2018年12月9日日曜日

20181209 1145記事への到達から思ったこと『主に記事作成の環境の変化から』

今回の記事投稿により、総投稿時数が1145となり、年内の到達目標である1150記事まで残り5記事となります。そして、来年3月前までには、どうにか1200記事まで到達したいと考えています。これは未だ先のハナシではありますが、実際に1200記事まで到達することが出来ましたら、このブログの継続等につきましては、またその時に考えてみようと思います。

とはいえ、思い返してみますと、去る8月前半に千葉県市川市より、ここ徳島県徳島市に移移り住んで以来、4ヶ月近くの期間にて90記事程度を作成・投稿してきましたので、およそ4日のうち3日は新たな記事作成をしてきたことになります。また、去る5月末の1000記事の到達以降、もう少し記事更新の頻度を少なくしても良いと考えていましたが、実際にはこの程度であり、今後は記事更新の頻度を若干少なくしても特に問題はないものとも思われます。

また、徳島への移住以前に作成した記事を読んでみますと、現在に比べ、日常、さまざまな刺激に接して生活していたことが感じ取れます。その意味で、ブログ記事などの散文的な文章を作成するのであれば、より刺激の多い大都市での生活の方が都合が良いと思われます。他方、大河的、長編作品などを読んだり、あるいは自らそうしたものの作成を試みるのであれば、あまり刺激が多いとは云えない、ここ徳島での生活の方が都合が良いのかもしれません。

そうした思いから、以前購入してはみたものの、あまり読んでいなかった現代語訳の『平家物語』を手に取り読んでみますと、思いほのかに読み進むことが出来、これまで知らなかったこともいくつか知り勉強になりました。また、現代語訳の『平家物語』はこの他にも、いくつかのバージョンがあり、それらをいくつか読むことにより、その概要は理解できるように思われます。

そういえば、先日より読み進めているユヴァル・ノア・ハラリ著『ホモ・デウス』も下巻後半部まで至り、おそらく年内中に読了に至ることが出来ると思われます。この著作は同著者による前作『サピエンス全史』と比べ、全体的により観念的・抽象的な記述が多いと思われることから、それを理解しつつ読み進めていくのは、前作と比べ、いくらかの困難さをおぼえますが、それでも、こちらも大変興味深く、面白い著作であると思われます。そして、読了後にまた、興味深いと思われた記述を抜粋引用してみようと思います。くわえて、この著作に加えて、かねてより読んでみたいと思っている著作は『銃・病原菌・鉄』の著者として知られているジャレド・ダイアモンドによる『歴史は実験できるのかー自然実験が解き明かす人類史』であり、出来れば年末年始の多少時間のある時に購入し、読み進めていきたいと考えています。

くわえて、些細なことであるのかもしれませんが、以前の首都圏在住時において必然的であった電車通勤の時間とは、あまり快適なものではありませんでしたが、それでも書籍を読むという意味においては、それなりに意味があったようにも思われます・・(苦笑)。

そして、最近こうしたことを思い立つようになったのは、おそらく先日の鹿児島訪問にてお目にかかった先生方からの影響によるものと思われます。また、さらに、それらの源流を探っていきますと、それは師匠にあるように思われます。おそらく研究室や講座の気風・雰囲気といったものは、その場所のみに留まり・有効なものではなく、何と云いますか、属人的にして感染性のあるものであるのではないかと思われるのですが、さて、如何でしょうか?

今回もまた、ここまで読んで頂き、どうもありがとうございます。
 ~書籍のご案内~
ISBN978-4-263-46420-5
医歯薬出版株式会社刊

~勉強会の御案内~
前掲書籍の筆頭著者である師匠による歯科材料全般あるいは、いくつかの歯科材料に焦点を当てた勉強会・講演会の開催を検討されておりましたら、よろこんでご相談承ります。師匠はこれまで長年、大学歯学部・歯科衛生・歯科技工専門学校にて教鞭を執られた経験から、さまざまなご要望に対応させて頂くことが可能です。

*上記以外、他分野での研究室・法人・院内等の勉強会・特別講義のご相談も承ります。

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20181208 対話形式【ヒト、カネ、モノの順序・地域の高等教育機関について】

A「先日のブログ記事を読ませてもらいましたよ。私も少し前までは色々なところに行っていましたけれど、Bさんから見ると、やはり地域によって、その変容の仕方は大分違うものなのですか?」

B「ええ、それが特に専門というわけではありませんが、そうしたフィールド・ワーク的な手法は以前、身近に人文社会科学系の研究者の方々がおり、その方々とのやり取りで勘所のようなものはある程度掴んだと思いますし、また一応私も修士の学位は経済学ではありますが、より精確に云いますと、地域学、まあ民俗学のようなものですので、そこまで荒唐無稽ではないように思われます。ともあれ、そうした視座から眺めてみますと、やはり同程度の期間での地域毎の変容の仕方はかなり違っているように思われます・・。」

A「・・やはりそうですか、そのように考えてみますと、ある程度近くに大都市があるというのも良し悪しかもしれませんね・・。先日のBさんのブログに書かれてたように、半ば必然的にそちらの方にヒト、カネ、モノな吸寄せられていってしまいますからね・・。まあ、その意味では鹿児島のような九州南端の都市は、他の大都市に近い地域に比べれば、独自色を出し易い環境ではあるのかもしれませんね。」

B「ええ、たしかにそうかもしれませんね。それでも鹿児島の場合、北隣の熊本もそれなりに大きい地方都市であり、この二つの都市は、そうですね、多分、律令制度以前より似たところもありながらの因縁めいたライバル関係のようなところがあり、まあ、私が知る限りでは国内には類例がないように思われます・・。別の言い方をしますと、この二つの地域は、古来よりライバル関係にあったからこそ、それぞれ独特の地域性・特性を育み、現在においても九州圏内に留まらない独特の文化あるいは何らかの情報を発信し続けることにより、全国規模で、ある程度の求心力を保持しているのではないかと思います。」

A「はあ、なるほど、たしかに昔から肥後と薩摩はライバル関係であり、肥後は朝廷・官側の前線基地であり、他方の薩摩は、それこそ律令制以前からの朝廷・官側に対して反乱を起こしていましたからね・・。そして、そうした地域におけるライバル関係のようなものが近現代では旧制高等学校ナンバースクールの設置にも影響していたのかもしれませんね(笑)。」

B「・・ああ、なるほど、云われてみれば、たしかにそうであるかもしれませんね・・。また、そのように考えてみますと、やはり先日のブログ記事にて述べた地域の高等教育機関は、その地域の地域性・特性などに対して重要な役割があるのでしょうね・・。」

A「ええ、おそらく、そうだと思います。カネやモノもたしかに大事であるかもしれませんが、それを稼ぎ、消費し、その仕組み、つまり社会を駆動させる前段階のヒトが集まるところですからね。」

B「・・そのように考えてみますと、先日のブログにて述べた和歌山市での新たな看護学部の設置も少なからず意義のあることであり、また、現在決して状況が良いとは云えない徳島県が今後、この地域が阿波と呼ばれていた頃の活気を取り戻すためには、地元の何らかの組織と全国規模のそれが協力し、新たな高等教育機関をいくつか設置するのが良いのではないかと思われ、また、そこでさらに以前の記事にて述べた徳島の地域性・特性をも加味して医療介護系の大学が良いのではないかと思われるのですが・・。」

A「はあ・・若い人達を県内に呼び込むためにはたしかに大学の設置は効果的であろうし、またそれが、これまでの地域性の延長線上にあるとも云える医療介護系であれば良いのではないかということですか・・それは具体的には国内にいくつか存在する日本赤十字の看護大学のようなものですか?」

B「ええ、日本赤十字の看護大学でしたら、とても良いと思いますね。この大学はたしか現在では北海道、秋田、東京、豊田、広島、福岡の六つがありまして、近年中に首都圏にもう一つ新設するといった情報を以前聞きましたが、四国には未だ赤十字看護大学がありませんので、もしも設置を考えて頂けるのでしたら、かねてより医療系と親和性がある地域性と云える徳島にして頂ければ、少なくとも学生さんの学ぶ環境としては決して悪くはないように思われるのですが・・。まあ、それでもそれは必ずしも日本赤十字看護大学ではなくとも、たとえば首都圏の看護学部を擁する大学が新たな看護学部の設立を考えている場合においても同様ではありますが・・。」

A「なるほど、しかし、そのように考えてみますと、それは何も看護学部に限定しなくとも、他の医療介護系でも良いのではないでしょうか?たとえば、それこそ歯科衛生学科などを東京都内にある大学が新たに設置しようと試みていても近年の規制により、大学母体の立地地域での設立が困難となっていることもあるでしょうから、そうした大学と地域自治体や大学が連携し、何と云いますか公設民営のようなカタチで大学を新たに設立しましたら、それはそれで新しく、また入学される学生さんもその後の就職にも繋がるのでしょうから良いのではないですか?」

B「ああ、そうですね。たしかにこれは何も看護学部にしぼる必要性はありませんでした・・(笑)。」

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2018年12月7日金曜日

20181206 地域活性化と大学(鹿児島と和歌山から)

おかげさまで昨日投稿分の記事も多くの方々に読んで頂けました。また、ここ数日間の一日のブログ閲覧者数は、全体としては、これまでと大きく変わらないものの、当日投稿分の記事に関しては、これまでよりも多少多くの方々に読んで頂いているようです。ある程度継続的にブログ記事を作成していますと、ブログ記事の作成に関しては、現在の自分が調子が良いのか、悪いのか概ね分かるように感じられてきます。その意味で、たしかにここ数日はいくらか調子が良いと思われるところであり、また、その原因について考えてみますと、先週末に九州方面に出向いたことが効いているように思われます。

九州と云っても、福岡、博多への訪問はそこまで久しぶりではなく、その南の熊本、鹿児島方面、とりわけ鹿児島への訪問は概ね四年ぶりであり、九州新幹線が鹿児島中央駅に着き、ホームに降り立った時の感動・高揚は、なかなかのものでした。ともあれ、この四年の不在の間に鹿児島中央駅、駅ビルはさらに大きくなっており、また、そこから徒歩にて向かった天文館も四年前と比べ閑散とはしておらず、むしろ新たな店舗も入り、さらにある区域は、近いうちに再開発される予定とのことでした。これは純粋に鹿児島市に活気があるのか、あるいは、以前に比べて都市的な機能がさらに鹿児島市中心部に集中してきていることを示すものであるのか分かりかねますが、全国的に地方都市が衰退しているとされる現今、こうした状況はなかなか頼もしいとも思われました。

また、もう一つ私が知る地方都市である和歌山市は、私が在住していた時期に比べても明らかに閑散となりつつあり、2012年以来、ほぼ半年ぶりで訪れる毎に、ぶらくり丁のシャッター商店街化が進行し続けているようにも思われます・・。そして、この鹿児島市と和歌山市の間にある違いとは、人知ではあまり改善の余地がない、構造的な問題によるものなのでしょうか?

構造的と云えば、和歌山市はそのすぐ北隣に大阪府があり、ほぼ必然的に、そちらの方に人・金・モノが吸い寄せられていってしまうといった事情があるのかもしれませんが、それでも何らかの活気を得るための策はあるのではないかとも思われるのです・・。

そういえば、以前に和歌山市を訪れた際、市内中心部と云っても良い場所にあった小学校(南方熊楠・松下幸之助の母校とのことでした。)の校舎に手を加えて再利用し、東京に本部を持つ比較的規模の大きい医療系大学の看護学部の一つがあることには驚かされました。当看護学部は今年四月にこの地に開設されたとのことであり、また、その学生さんの六~七割は県内中・南紀ご出身の方々とのことで、この地に多少思い入れのある私としては、当大学がどのような経緯にてこの地への新たな看護学部の設置を決めたかは分かりかねますが、さきの地域活性化の視点からは、良い効果を持つのではないかと思われましたが、さて如何でしょうか?

本日につきましても、当ブログが関係あるのかないのか分かりかねますが、いくつかの方面の先生方よりご連絡を頂戴いたしました。そして今回もまた、ここまで読んで頂き、どうもありがとうございます。
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2018年12月5日水曜日

20181205 【対話形式】もう一つの徳島県の持つ特徴『やけに医療に強い県?』

A「おかげさまで、昨日投稿分の記事も思いのほかに多くの方々に読んで頂けました。」

B「まあ、師走ということもあってベートーベンの第九交響曲を記事の題材に選んだのが良かったのかもしれませんね・・。あとは、徳島が日本で初めて第九交響曲が演奏された場所であることは知りませんでしたが、それを当地の阿波踊りと結びつけて考えてみたのはいかにも外部からの移住者らしくて面白い視点でしたね・・。」

A「ええ、多分それがわたしの『とりえ』であるように思います。また、それは今に至って思えば、ここ徳島に限らず、和歌山でも鹿児島でも、大体同じであったのではないかとも思いますね・・。そして、そうしたことを題材として何かしら文章を作成することにより、それら地域への新たな視点、認識が少しでも広がれば、それはそれで、全く意味がないとも云えませんからね・・(笑)。」

B「うん、そうですね・・。そういえば、先日の記事でAさんが書いていた、徳島の面白い点は、どういったことなのですか?」

A「ああ、それは本日の記事の題材にしようと思っていたことですが、徳島は県人口に占める歯科衛生士の数が国内ダントツで多い県なのです・・。ですから、歯科衛生士の雇用で悩んでいる歯科医師の方は、是非、徳島県に移住されて開業されれば良いのではないかと思いますが、まあ、ハナシはそこまで単純なものではないのでしょう・・これは冗談ですが・・(笑)。ともあれ、この人口比での歯科衛生士の数が多い他県は南隣の高知県あとは鳥取県、熊本県などもそうです・・。そしてまた、徳島県は歯科衛生士のみならず、同様に人口比での医師、歯科医師、薬剤師、理学療法士、作業療法士などの数でも上位に食い込んでおり、まあ、やけに医療に強いといった特徴を持っている県であるのではないかと思います。」

B「ふーん、これまで、あまりそうしたイメージはありませんでしたが、ただ、少なくとも勤勉な県民性であるのでしょう・・。あとは、現在の県人口がそこまで多くないにも関わらず、この地の大学に医歯薬学部があるのは、そうした状況を生じさせた一つの要因であるようにも思えるのですが、どうでしょうかね?」

A「あ、さすがですね・・。以前、それと同じご意見を比較的高い地位にある学術方面の方からも伺ったことがあります・・。それで、さきの歯科衛生士についてですが、その養成機関は現在、三年制の短大・専門学校と四年制の大学学科の二種類存在するのですが、さきの県人口に対する歯科衛生士の数と関連があるのかないのか、国内で唯一、徳島県では四年制大学学科の歯科衛生士養成機関が二つ存在するのです・・。こうしたことは理系の実験とは異なり、明確に関連性があるとは云えませんが、それでもなかなか面白いことであるとは思えませんか・・?とはいえ、これには来年四月になりますと千葉県も加わる予定であり、まあ、これからさらに先の展開もあるように思われます・・。私としては大学人文社会科学系学部、学科の定員を少し削ってでも、こうした専門分野が四年制大学となってより充実することの方が望ましいのではないかと考えています・・。それは人文社会科学系を軽視しているからではなく、こうした学問を高等教育にて習得・体得することが本質的に困難であると思うほどに、その価値を認めているからなのです・・。もちろん、これはイヤミや詭弁ではないですよ・・。」

B「へえ、徳島県では二つの四年制大学の歯科衛生士養成機関があるのですか・・。それは知りませんでしたが、それがこの県の人口比に占める歯科衛生士の数の多さと本当に何らかの関係があるのでしょうかね?」

A「・・いえ、それがよく分からないのです。しかし、それに加えて思うことは、私のこれまでのブログでは歯科衛生士養成校についてはかねてより題材としてきましたので、あるいはそうしたことも、ここ徳島に移り住むようになった一つの遠因であったようにも思われるのですが、どうなのでしょうかね?」

B「いやあ、そういうのは、何とも評し難いですね。あるいはそういったことも、もう少し記事作成を続けてみると案外自然と分かってくるのかもしれませんよ(笑)。」

A「はあ、そのようなものなのでしょうか・・。」

当ブログが関係あるのかないのか分かりませんが、昨日の記事投稿後も、いくつかの方面の先生方よりご連絡を頂戴しました。そして今回もまた、ここまで読んで頂き、どうもありがとうございます。
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2018年12月4日火曜日

20181204 自発的な行動を促すもの・・心の持ちよう?

本日の徳島は12月とは思えないほどの陽気になりました。また、ここまで陽気の良い12月の日はあまりないように思われますが如何でしょうか?さて、おかげさまで先日11月29日投稿分記事はその後も引き続き、わずかづつではありますが読んで頂いています。

さて、今から100年前、徳島の坂東俘虜収容所に収容されていたドイツ人捕虜たちは、一体どのような思いで、ここ極東の徳島でベートーベンの第九交響曲の演奏を思いたったのでしょうか?また、そのように考えてみますと、不図想起されるのはフランシス・フォード・コッポラ監督による1979年公開の『地獄の黙示録』(Apocalypse Now)作中の米軍ヘリコプター部隊によるベトナム村落の襲撃シーンですが、この時、米軍が大音量で流していたのがリヒャルト・ワーグナー作『ワルキューレ』中の『ワルキューレの騎行』であり、この状況もまた、クラシック音楽を介在させた東洋と西洋の交錯という意味において1918年の坂東俘虜収容所での出来事と共通はするのですが、そこで大きく異なることは、音楽を流す、演奏する側の心の持ちようであると考えます。

おそらく1918年の坂東俘虜収容所のドイツ人捕虜たちは、皆が皆、合唱あるいは楽器の経験者ではなかったであろうから、四楽章からなる交響曲の演奏・合唱には、それなりに練習を要したのでしょう。それでも、この自国文化の精華の一つとも云える楽曲を自身等で演奏・合唱し、この地の人々に聴いてもらいたいと思った彼らの心の持ちようは、100年を経ている現在であるからこそ、何と云いますか、時代を越えてもあまり変わることのない、我々の心に何かを投げかける、普遍的なものがあるのではないかと思われるのです。

そして、ドイツ人捕虜達にそうした心の持ちようを自然に惹起させるに至った坂東俘虜収容所周辺の当時の地域社会は一体どのようなものであったのだろうか?といった興味もまた惹起させられます。さらに、その地域社会の特質・傾向のようなものが、今なお、この地に息づいているのであれば、それはかねてより、この地にて続けられている阿波踊りとも、何らかの関連性を見出せるのであろうか?と考えることは、そこまで無理があるようには思われないのですが、さて如何でしょうか?

くわえて、ここまで書いていて不図思ったことは、1918年、この地のドイツ人捕虜たちが比較的自由な収容所生活の中で気が付いたことは、踊りなどの体の動きから示される楽器、鳴り物などの音に対する、この地の人々の鋭い感受性・感性であり、これを見て取ったドイツ人達が『よし、皆でベートーベンの第九交響曲を演奏してみようじゃないか・・』となったようにも思われます・・。

これもまた阿波踊りと第九交響曲を徳島にて結びつける考えようではありますが、さて、その意味で現在の徳島は変わっていないのでしょうか?あるいは、どのように変わったのでしょうか?

そういえば、現在の徳島を考えるさいに、かねてより面白いと思っていたことがありますが、これはまた、別の機会に書こうと思います。

今回もここまで読んで頂き、どうもありがとうございます。


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2018年12月3日月曜日

20181203 (時には勢い余るような)内側から湧いてくるエネルギーの源泉は何でしょうか?

おかげさまで去る11月29日投稿分の『 ベートーベンの第九交響曲と阿波踊りに共通・通底することディオニソス的?』は現在に至るまで細々とではありますが、読んで頂いております。また、当記事投稿後よりまた、さまざまな方面の諸先生方より、知ってか知らずかご連絡を頂戴します。そして、そのように考えてみますと、この記事は『そこまで悪くはない』のかもしれませんが、それでも自身のこうした見方、考え方は概ね文系の師匠に帰するべきものであり、おそらく、この師匠がいなければ、こうした方面の文章は書くことが出来なかったと思われます。

何故であるかよく分かりませんが、この師匠は私を含めて何人かの弟子、あるいはかつての弟子をクラシックのコンサートや寄席、あるいはかつての名作のリバイバル上映などに呼び寄せ、それらの鑑賞後に昔から学生街にて営業しているような渋めの喫茶店にて、さきの11月29日投稿記事のようなハナシを延々とされるのですが、自身としては、こうした集まりは通常の大学や大学院の講義よりも得るものが多かったようにも思われます。

そして、そうした習俗に伝染した後の和歌山での生活においては、必ずしも私からの働きかけからというわけでもなく、どちらからともなく自然にそうした『駄弁り』文化が、ある程度の人々のなかに浸透していき、それが以前の投稿記事においても書きましたが教員有志も参加する自主研究報告会へといくらかバージョン・アップし、さらにその後、この集まりは公式な行事となったようです。こうした様相の背後には、非公式とも称し難い、いわば日常会話の延長線上のようなやりとりが徐々に加速、胎動をはじめ、時には教員を含む周囲の人々をも巻き込み、次第に大きく変容していったさまを読み解くことが出来ます。

また、そのように考えてみますと、昨今巷にて『コミュ力』の重要性が叫ばれていますが、当時は専攻の異なる院生に自分の研究内容を説明し理解してもらうため、時には勢い余って口論のようになることも少なからずありました。それでも相手が考えているある程度専門的な知見を理解し、そして、自分が持っている考え、知見をあまり誤解を招くことなく相手に理解してもらえるように説明するためには『コミュ力』と称して良いものか、それよりも時には勢い余るような内側から湧いてくる決して合理的とはいえないようなエネルギーの方が時としてより重要であったのはないかとも思われるのです・・。

そして、そのように考えてみますと、我々日本人は国際社会にて『議論が出来ない』『思想・哲学がなく、善悪の価値判断に絶対的な基準がない』と割合広汎に認識されているとのことですが、その所以には、かねてより我が国社会が持つ性質が深く関与していると云えるのではないでしょうか?それ故、おそらく、我々現代の日本人は、自らの言語をもう少し深くまで耕してみる経験が必要であるように思われますが、さて如何でしょうか?

そういえば、今回の記事投稿により総投稿記事数が1140記事となり、残り10記事にて年内の目標へ到達となりますが、今後も出来るだけ早く目標の1150記事まで到達するため、出来るだけ毎日、記事投稿を続けていこうと思います。

また、徳島の阿波踊りと第九交響曲につきましては、後日あらためて何かしら書いてみようと思いますが、こうしたハナシにつきましては、さきの文系の師匠の方が明らかに本物であり、こうしたハナシを題材として講演・特別講義などを希望される方がいらっしゃいましたら相談に乗らさせて頂きます。

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2018年12月2日日曜日

20181202 1129の記事から、ディオニソスをスサノオとしてみると・・トリック・スターと二面性?

おかげさまで11月29日投稿分の記事『 ベートーベンの第九交響曲と阿波踊りに共通・通底することディオニソス的?』はこれまでに多くの方々に読んで頂けました。読んで頂いた皆さまどうもありがとうございます。また、この記事にて述べたニーチェによるディオニソス的・アポロン的といった芸術・文化類型は、我が国で知られたものに当て嵌めて考えてみますと陰陽道が多少近いと思われ、あるいは我が国の神々をそれぞれの性質を考慮し当て嵌めてみますとディオニソスがスサノオ、そしてアポロンがアマテラスとしても、そこまで大きく外れではないようにも思われますが、如何でしょうか?

とはいえ、そこからディオニソスとスサノオの神としての性質を全く類似したものとして考えてみますと、そこまでハナシは単純でなく、スサノオの場合、ディオニソスのような不可視な陶酔的・情熱的・内面にある未だカタチを為さないエネルギーに満ちたものと認識してしまうと片手落ちであり、他面において、木々の種類による道具としての用途を定めたり、我が国初の和歌を詠み、そして人間界を襲う大蛇を計略にて打ち倒すといったことをも行っているのです。


つまり、神々のいる場所においては、陶酔的・情熱的なエネルギーのままにふるまい、周囲の神々の手を焼かす(困った)存在であったのが、追放された先の人間界においては、理知的な振る舞いにより、頭角をあらわし、出雲・山陰地域の統治者にまでなったわけですが、おそらくこのモノガタリ・神話の主な源流は、アジア北部にて顕著にみられる天孫降臨系の神話の一つであり、それらはおそらく微妙な出自地域・部族などの相違からモノガタリのディテールが変化し、具体的には出雲神話のハナシのタイプは朝鮮半島南東部の新羅地域あたりに顕著に見受けられるタイプであったのではないかと思われます。また、同時にこのタイプは後代の渡来神である天之日矛(アメノヒボコ)のモノガタリとも類似性があると云え、その伝承は西日本の日本海側に多いことからも、この考えは補強され得るものと考えます。

さて、そこからハナシを最初に戻りますと、ディオニソスとスサノオの大きな違いは、おそらくディオニソスが陶酔的、情熱的なエネルギーのままにて創造活動を行うのに対し、スサノオは神々の中においては陶酔的・情熱的なエネルギーのままにふるまう、いわば困ったキャラクターであったのに対し、追放先の人間界においては理知的に振る舞い、活動する優れたリーダーというキャラクターとして描かれ、そこから看取されるトリック・スター的とも云える二面性から、何と云いますか、我が国性質全般に見受けられる『建前と本音』などの二面性の根源に近い性質、原型のようなものを認めることが出来るのではないかとも思われるのですが如何でしょうか?

そういえば、もう一つ、ベートーベンによる第九交響曲と云えばスタンリー・キューブリック監督の『時計仕掛けのオレンジ』を忘れてはダメであり、この作品に登場する第九交響曲をこよなく愛する主人公アレックスもまさしく、ニーチェが第九交響曲を『このうえなくディオニソス的な楽曲である』と評したのと同様、陶酔的・情熱的なエネルギーのままに(暴力的にも)ふるまう、いわば困ったキャラクターであったのが、傷害致死による懲役を機に、意を決して真人間・善人になることを試み、政府の企画する心理的な実験に自ら参加するのですが、ここで大変面白いことは『意図的なプログラムによる心理的施術により、もとにあった(暴力的ではあるものの)生のままの人間的エネルギーは壊変・改変され、総じて能動的に活動することが出来ない人間になってしまっていることが社会にて問題視されるところ』です・・。

また、ここまで書いていますと、否応なく我が国近現代の栄枯盛衰の歴史あるいはその社会自体が想起されることは、ペシミスティックと評されるべきことなのでしょうか?

ともあれ、そうしたことから、やはり科学技術・医療分野のみだけでなく人文社会科学分野も同等に重要であると思われるのですが、おそらく昨今の我が国社会は、この分野において、急速に劣化しているように思われるのですが、さて、如何でしょうか?

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