2018年6月20日水曜日

20180619 時々読みたくなる著作に共通するものについて・・加藤周一・大西巨人

これまでにさまざまな書籍をあまり途切れることなく読み続けてきたと思いますが、そうしたなかで不図、以前に読んだある書籍を参照などの目的以外で読みたくなることがあります。こうしたことがいかなる作用機序にて生じるのかは、よく分かりませんが、ここ最近そのような感じにて読みたくなる書籍が加藤周一著『日本文学史序説』上下巻です。当ブログ開設当初の時期は頻繁に、この著作内記述を抜粋引用してきましたが、現在考えてみますと、あの行為があったことから、当初の対話形式、そして、これまでに至る独白形式の記事を作成することが出来たのではないかとも思われます。

とはいえ、この著作をも含め加藤周一の著作を読み始めますと、その独特とも云える硬質な文体にいつの間にか取り込まれてしまうのです・・(苦笑)。三島由紀夫もどこかで述べていましたが、文体の持つ作用・効果とは、そのようなものであると思われます。

また、感覚的ではありますが、この文体と近似しているのは『神聖喜劇』の著者大西巨人による文章ではないかと思われます。特に若い方々の中で『何か骨のある大著に挑んでみたい!』と考えている方々がいらっしゃいましたら、以前にも述べたトーマス・マン『魔の山』も良いかもしれませんが、この『魔の山』は西欧社会を描いたものであることから、比較的容易に著作内容を対象として眺めることが可能であると云えるのですが、他方この『神聖喜劇』は我が国の古くからの因習などをも当然のように含む日常・土俗的世界をこれまた一種独特なストイックとも云える硬質な文体にて描き、さらに作中内に想起あるいは古典・洋書(英語・ドイツ語)などからの引用などが頻繁にあるため、その記述内容を完全に理解しながら読み進めるのは、学術書を読むのと同程度(あるいはそれ以上)に骨が折れると云えるかもしれません・・(苦笑)。

そこから、この作品を読んでいて否応なく認識させられることは戦前高等教育(特に教養教育)のレベルの高さと、戦前および戦中の我が国社会そして軍隊(陸軍)内部の実相あるいは生の様相です。また、この作品に関しては『所詮小説であるから徹頭徹尾フィクションであろう。』といった意見を聞くことはありませんし、あるいは、そうした意見を持たれる方々は、実際にこの著作を手に取り読むことは少ないと思われます・・。くわえて、以前にも当ブログにても述べましたが、今後、こうした小説が我が国にて著される可能性はかなり低いのではないかと思われます・・。しかしまた他方で、もしもこの作品が完全に英訳化されましたらローレンス・ヴァン・デル・ポスト著の『The Seed and the Sower』以上に我が国の好ましくない(あまり知られたくない)側面を抉りに抉った内容ともなることから、何かしらの問題が生じるのではないかとも思われます・・。とはいえ、こうした問題は、おそらくある程度の期間を通じ言論・文学などが活字文化が自由であった国々の中においては均しく存在するとも思われますので、その意味において我が国は、そこまでヒドい国でもないのかもしれません・・。

ともあれ、もしも興味を持たれましたら、この『神聖喜劇』全五巻を小説にて是非、読んでみてください。おそらく、この作品はかなり濃厚な『読書』という経験をさせてくれるのではないかと思われます・・。

今回もここまで読んで頂き、どうもありがとうございます。

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祝増刷決定!
ISBN978-4-263-46420-5
医歯薬出版株式会社刊

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前掲書籍の著者である師匠による歯科材料全般もしくは特定の歯科材料を題材とした勉強会・講演会などのご要望がございましたら、よろこんで承ります。師匠はこれまで長年にわたり大学歯学部・歯科衛生・歯科技工専門学校にて教鞭を執られた経験から、さまざまなご要望に対応させて頂くことが可能です。


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今後とも、どうぞよろしくお願いいたします。

数年前から昨日の大阪府北部にて発生した地震に至るまでの列島各地の大規模自然災害によって被害を被った地域における諸インフラの回復および、その後の速やかな復興を祈念しています。











2018年6月18日月曜日

20180618 独自のメディアを持っている感覚?

『本日早朝に大阪北部を震源として発生した大地震にあたり周辺地域在住の皆さまに対しまして、心よりお見舞い申し上げます。また、一日も早く平穏な生活に戻られることを祈念致します。』

A「相変わらずブログ記事を書き続けているようですね。3年前から始めたのでしたら、もう1000記事くらいまではいったのではないですか?」

B「ええ、おかげさまで先月末にようやく1000記事に到達しました。しかし、それ以降も現在に至るまで書き続けていますので『1000記事作成した!』という実感もなく、それに加えて、もう少し書き続けますと丁度丸3年になるので、このまましばらく書き続けてみようかと思っています・・(笑)。」

A「ほおお、もう1000記事は書いたのですか・・それは大変でしたね・・。それで、これまでの総閲覧者数はどのくらいになりましたか?」

B「ええと、これまで全てで38万人に少し足りないくらいです。私が作成した記事としては思いのほか多くの方々に読んで頂いているのではないかと思いますが、それでも、本当に多く読まれているブログに比べれば大したことありませんが・・(苦笑)。」

A「ほお、38万人ですか・・それは決して少ない数であるとは思えませんが・・・まあ、ざっと1日に均してみて350人くらいの方々に読んで頂いているということになりますね・・。それでつい先日1000記事に到達したとのことでしたが、それ以降で何か変わったことはありませんでしたか?」

B「・・いえ、明確にそれと分かるようなことはありませんが、これまでに行っている中で入手する情報で時々『あれっ!この頂いた情報の出所は以前私がブログで少し取り上げさせて頂いたところだが、しかし、ここは以前にも別件にて接触させて頂いたところでもあるから、その時からの流れで今回この情報が来たのかな・・。』と感じさせるようなことがいくらか増えてきたようにも思われます・・。」

A「ふーん、そんなことがあるのですか・・。では、その情報の出所は具体的にはどういったところなのですか?」

B「いえ、あるいは先方にも何らかのご事情があるかもしれませんし、また一方で、それは単なる私の自意識過剰であるかもしれませんので、何れにしましても、お教えしてもしょうがないと思いますので、まあ、これに関しましては、しばらく黙っておきます・・。」

A「はあ、そんなものですか・・。まあBさんがそう仰るのでしたらそれで構いませんが・・。
それでも、よくは分かりませんが3年くらいブログ記事を書き続けていると、自分のメディアを持っているといった感覚のようなものが出てくるのではないかと思うのですが、それはどうですか?」

B「ええ、たしかにそうした感覚はあります。それで当初から現在に至るまでブログが炎上するようなことを書かないように注意・努力してきたつもりなのですが、自分のメディアといった感覚はむしろ、そうした防御あるいは消極的な性質の方が強く、しかし他方で、そのなかでどのように自身の意見・見解を偽らず、適切に表現することが出来るかというところに、総合的に見て自分のメディアを持っているといった感覚もしくは自覚のようなものがあらわれるのではないでしょうか・・。」

A「なるほどねえ・・多分そこらへんのバランス感覚のようなものが、公表する文章を書く際に大事なことであるのかもしれませんね・・。」

B「ええ、それがブログ記事が日記あるいは個人宛ての私信や手紙と違うところではないかと思っています。」

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20180617 対話形式 1000記事到達後の燃え尽き症候群?単なるスランプ? 文学作品の背景にある時代精神について

A「久しぶりにBさんのブログを見てみましたら1000記事まで書き続けていたようですね。」

B「ええ、おかげさまで5月末頃に到達しました。しかし、到達した後もあまり休息を入れずに書き続けていますので、実感のようなものはありませんが・・(苦笑)。」

A「はあ、そんなものですか・・それで1000記事まで書いてみて何か変わったことなどはありましたか(笑)?」

B「いえ、特にこれといったものはありませんが、それでもここ最近は燃え尽き症候群とでもいうのでしょうか、1000記事到達以前に比べ、あまり集中して記事作成が出来なくなっているのではないかと思われるのです・・。しかし、もう少し考えてみますと、こうしたスランプのような時期はこれまでにも何度かありましたので、今回のもまた、その一つであるようにも思われるのですが・・。」

A「ああ・・燃え尽き症候群は以前どこかで聞いたことがありますが、目標としていたものがその達成や断念などによってなくなることにより生じる虚脱状態のようなものですよね・・。まあ、その意味で、とりあえずは大きい目標であったと云える1000記事まで到達したのですから、多少はそうした状態になってもおかしくはないのかもしれませんが、どうなのでしょうかね?」

B「ええ、この燃え尽き症候群は実際現在でも少し恐れていいて、また恐れているからこそ現在も記事作成を継続しているとも言えます・・(苦笑)。しかしながら面白いもので、そうした怖さから記事作成を行っていても、作成していますと、興に乗ってくるとでもいうのでしょうか、これが徐々に面白いように感じられてくるのです・・(笑)。また、こうした感覚は以前はあまりなかったように思われますので、これもまた、ある程度記事作成を継続してきた余禄の一つであるのかもしれません・・(笑)。また、それに加えて3年間ブログ記事作成を継続すると何かが起こるといった都市伝説のようなものを聞いたことがありまして、私の場合、1000記事到達からさらに1カ月程記事作成を続けることにより、これも達成出来るようですので、そこまでは続けてみようとも思った次第です・・(笑)。」

A「なるほど、そうするとBさんは1000記事という一つの目標は達成したものの、もう一つのそこから近い別の目標といえる3年間のブログ記事作成の継続は未だ達成していないことから燃え尽き症候群もありえないということになるのですね・・。しかしでは今度は3年間の記事作成の継続も達成しましたらどうするのですか(笑)?」

B「ええ、そこから先は未だ考えておりませんので、まあこれも到達した後、数日間休息してみてから、改めて考えてみようと思います・・(苦笑)。それでも、現在のスランプのような状態においても、どうにか記事作成を継続出来ていますので、その後もまた投稿頻度は多少変化するかもしれませんが、継続し続けるのではないかとも思います・・(苦笑)。」

A「はあ、しかしそうすると今度はその止め時のようなものが分からなくなっていってしまうのかもしれませんね・・(笑)。」

B「ええ、そこがなかなか難しいところでして、案外このまま継続していきますと1100、1200そして2000まで書いてしまうのではないかと、これまでの危惧とは少し異なった種類の危惧を覚えるようになるのです・・(苦笑)。」

A「まあ、それでもBさんの作成したブログがこれまでに比較的多くの方々に読んで頂き、また現在も読まれ続けているのでしたら、あまり『止め時』のようなことは考えずに、出来るだけ書き続けてみてはどうでしょうかね・・?」

B「そうですね、やはり読んで頂いている方々のことを考えてみますと、あまり無理は出来ませんが出来るだけ書き続けてみようと思います・・。」

A「ええ、それでいいのではないかと思いますよ、それに先日丁度読んだ記事でカレル・チャペックの『山椒魚戦争』のことが書かれていましたが、たしかに今現在の世界情勢でこの作品を読んでみますと、なかなか面白いかもしれませんね・・。そして、そうした何気ない情報も人によっては面白いと感じることもありますので、スランプであり、あまり能動的に文章作成が出来ない状態の時は、興味深いと思われた小説や映画などを紹介していけば、それなりに面白いかもしれませんよ・・?」

B「はあ、そのようなものでしょうか・・。あ、それと『山椒魚戦争』のハナシが出ましたので、思い出したのですが、この著作内(pp.236‐237)にて描かれている山椒魚の踊りですが、そのモデルとなったものはインドネシア・バリ島のケチャではないかと思われたのですが、どうでしょうか?」

A「・・いや、そう唐突にそう云われてもね・・それよりも私があの作品で印象に残った記述は、山椒魚がLとRの発音の区別が出来ないというところで、これは一般的に我々日本人が持つ特徴と考えられているので山椒魚のモデルは、より大局的にこの作品を考えてみても、あるいは我々日本人であるのかもしれない・・と思いましたね・・(苦笑)。」

B「なるほど・・たしかにその記述はあったと思います。また同じく作中にてマリアナ諸島が日本の委任統治下と述べられていましたので、その時代背景は1920~30年代の戦間期であり、且つ、世界情勢が不穏な方向に本格的に動き出した1930年代と云えるのですが、そう考えてみますと、同じく戦間期に書かれた作品であってもトーマス・マン著『魔の山』などは、その主要な時代背景は第一次世界大戦以前の1910年代であり、また実際に作品が書かれたのは戦間期の1920年代ですので、このわずか20年あまりの期間にてヨーロッパの情勢あるいはその背景にある時代精神が大きく変化したことが理解出来るのではないかとも思われますが如何でしょうか?」

A「・・『魔の山』と『山椒魚戦争』それぞれの背景となる時代精神の比較ですか・・なるほど、それはそれで面白いかもしれませんね、またそれでしたらジョージ・オーウェルやフィッツジェラルドあるいは日本人でしたら芥川龍之介あたりを取り上げてみてもなかなか面白いかもしれませんが、如何でしょうか?」

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2018年6月16日土曜日

20180616 5世紀後期~6世紀前期周辺のことについて

6世紀前期、継体天皇の在位期間、とりわけ西暦527年の筑紫君磐井の乱以降、ヤマト王権による地方在地勢力への介入が強くなり、それまでの地方における支配体制の再編が為された。そして、この政治的な動きを考古学的な視点から具現化したと考えられることが、それまで各地で造営されていた首長墓としての前方後円墳の衰退と、群集墳の造営が爆発的に増加することである。以前にも述べたが、群集墳とは一定の墓域に小古墳を主として密集し造営される一群の墳墓であり、これは横穴式石室による墳墓造営の盛行と概ね同時期にはじまると云える。

横穴式石室に関しては以前にも述べたが、我が国では4世紀末頃に大陸に近い九州北部地域にて先ず受容され、同地域内にて5世紀を通じて広がり、また5世紀中期頃以降は近畿圏においても受容されていった。この横穴式石室を主たる造営様式とした近畿圏の著名な群集墳として和歌山県和歌山市の岩橋千塚古墳群が挙げられる。そして、これまた以前に述べたことであるが、和歌山県北部は近畿圏の中でも横穴式石室の受容が早く、これは当地を支配していた豪族紀氏が古くから航海技術に長け、ヤマト王権内部においても海洋交通を職掌とする豪族であったことが関係していると思われる。

また、時代は若干遡るが5世紀後期頃の造営とされる和歌山市の大谷古墳は国内にてはじめて馬冑が出土したことで有名であるが、この古墳の被葬者を納めた石棺が九州北部産出の阿蘇凝灰岩(阿蘇ピンク石)にて作成されていることもまた大変興味深い事実であり、さらに、これと同素材にて作成された石棺が、さきに述べた継体天皇の陵墓と考えられている大阪府高槻市の今城塚古墳からも出土していることは、この時代(5世紀後期~6世紀前半)を考える上で何かしら示唆するものがあるのではないかと考える。

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20180615 対象の分解と再構成のうちに創造性は駆動するのであろうか・・?【創造的破壊?】

おかげさまで昨日投稿分の記事もまた多くの方々に読んで頂けました。読んで頂いた皆さま、どうもありがとうございます。それに加え、当記事内容に関連する既投稿記事も多く読んで頂けていることから先刻より新たに本日分の記事作成を開始した次第です・・(笑)。

さて、昨日投稿分記事にて述べた『実際の何らかの様相から要素を抽出し、それらを架空の物語上にセンス良く再配置することにより、その物語は物語として具体性を帯び、面白いものになってくる』ということは、絵画のキュビスムと関連性があるものか分かりかねますが、しかし、それらを含め、もう少し視野を広げてみますと、おそらく我々の行う学術・芸術など創造的活動の多くは、具体的な存在の中から要素を抽出し、それを素材として用い、時には他の要素をも加え、新しい何かを創造する行為であると云えます。そしてそれはステーキとハンバーグあるいは刺身とたたきの間にある違いにも似ているのかもしれません・・(笑)。

そしてまた、このことは、自然科学系学問の実験にも、同様あるいは類似した様相があると云えます。実験において『実際の何らかの様相もしくは具体的な存在』は『コントロール』と称される条件であり、これを基準として新たな条件が設定され、それに基づいて実験が為され、得られた知見に対しての考察が為され、さらにそこから新たな実験条件が設定され、より大きく、包括的・普遍的な新知見に達しようと試みる一連の行為は、たとえ一つ一つの行為には創造的と見做される要素が乏しくとも、全体像として眺めてみますと、創造的な要素が少なからずあるのではないかと思われます。

また、そこからさらに敷衍して考えますと、一連の当ブログ記事においても、内容的に類似した記事が複数あるにしても、同時にそれらには少ないにしても独自の意味合いもあり、そして、そうしたことを継続することにより、まさしく漸進的にではありますが、文章とそれが示す内容(表現された内容)との間の乖離が徐々に縮まっていき、思ったこと、考えたことをより精確に、そして適切に表現することが出来るようになっていくのではないかと思われるのです・・。とはいえ、こうしたいわば内面の変化は創造的な活動ではなく、その前段階と云えますかもしれませんが・・。

しかしながら、おそらくさきの実験について述べたものと同様、こうした創造的要素が乏しいと考えられること(内面の変化)がいくつか為され、そしてそれらが連動することにより、はじめて創造性が駆動し始めるのではないかとも思われるのですが、さて如何でしょうか?

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2018年6月14日木曜日

20180614 カレル・チャペック著『山椒魚戦争』読了から思ったこと

本日、電車内にて先日より読み進めていたカレル・チャペック著『山椒魚戦争』(岩波文庫版)を読了しました。

この著作は読了が少し惜しいと思われるほどに面白く、また現在のさまざまな世界情勢を考える際に参考になる著作であると云え、今後も折を見て再読してみようと思います。

また、そこから、去る2016年に発表され話題となった山椒魚と同じ両生類である蛙を主人公とした我が国周辺の国際情勢を寓話的に描いた作品が思い出されましたが、この著者は『山椒魚戦争』を一つのモデルとしたようにも思えます。

とはいえ、このことをもう少し考えてみますと、たしかに両著作共に両生類を用いて近現代の国際社会情勢を描いているのですが『山椒魚戦争』は人間対山椒魚といった構図であり、これは欧米諸国(白色人種)と、その他諸国(主に有色人種)あるいは古くから帝国主義による世界分割に参画してきた西欧列強諸国(英・仏など)と、遅まきにこの世界分割に参画してきた勢力(ドイツ・日本などの枢軸国)のアレゴリー(寓言)であると云え、著作内にこれら歴史的構図に付随するさまざまな要素がディテールとして散りばめられ物語設定が為されていると云えます。

このことを言い換えますと、実際当時の国際情勢を抽象化し、そこから抽出された要素を物語上の国際情勢にセンス良く(これが大事であると思われます。)再配置し、物語が構成されているということになります。

そして、ここまで書いていて不図思いついたことですが、こうした手法とは、あるいはパブロ・ピカソの絵画にてよく知られるキュビスムとも通底する何かしらの感覚があるようにも思われますが、さて如何でしょうか?

こうした現実世界の抽象化と、それを踏まえ、さらに物語上の世界での具象化への転化にこそ、さきに述べたようなセンスもしくはその背景となる全体の流れ・そしてディテールに対する知識・知見が示されるのではないかと思われます(活字とマンガによる知性の性質・傾向の違いはここにあらわれるのではないだろうか・・?)。

ちなみに、この著作の読了後に不図想起された著作が大岡昇平著『俘虜記』であったことには一体如何なる背景があるのでしょうか?

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20180613 読んで頂いた方々からの投稿記事への反応によって記事作成を継続出来ているのか・・?

昨日投稿分の記事もまた、投稿翌日にしては、かなり多くの方々に読んで頂けました。読んで頂いた皆さま、どうもありがとうございます。

くわえて、この投稿記事内容に関連すると思われる、いくつかの既投稿記事が読んで頂いていることが認識されますと、多少緊張し、不思議な気分にもなります。
これはレポートを提出した学生の気分に近いと云えます・・(笑)。

他方、さきに述べた記事内容に関連する(時にはかなり以前の)既投稿記事を示すといった読み手側からの反応にはしばしば驚かされ、緊張することもあるのですが、同時に自身としては、そこから新たに高次の感覚を認識することもあり、多く学ばせて頂いていると云えます。

これを異言しますと、たとえ自身が作成投稿したブログ記事であっても、他者が何らかのカタチにて介在・選択し、新たな視座にて何れかの記事が提示されますと、それにより記事オリジナルの意味・内容が変容し、あらためてその変容の様相あるいはそれらの背景にある考えを記事作成者が認識・実感するということになります。

この感覚はなかなか面白く、ブログ記事作成の『一つの醍醐味』と評しても良いと云えます。あるいは、この感覚があるからこそ、これまでどうにか記事作成を継続することが出来たともいえます。その意味から、自身にとっては、こうした公表の様式であるブログとは相性が悪くなかったとは云えるのかもしれません・・。

もちろん、その前提として、これまで読み続けて頂いた方々がいらっしゃることにより、それら全ては成立しているのですが。

ともあれ、1000記事への到達後、当初思ったほどの休息を入れずに記事作成を再開していると云えますが、そこからあまり苦痛のようなものを感じることはなく、むしろ、これまでの習慣により(ほぼ)毎日記事作成を行う方が通常の状態となっていると云えます・・(笑)。そして、今後何らかの必要性・機会(?)により、ある程度記事作成を休む必要性が生じた際にそのこと(記事作成休止期間による効果)をあらためて検証してみようと思います・・。

さて、先日来より読み進めていますカレル・チャペック著『山椒魚戦争』はその後400頁近くまで進み、結末まで100頁をきりました。そうしたことから、やはり面白く読むことが出来る小説あるいは新書などを見つけることは、自身にとってはなかなか重要なことであることが分かり、今後も色々と読み、そして記事作成をも行い、あまり肩肘張らずに
スムーズなインプットとアウトプットを心がけていこうと思いますので、今後ともどうぞよろしくお願いいたします。そして今回もここまで読んで頂き、どうもありがとうございます。


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