すようになることには、なかなか興味深い『何か』があるのではないかとも思われます。

くわえて、大変些細なことであるかもしれませんが、さきに投稿した抜粋引用部の赤文字部分にて、ひとつ思ったことがありますので、それを指摘させて頂きます。

以下、抜粋引用赤文字部分
祖父はのちに、十年の亡命生活のあと、ふたたび故国の土をふむことができ、ミラノで弁護士として活動したが、しかし自由の獲得、統一された共和国の建設のために筆と舌、詩と散文とによって国民を鼓舞し、熱情的、(独裁者的な名文)をもって革命的プログラムを起草し、解放された民族が人類の幸福の確立のために団結することを、流麗な文章で予言をすることを決してやめようとはしなかった。

上掲内にて(太字)部分の独裁者的とは、原書をあたっておりませんので、確証はありませんが、おそらく著者の意図は近現代におけるその用法・意味ではなく、その語源であり原初の意味である、帝政以前の共和制ローマでの非常時におかれる官職であった独裁官(dictator・ディクタトル)を念頭に置き述べられているのではないかと思われました。

また、こうしたことを述べていますと、著者であるトーマス・マンは、本当の近現代における、その用法・意味を持つ独裁者が出現し、政権を掌握するようになりますと、その政権から好ましからざる人物とされ、亡命を余儀なくされることにも皮肉とは云えない、何かしら深い意味あいらしきものがあるのではないかとも不図、考えさせれました・・。

同時にナチス・ドイツがトーマス・マンを好ましからざる人物とした理由もまた、あくまでも漠然とではありますが、さきに抜粋引用した記事からも理解出来るのではないかとも思われます・・。

今回もここまで読んで頂きどうもありがとうございます。

近年、列島各地において発生した地震・大雨・水害等の大規模自然災害によって被災された諸地域のインフラの復旧・回復そおよび復興を祈念しています。


昨年から再び噴火をはじめた新燃岳周辺の方々の御無事も祈念しています。

また最後に宣伝となりますが、昨年暮に師匠による新たな著作が医歯薬出版より刊行されましたので、ご案内いたします。
どうぞよろしくお願いいたします。


著書名:『CAD/CAMマテリアル完全ガイドブック
ISBN978-4-263-46420-5